第一章: 炎の記憶と星降る夜の誓い
夜空を舐め尽くす、紅蓮の炎。崩れ落ちる王城の瓦礫の下、血と焦げた肉のむせ返るような悪臭が鼻腔を犯す。
仕立ての良い黒の騎士服は今や赤黒い泥に塗れ、リオン・アシュフォードの漆黒の短い髪には重い灰。限界まで見開かれ、痙攣するように震える、夜の海のように暗く深い青の瞳。
[Blur]視界が、ぐにゃりと歪む。[/Blur]
眼前で地に伏すのは、愛するセリア・フォン・グランツ。
波打つ銀糸の長い髪は泥と血にまみれ、純白のドレスは無残に引き裂かれている。
その細い首を鷲掴みにし、凶刃を突き立てる男。猛禽類を思わせる鋭い三白眼。頬に走る古い傷跡。黒い軍服を粗野に着崩した北方帝国の将、アルベルト・ノイマン。
[A:アルベルト・ノイマン:興奮]「高潔な女が泥に塗れて泣き叫ぶ顔……これこそが極上の美酒だな」[/A]
[Tremble]ゴブァッ[/Tremble]と、セリアの口から噴き出す鮮血。
透き通るようなアメジストの瞳から光が失われ、彼女の身体が糸の切れた人形のように崩れ落ちる。
[A:リオン・アシュフォード:絶望][Shout]「やめろぉぉぉ!!セリアァァァ!!」[/Shout][/A]
膝から力が抜け、冷たい石畳に這いつくばる。喉の奥が引き裂けるような絶叫。血の混じった泥水を啜りながら、リオンの精神は音を立てて砕け散る。
その傍ら、カラスの濡れ羽色のような艶やかな黒髪のボブカットを揺らし、妖しく光る金色の瞳を持つ女が降り立つ。露出度の高い退廃的な黒いローブから覗く、豊かな双眸の谷間。魔女エルザ。
[A:エルザ:興奮]「運命の糸をこんがらがせて、君がどこまで血を流すか特等席で見せておくれよ」[/A]
[A:リオン・アシュフォード:狂気]「私の命を、魂をくれてやる……!時間を、戻せ!」[/A]
[Flash][Magic]《クロノス・リヴァーサル》[/Magic][/Flash]
光の奔流が世界を白く染め上げる。
鼓膜を破るようなノイズ。直後、一切の音が消え失せる。
◇◇◇
[FadeIn]頬を撫でる夜風。[/FadeIn]
鼻腔をくすぐる、甘い夜来香(イエライシャン)の香り。重い瞼を開けると、そこは満天の星が降り注ぐバルコニー。
目の前には、傷一つない純白のドレスを纏い、無垢な笑顔を向けるセリアの姿。
[A:セリア・フォン・グランツ:驚き]「リオン?どうされましたの、そんなに恐ろしい顔をして……」[/A]
リオンの眉間が跳ねる。彼女は生きている。あの男の穢れた手にかかる前に。
震える指先を握り込み、彼はゆっくりと息を吐き出す。
[A:リオン・アシュフォード:愛情][Whisper]「いや……なんでもないよ、私の愛しいセリア」[/Whisper][/A]
彼の手が、彼女の細い腰を強く、痛いほどに引き寄せる。
[Think]彼女が誰かに奪われ、穢される運命にあるのなら。[/Think]
[Impact]私が先にこの手で徹底的に堕とし、誰の手も届かない場所へ閉じ込めよう。[/Impact]
運命の歯車が、狂気を帯びて逆回転を始めた。
第二章: 救済という名の寸止め調教
月明かりだけが差し込む、公爵邸の一室。
重厚な天蓋付きベッドの上。セリアの細い手首は柔らかい絹のリボンで、ベッドポストに固く括り付けられている。
[A:リオン・アシュフォード:冷静]「未来の厄災を退ける防壁の儀式だ。少しだけ、我慢しておくれ」[/A]
[Sensual]
冷徹な声とは裏腹に、恐ろしいほど熱いリオンの指先。
黒の革手袋を外し、むき出しになった指がセリアのうなじを這う。彼女の柔らかな肌が粟立ち、小さく息を呑む音が静寂な部屋に響き渡る。
耳の後ろへ這い寄り、執拗な甘噛みを繰り返す彼の唇。
[A:セリア・フォン・グランツ:照れ][Whisper]「あっ……んっ……リオン、そこは……」[/Whisper][/A]
[A:リオン・アシュフォード:冷静][Whisper]「駄目だよ、セリア。力を抜いて」[/Whisper][/A]
リオンの低い吐息が耳朶を打つたび、弓なりに反るセリアの背中。
彼の指は純白のネグリジェの裾をゆっくりと捲り上げ、透き通るような内腿を滑る。
しかし、決して直接的な交わりを持とうとはしない。[Pulse]ドクン、ドクン[/Pulse]と早まる彼女の鼓動を掌で感じながら、リオンの指先は、蕾のように柔らかな『花芽』を微かになぞるだけ。
[Heart]
[A:セリア・フォン・グランツ:悲しみ][Whisper]「あぁっ……いや、もっと……!お願い、奥まで……」[/Whisper][/A]
誇り高き令嬢の理性を、ドロドロに溶かしていく未知の快感と極限の焦燥。
視界を涙で滲ませ、よだれを細く引いて乱れるセリア。敏感に育ちきった愛の突起は、空気を擦るだけでも痛いほどに熱を帯びている。
[A:リオン・アシュフォード:狂気][Whisper]「君を汚せるのは、私だけだ。他の誰にも指一本触れさせない」[/Whisper][/A]
懇願する彼女の涙顔を見つめる、リオンの暗い青の瞳に宿る病的な光。
決して彼女の中へは入らない。ただ、自分の手によってのみ快楽に狂い、泣き叫ぶ姿を脳髄に焼き付ける。
[/Sensual]
夜が明ける頃。彼女の汗と甘い蜜で重く沈み込むシーツ。
救済という名の拷問が、セリアの自我を根底から作り変えていく。
第三章: 運命の足音とすれ違う渇望
王城の豪奢な大広間。
シャンデリアの眩い光の下、歩みを進める北方帝国からの外交使節団。
先頭を歩く男の姿に、リオンの呼吸は浅くなり、視界の端が明滅する。
猛禽類のような三白眼。頬に走る古い傷跡。アルベルト・ノイマン。
完璧な淑女の笑みを浮かべるセリアの銀糸の髪を、舐め回すように動く男の視線。
[A:アルベルト・ノイマン:興奮]「美しい銀髪だな。我が国の雪原のように、白く染め上げたくなる」[/A]
[Glitch]アルベルトの視線、アルベルトの声、血の匂い、燃える王都。[/Glitch]
フラッシュバックする過去の凄惨なトラウマ。リオンの黒い革手袋がギリッと軋む音を立てる。
その日の夜。リオンはセリアを自邸の奥深く、窓一つない地下室へと連れ込んだ。
[A:リオン・アシュフォード:狂気]「ここにいれば安全だ。誰の目にも触れさせない。ずっと、私だけのものだ」[/A]
冷たい石壁に囲まれた部屋。セリアの足首に重い銀の鎖を繋ぐリオン。
過激化していく支配の度合い。食事の作法から息をするタイミングまで、全てを彼が管理し始める。
だが、暗闇の中で鎖を鳴らしながら、セリアは恐怖するどころか、潤んだアメジストの瞳でリオンを見上げる。
[A:セリア・フォン・グランツ:悲しみ]「ねえ、リオン……どうして最後まで、私を壊してくださらないの?」[/A]
リオンの頬をそっと撫でる、彼女の細い指。
異常なまでの束縛を受け入れながらも、彼女の心は極度の飢餓感に喘いでいる。寸止めの焦らしが、彼女の「完全に支配され、全てを委ねたい」という渇望を逆に浮き彫りにする。
[A:リオン・アシュフォード:悲しみ]「君を守るためだ。君を、私の不浄で完全に汚すわけにはいかない……」[/A]
[Think]守るための支配と、愛されたいという渇望。[/Think]
激しく軋みを上げ、すれ違う二人の心。
その静寂を破るように、王都の空に鳴り響く警鐘。
ついに牙を剥く、運命の強制力。
第四章: 血塗れの帰還と完全なる従属
[Shout]ゴォォォォン……![/Shout]
突如として王都を奇襲する、アルベルトの軍勢。かつての記憶と同じように、夜空を赤く染め上げる炎と硝煙。
[A:リオン・アシュフォード:怒り]「二度と、同じ歴史は繰り返させない……!」[/A]
自らの存在そのものを削る禁忌の魔術を解放するリオン。
[System]警告:生命力の大幅な減少を検知[/System]
肌が焼け焦げるような激痛に耐え、彼は単騎で絶望的な戦場の中心へ躍り出る。卓越した剣術と、時間遡行の記憶を活かした戦術予測。血飛沫が舞い、彼の漆黒の短髪はぬらぬらと赤黒く光る。
数時間後。地下室の重い扉が開く。
そこに立っていたのは、無数の傷を負い、全身を血に染めたリオンの姿。肩で荒い息をつき、自力で立っているのも不思議なほどの凄惨な状態。
[A:セリア・フォン・グランツ:驚き]「リオン……!そのお怪我は……」[/A]
鎖の鳴る音。駆け寄るセリア。
だが、リオンの血みどろの姿を見た彼女の瞳に、恐怖の色は無い。
それどころか、彼女のアメジストの瞳は異常な熱を帯び、恍惚とした光を放つ。
リオンに顔を近づけ、彼の頬を這う柔らかな唇。
[Sensual]
[Tremble]ペロッ……[/Tremble]
リオンの頬にこびりついた赤黒い血を舐めとる、セリアの舌。
口の中に広がる血の鉄の味。死の淵を歩く彼の匂いに、極限の興奮で打ち震える彼女の身体。
[A:セリア・フォン・グランツ:興奮][Whisper]「ああ……あなたの血の味……。もう誰にも私を見せないで。あなたの奥深くに、私を永遠に刻み込んで……!」[/Whisper][/A]
[/Sensual]
魂レベルでの完全なる従属へと至る、狂気に彩られた純愛。
しかし、外からは王都を破壊し尽くす軍靴の音が迫っている。
血に濡れた抱擁の裏で、カウントダウンを始める終わりの時。
第五章: 星屑の終焉と光の奔流
崩れゆく時計塔の最上階。
巨大な歯車が火花を散らして軋む中、空を裂くアルベルトの大戦斧。
[A:アルベルト・ノイマン:怒り][Shout]「死に損ないがァァァ!その女を渡せェェ!!」[/Shout][/A]
[Impact]ガキンッ!![/Impact]
リオンの剣が戦斧を受け止めるが、強烈な衝撃が彼の内臓を破壊する。口からおびただしい量の血を吐き出しながらも、リオンの瞳には決して消えない暗い炎。
最後の力を振り絞り、彼はアルベルトの胸の古傷へ剣を深々と突き立てた。
[A:アルベルト・ノイマン:絶望]「ガッ……馬鹿、な……」[/A]
崩れ落ちる巨体。宿敵を討ち果たしたリオンもまた、致命傷に近い深手を負い、血の海に倒れ込む。
そこに、鎖を引きちぎって駆けつけたセリアがすがりつく。
[A:セリア・フォン・グランツ:悲しみ][Shout]「リオン!ああっ、嫌、死なないで……!」[/Shout][/A]
崩落によって吹き飛んだ屋根の隙間から降り注ぐ、満天の星。
3年前のあの夜と同じ、美しい星空。
[Sensual]
[A:リオン・アシュフォード:愛情][Whisper]「セリア……もう、焦らす必要は……ないね……」[/Whisper][/A]
血に塗れたリオンの指が、彼女の純白のドレスを引き裂く。
もはや寸止めは不要。むき出しになった熱い楔が、彼女の濡れそぼった蜜壺の入り口を激しく押し開く。
[A:セリア・フォン・グランツ:興奮][Whisper]「ああっ……!リオン……リオンの猛りが……全部、入ってくる……!」[/Whisper][/A]
[Pulse]ドクン、ドクン[/Pulse]
互いの血と汗が混じり合い、肉のぶつかる卑猥な水音が夜空に響き渡る。
痛みを伴う愛撫、血の味のするキス。制御不能な肉体が暴走し、弓なりに反って白目を剥くセリアの背中。涎が垂れ、快感のあまり全身の痙攣が止まらない。
「あ、あ、だめ、壊れる、真っ白になる!」
直接的な行為を超えた、魂と熱がドロドロに混ざり合う圧倒的なエクスタシー。
[A:リオン・アシュフォード:狂気][Whisper]「君は……永遠に……私だけのものだ……!」[/Whisper][/A]
最奥を激しく突き上げ、命の炎を燃やし尽くすかのように、彼女の深奥へと白き熱を注ぎ込むリオン。
同時にセリアも甲高い悲鳴を上げ、愛の絶頂で世界が真っ白に弾け飛ぶ。
[/Sensual]
水晶玉越しにその光景を見つめ、妖しく微笑むエルザ。
[A:エルザ:喜び]「あはは……最高に狂った、美しいハッピーエンドじゃないか」[/A]
塗り替えられた悲劇の歴史。
星屑が降り注ぐ瓦礫の上で、血に染まった二人は固く抱き合ったまま動かない。
世界がどうなろうとも構わない。彼らはただ永遠に、「ただ二人だけの狂った愛の檻」の中を、幸せそうに微笑みながら漂い続ける。