第一章: 終わりの始まり
ダンジョンの湿った冷気。色素の薄い銀色のショートボブを、それが不気味に揺らす。
常に潤みを帯びたアメジストの瞳。暗がりで青白く発光する粘液の塊を捉え、激しく収縮した。
少女の華奢な輪郭をなぞる、タイトな白い探索服。すでに下半身の大部分がどろどろに溶け落ち、乳白色の素肌を容赦なく冷たい空気に晒している。
[A:ルカ:恐怖]「ひゃっ、いやぁ、見ないでくださいっ……!」[/A]
[Sensual]
這い寄るスライムの体液。太ももの内側からゆっくりと、執拗に這い上がる。
鼻腔を突くのは、熟れすぎた果実のような甘ったるい腐敗臭。冷たかったはずの粘液が、肌に触れた途端に火の粉のような熱へと変わる。
[A:ルカ:興奮]「あ、ああっ……だめ、そこ……」[/A]
微弱な催淫成分。防具を溶かす酸は、彼女の柔らかな双丘の谷間を覆う布地を泡立てながら、無惨に消し去っていく。
宙に浮く配信カメラの無機質なレンズ。その向こう側には、数万の視聴者による嗜虐的な視線。
[Pulse]ドクン、ドクン、ドクン。[Pulse]
[Whisper]「わたし、もう、おかしくなっちゃいそうです……っ」[/Whisper]
脳の奥底で、何かが焼き切れる音。
極限の恥辱。見られている。隠すべき濡れた秘所の入り口が、意志とは無関係にひくついていた。恐怖で涙を流しながらも、漏れ出るのは甘い吐息。
指先が激しく震え、背中が弓なりに反る。[Heart]
[/Sensual]
[Impact]トラウマの裏側に、異常な快感という真っ黒な種が植え付けられた瞬間。[/Impact]
画面を埋め尽くす熱狂的なコメントの弾幕。ルカの視野が明滅し、意識が暗い泥の中へ沈んでいく。
[Glitch]これが、わたし? 違う、ちがう、チガウ——[/Glitch]
第二章: 支配の甘い毒
漆黒のスーツ。艶やかな黒髪のセンター分け。氷のように冷たい金の瞳が、モニター越しのルカを射抜く。
トップ配信者にしてプロデューサー、シオン。
[A:シオン:冷静]「素晴らしいよ、もっと啼いてごらん。君の絶望は、最高のお金になる」[/A]
グラスを満たす高級ワインの芳醇な香り。それが、豪邸の空気を濃密に染め上げる。
ルカの首筋には、彼が用意した「台本」通り、幻惑の蔦が巻き付いていた。
[A:ルカ:照れ]「プロデューサー……っ、これ、苦しい、です……」[/A]
[Sensual]
画面の向こう、ダンジョンの第三階層。手足を縛られたルカの衣服の隙間から、意思を持ったような花芽が侵入する。
ざらついた葉脈。太ももの内側から敏感な花芯へと、執拗に擦り付けられる。
[A:ルカ:興奮]「ああっ! ぁ、ひぃんっ……!」[/A]
[Whisper]「もっと……もっと、見て……」[/Whisper]
寸止めの責め苦。カメラの赤いランプが、彼女の理性をドロドロに溶かす。投げ銭の雨が画面を覆い尽くすたび、ルカの蜜壺から透明な雫がとめどなく溢れ落ちる。
完全に支配されていた。シオンの書いたシナリオの上で踊らされる快感。
首が後ろに反り返り、よだれが口端からだらしなく糸を引く。
[/Sensual]
[A:シオン:冷静]「いい子だね。そのまま、僕の指先ひとつで堕ちていけ」[/A]
モニターを眺めながら、シオンの唇の端がわずかに引きつる。完璧なゲーム。彼女は使い捨ての最高傑作。
だが、シオンはまだ気づいていない。カメラの奥、アメジストの瞳の奥底で蠢く、ドス黒い依存の病魔に。
[FadeIn]この関係が、永遠に続くはずだった。あの「裏切り」の夜までは。[/FadeIn]
第三章: 奈落の裏切り
[A:シオン:冷静]「さあ、ルカ。ここが君の最高のステージだ」[/A]
前人未到の最下層。光の届かない奈落。
冷たい石畳に突き落とされ、ルカの膝から力が抜ける。
[A:ルカ:驚き]「え……? プロデューサー……?」[/A]
重い鉄格子。鈍い音を立てて、それが閉ざされた。
[A:シオン:冷静]「今までよく稼いでくれたね。最後は、美少女が怪物の苗床になって絶命する最高の瞬間を、VIPたちに売るんだ」[/A]
[Impact]絶対の信頼が、音を立てて崩れ去る。[/Impact]
鉄格子の向こうで、冷たく見下ろしている金の瞳。
暗闇の奥から、ズルリ、ズルリと異形の影が這い出てきた。
蠢く黒紫色の半透明な粘液状の身体。無数の細い触手。獲物を舐め回す妖しい単眼。
催淫魔獣、アビス。
[A:アビス:興奮]「……イイ、匂イダ……」[/A]
[Sensual]
[Tremble]ルカの全身が、カタカタと痙攣を始める。[/Tremble]
致死量の快楽毒を帯びた触手。容赦なく柔肌に絡みつく。白い探索服の残骸が引き裂かれ、剥き出しの肌に黒紫の粘液がべっとりとこびりつく。
口の中に広がる血の鉄の味。恐怖のあまり、奥歯を強く噛み締める。
[A:ルカ:絶望]「いや、いやぁぁぁ! 助けて、シオン!」[/A]
[A:アビス:狂気]「……トロケロ……全部、喰ラッテヤル……」[/A]
這い寄る太い触手が、彼女の最奥へと容赦なく侵入する。[Heart]
内臓をかき回されるような暴力的な異物感。だが、それを一瞬で凌駕する、脳髄を焼き尽くすほどの快感。
白目を剥き、首筋の血管が青く浮き出る。
[/Sensual]
逃げ場のない密室。数百万の視聴者が固唾を飲んで見守る中、ルカの中で何かが決定的に壊れ、弾けた。
[Shout]あァァァァァァァァッ!![/Shout]
第四章: 怪物への羽化
死の恐怖。それを上回る、宇宙の果てまで吹き飛ぶような極限の絶頂。
ルカの喉から、悲鳴が消えた。
代わりに漏れたのは、甘く、とろけるような笑い声。
[A:ルカ:狂気]「あはっ……あははははっ!」[/A]
カメラのレンズを真っ直ぐに見つめ、彼女は恍惚と微笑む。
[Sensual]
アメジストの瞳が、妖しい光を放って濁り切る。
抗うことをやめた。彼女は自ら両脚を大きく開き、アビスの無数の触手を深く迎え入れる。
[A:ルカ:愛情]「もっと……もっと奥まで、ちょうだい……っ」[/A]
[A:アビス:驚き]「……!? コ、ノ、雌……ッ」[/A]
アビスの触手の先端が、宿主の熱い最奥に触れ、魔獣自身が震え上がる。
快楽毒を浴びるのではない。彼女自身がダンジョンの狂気を飲み込んでいく。
太い肉の楔と完全に一つになり、ルカの全身から白き熱が間欠泉のように噴き出す。[Pulse]
[Whisper]「見て……みんな、見てる……? わたしの、最高の姿……っ」[/Whisper]
手足の指が不自然な角度に曲がり、背骨がキシキシと軋む。あ、あ、だめ、壊れる、真っ白になる!
かつて誰も見たことがないほど神々しく、狂気に満ちた極限の絶頂。
[/Sensual]
[Impact]被害者ではない。彼女は今、ダンジョンと視聴者の欲望を喰らう『怪物』へと羽化した。[/Impact]
画面越しにそれを見ていたシオン。彼の手に握られていたワイングラスが、パチンと乾いた音を立てて弾け飛ぶ。
[A:シオン:恐怖]「ありえない……なんだ、この数値は……!」[/A]
予定外の出来事。完璧なシナリオが、黒い泥に沈んでいく。
[Glitch]ルカの笑い声が、モニター越しにシオンの鼓膜を直接揺らした。[/Glitch]
第五章: 愛と狂気の公開配信
[A:シオン:恐怖]「来るな……ッ! 化け物め!」[/A]
上層階級の特別居住区。静寂に包まれていたはずの豪邸の床を、シオンが見苦しく這いずり回る。
その足首に、黒紫の触手が巻き付いていた。
無傷のまま生還したルカ。アビスをマントのように身に纏い、彼女は優雅に歩み寄る。
[A:ルカ:愛情]「今までたくさん可愛がってくれましたね、プロデューサー」[/A]
[Sensual]
ルカの指先が、シオンの顔面を優しく撫でる。
恐怖で引きつる彼の耳たぶを、愛おしそうに甘噛みした。[Heart]
[A:シオン:絶望]「やめろ……やめろぉぉぉ!!」[/A]
[Whisper]「今度は、あなたが啼く番ですよ?」[/Whisper]
宙に浮かぶ無数の配信カメラ。数百万の視線が、かつての絶対的支配者の無様な姿に注がれている。
アビスの触手がシオンの漆黒のスーツを引き裂き、彼の敏感な昂りへ容赦なく快楽毒を流し込む。
冷徹なサイコパスの顔が、涎と涙でぐちゃぐちゃに歪む。
[A:シオン:狂気]「あァァッ! ぁ、ひぃぃぃっ!」[/A]
アンモニアのツンとした臭いが、高級な絨毯に染み込んでいく。失禁。
尊厳の完全な破壊。
ルカは、シオンの頬を伝う絶望の涙をペロリと舐めとった。舌先に広がる、極上の塩気。
[/Sensual]
[A:ルカ:喜び]「あはっ……最高です。あなた、とっても可愛い」[/A]
足元で痙攣し、白目を剥いて果て続けるかつての支配者。
ルカは幾千の視聴者がひしめくカメラのレンズに向かって、両手を広げた。
[FadeIn]狂気と愛に満ちた、血凍るような最高の笑顔。[/FadeIn]
[A:ルカ:狂気]「さあ、次の配信を始めましょう? わたしたちの、永遠に終わらない愛のショーを」[/A]