第一章: 終わらない夜の狂宴
[Sensual]
透き通るような銀髪が、豪奢なベルベットのシーツに乱れ散る。光を失った虚ろなアメジストの瞳が、天井で煌めくシャンデリアをぼんやりと映し出す。拘束具のように肌へ密着していた純白のシルクは、すでに彼らの手によって容赦なく引き裂かれていた。太ももの内側から、蜜を帯びた秘所へと続く柔らかな肌が、冷たい夜気に晒されている。
帝都の夜景を見下ろすペントハウス。ここは、逃げ道のない硝子の鳥籠。
淀んだ香水の匂いと、熟成された洋酒の芳醇な香りが鼻腔を麻痺させた。
[A:クロード・ル・ヴァン:冷静]「……どこを見ている。お前の視界に映ることを許されるのは、俺たちだけだ」[/A]
漆黒の軍衣を纏ったクロード・ル・ヴァンの、氷のような青い瞳がリゼットの顔を覗き込む。濡羽色の髪が微かに揺れ、冷徹な指先が彼女の華奢なうなじを這った。背筋を駆け上がる悪寒と快感に、彼女は身をよじらせる。[Pulse]ドクン、ドクン[/Pulse]と早まる心音。
[A:イリアス・フォンテーン:愛情]「かわいそうに。君の心ごと、僕が甘くドロドロに溶かしてあげるからね」[/A]
耳元で、鼓膜を甘く溶かすような囁き。[Whisper]ちゅ、と柔らかな耳たぶを食む音。[/Whisper]着崩した純白のシャツから覗くイリアスの鎖骨。彼の翡翠の瞳が、嗜虐的な色気を放ちながら細められた。彼がリゼットの耳の裏に舌を這わせるたび、[Tremble]足の指が縮こまり、細い痙攣が全身を駆け抜ける。[/Tremble]
[A:ヴィンセント・クロウ:興奮]「俺の腕の中から、一生逃がさねぇよ。地獄の底まで付き合え」[/A]
無造作な灰色の髪。血の匂いが染み付いた黒いロングコート。ヴィンセントの黄金の左目が、飢えた獣のように光る。[Heart]巨大で荒々しい手が、彼女のドレスの裾を無造作に捲り上げ、無防備な双丘を鷲掴みにした。[/Heart]圧倒的な力で押さえつけられ、抵抗という概念が根底から砕け散っていく。
直接的な交わりは、まだ許されない。
クロードの指が、熟れた果実のように濡れそぼつ花弁を弄ぶ。イリアスの熱い吐息が理性を焼き切り、ヴィンセントの粗野な愛撫が柔らかな真珠を執拗にこすり上げる。
[A:リゼット・アヴァロン:絶望]「ぁ……っ、ん、ああ……っ」[/A]
どれほどの快楽と痛みを与えられても、泣き声を堪える。それが彼女の唯一の矜持であった。しかし、容赦のない寸止めが、彼女を幾度も狂いそうな絶頂の淵へと歩かせる。
夜景の光の海。三人の男たちの重すぎる愛欲。
なぜ、こんな地獄で呼吸を続けているのだろう。
視界の端で明滅する帝都のネオンが、歪んで溶けていった。
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◇◇◇

第二章: 泥濘に沈む純白
雨の匂いが混じった、錆びた鉄の臭気。
冷たい泥水が頬を叩き、視界を赤と黒に染め上げる。炎が帝都の忘れられた孤児院を舐め尽くす。
数年前のあの夜。全てが狂い始めた原点。
[A:ヴィンセント・クロウ:怒り]「……なんで、お前が血を流してんだよッ!!」[/A]
スラムの泥に塗れた少年、ヴィンセントが絶叫する。彼の背中には、リゼットを庇って受けた無数の傷から赤黒い液体が噴き出していた。[Shout]死にたくねぇぇぇ!![/Shout]という底辺の呻き声が、路地裏に木霊する。
[A:イリアス・フォンテーン:恐怖]「リゼット……? 嘘だ、嘘だよね……」[/A]
高級娼館から逃げ出してきたイリアスは、淀んだ瞳を極限まで見開いていた。[Tremble]震える両手で、リゼットの血に染まった手を握りしめた。[/Tremble]愛を知らない彼にとって、彼女が与えた無償の庇護は、劇薬そのもの。
[A:クロード・ル・ヴァン:狂気]「……お前は、俺の身代わりになったのか。この、底辺の掃き溜めで」[/A]
特権階級から突き落とされ、氷の瞳に暗い絶望を宿したクロード。[Impact]彼の喉仏が大きく上下し、唇の端が歪に引きつる。[/Impact]
自ら権力者の前に跪き、血を吐くような思いで三人の命を乞うたあの日。
自分の選択が彼らの人生を歪めたという、拭いきれない罪悪感。
しかし、彼女は知らなかった。
その自己犠牲こそが、男たちの心に「決して手放さない」という狂気的な執着の種を植え付けたことを。[Flash]瞳孔が開き、底知れぬ暗黒を宿した三人の視線。[/Flash]
彼らの神聖な女神であり、同時に泥で汚し尽くしたい生贄。
鎖は、その夜にすでに繋がれていた。
◇◇◇

第三章: 閉ざされた逃水
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[Blur]視界が、ぐにゃりと歪む。[/Blur]
床に崩れ落ちたリゼットは、荒い息を吐きながら這いずる。手足に力が入らない。
部屋に充満する、イリアスが焚いた幻覚作用のある香。甘く、脳髄を痺れさせる毒。
[A:イリアス・フォンテーン:狂気]「どこへ行くの? 君の居場所は、ここ以外にないのに」[/A]
[Whisper]柔らかな足音が近づき、イリアスの手が彼女の銀髪を優しく撫でる。[/Whisper]麻痺していく精神。理性の光が、音を立てて崩れ落ちていく。
[A:クロード・ル・ヴァン:冷静]「無駄な抵抗だ。この階層に至るすべてのエレベーターは、すでにシステムから切り離した」[/A]
[System]SECURITY ALERT: OVERRIDE ACCEPTED[/System]
冷酷無比な氷の宰相が、タブレットを片手に見下ろしてくる。逃げ道など、最初から存在しない。物理的にも、社会的にも、彼女は完全に孤立していた。
[A:ヴィンセント・クロウ:愛情]「傷つく前に大人しく抱かれろ。お前の肌に他の男の匂いがつくくらいなら、俺の力で壊してやるよ」[/A]
背後から、ヴィンセントの分厚い胸板が押し付けられる。[Heart]ドクン、と獣の心音が背中越しに伝わった。[/Heart]巨大な腕が彼女の細い胴体を拘束し、逃げる気力を根こそぎ奪い去る。
[A:リゼット・アヴァロン:悲しみ]「私が壊れることで、皆様の孤独が埋まるのなら……」[/A]
彼女の瞳から、一筋の涙が零れ落ちる。薄幸の少女の心が、完全に限界を迎える音。
彼らの瞳の奥底に潜む、凍りつくような孤独。それを見るたびに、彼女は拒絶の言葉を飲み込んでしまうのだ。
ああ、もう、何もかもが無意味だ。
四人の影が交じり合い、絶望の淵へと彼女を引きずり下ろす。
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◇◇◇

第四章: 崩壊と白濁の海
[Sensual]
狂気の堤防が決壊する。
彼らの異常な執着は、彼女を再び失うことへの恐怖に根ざしていた。その真実に気づいた瞬間、リゼットの中で何かが弾けた。
[A:リゼット・アヴァロン:愛情]「私を……皆様の狂気で、満たして……!」[/A]
[Shout]剥き出しの叫び![/Shout]
一切の抵抗を放棄し、自ら柔らかな太ももを大きく開く。
その瞬間、三人の男たちの理性が完全に吹き飛んだ。
[A:ヴィンセント・クロウ:狂気]「リゼットォォッ!!」[/A]
荒々しいヴィンセントの熱い楔が、最奥の蜜壺を一気に貫く。[Impact]激痛と、それを凌駕する圧倒的な充満感。[/Impact]背中が弓なりに反り、リゼットの喉から声にならない悲鳴が上がった。
[A:クロード・ル・ヴァン:興奮]「俺だけを見ろ……お前は俺のすべてだ!」[/A]
クロードの冷たい唇が彼女の首筋に深く食い込み、所有の印を刻みつける。彼の指先が敏感な真珠を弾き、容赦のない快楽の波を強制的に引き起こした。[Tremble]白目を剥き、唇の端から甘い唾液が垂れる。[/Tremble]制御不能な肉体の暴走。
[A:イリアス・フォンテーン:愛情]「あはは……最高だね。君が僕たちだけで満たされていく……っ」[/A]
イリアスの甘い舌が、彼女の耳の裏から涙で濡れた頬を舐め上げる。[Whisper]「全部、君が悪いんだよ。僕たちをこんなに狂わせたんだから」[/Whisper]耳元で囁かれる淫語の数々が、精神の最深部まで洗脳の根を張っていく。
グチュ、ヌプ、パンッ、と、卑猥な水音と肉の打ち据えられる音が部屋中に響き渡る。
汗と蜜の混じった匂いが、肺を焼き尽くす。
誰がどこを触っているのか。誰の熱が注ぎ込まれているのか。もう分からない。
視界が白く飛ぶ。[Pulse]ドクン、ドクン、ドクン![/Pulse]
[A:リゼット・アヴァロン:狂気]「あ、あぁぁぁぁっ!! だめ、壊れる、真っ白になるぅっ!」[/A]
魂レベルでの深い共依存。
三人の孤独と情動が、最奥で同時に爆発する。熱い奔流が脈打つ奥深くへと絶え間なく叩き込まれた。粘ついた白濁が太ももを伝い落ち、濃厚な匂いが部屋を支配する。[Flash]凄まじい光の奔流のような極限のカタルシス![/Flash]
絶頂の波が全身を貫き、リゼットの意識は甘美な泥の底へと沈んでいった。
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◇◇◇

第五章: 永遠の寸止め
窓を打つ冷たい雨音が、静寂の部屋に規則正しいリズムを刻む。
ペントハウスの大きな硝子窓から、微かな朝の光が差し込んでいた。
[Sensual]
幾重にも絡み合った手足。
クロードの腕がリゼットの腰を抱き寄せ、ヴィンセントの分厚い手が彼女の銀髪を無意識に握りしめる。イリアスの顔は彼女の柔らかな胸元に埋もれていた。
乱れたシーツには、彼らの残り香と、昨夜の狂宴の証が色濃く染み付いている。
外の世界の権謀術数も、裏社会の血生臭い闘争も、ここには届かない。
リゼットは誰のものでもあり、誰のものでもない。
誰も彼女を完全に独占できず、誰一人欠けることも許されない永遠の均衡。
[A:リゼット・アヴァロン:冷静]「……」[/A]
閉ざされた窓から、どんよりと曇った帝都の空を見上げる。
届かない空。永遠に出られない硝子の鳥籠。
それでも。
微かに動く彼らの寝息を聞きながら、リゼットの唇に、静かで穏やかな微笑みが浮かんだ。
凍りつくような孤独は、もうここにはない。
この甘美な地獄の底で、彼女は彼らの狂愛という泥に沈みながら、幸福な夢を見続ける。
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