第1章:傀儡の首輪と震える聖十字

薄暗い地下聖堂。ひんやりとした湿った空気が、露出した肌にまとわりつく。
かつて祈りを捧げた白漆喰(しっくい)の壁は剥がれ落ち、いまや冷徹な監獄と化していた。
かすかに漂う黴(かび)の臭いと、立ち消えた蝋燭の饐(す)えた油の香りが、この場所の終焉を告げている。
[Sensual]
シルヴィア・エーデルワイスは、冷たい祭壇の上に跪(ひざまず)かされていた。
うねるような純白のロングヘアが、泥と脂の混じった不浄の床に広がっている。
普段、彼女の身を守っていた金糸が施された高潔な神聖法衣は、無残にも引き裂かれて剥ぎ取られていた。
いま身にまとっているのは、肌が透けるほど薄手の純白の拘束衣だけ。
締め付けられた細い肢体、浮き出る背骨のライン、および、あらわになった太ももが、冷気にさらされて細かく震えている。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:恐怖]「神よ、この乱れる心をお許しください……。私は、決して……屈しません……っ、んうぅ……」[/A]
彼女の細く、白磁のように美しい首には、怪しく蠢(うごめ)く紫紺の光を放つ金属の首輪がはめられていた。
肌に直接食い込むその魔導具は、まるで生き物のようにかすかな熱を放ち、彼女の清らかな血流を監視している。
背後から、コツン, コツンと、乾いた硬い靴音が迫る。
石床を叩くその音は、死神の秒針のようだった。
漆黒の髪を後ろに流し、琥珀(こはく)色の瞳に嗜虐(しぎゃく)の光を宿した男。
ガルディニア帝国の宮廷魔術師、ヴァルハルト・フォン・シュバルツが、低い、愉悦に満ちた笑みを漏らした。
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:冷静]「無駄な祈りだ、シルヴィア。お前が崇める神は、ここにはいない。この閉ざされた奈落において、支配者は私ただ一人。お前の神は、私なのだよ」[/A]
彼が指先を優雅に、かつ冷酷に動かす。
その瞬間、首輪が脈打つように赤黒く発光した。
[Magic]《感覚受容体・強制活性化》[/Magic]
[Shout]「ひぁっ……!? ぁ、あああああっ……!」[/Shout]
シルヴィアの身体が激しく跳ね上がった。
首元から全身の血管、神経の隅々に至るまで、生温かい泥のような電流が駆け巡る。
これまで清廉潔白に生きてきた彼女が知るはずのなかった、背筋が粟(あわ)立つような、甘く、暴力的な痺(しび)れ。
深く澄んだ蒼い瞳が、恐怖と、身体の奥底からせり上がる得体の知れない熱によって潤んでいく。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:恐怖]「な、にを……私に、何を、したのですか……っ! う、あ、身体が、内側から、熱、くて……息が……っ」[/A]
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:興奮]「お前が一生を捧げて抑え込んできた『肉体』を目覚めさせてあげたのだよ。ほら、指先が震えている。ただの冷気ではない、己の肌が求める渇きに、その身が震えているのだ」[/A]
シルヴィアは必死に自身の奥歯を噛み締め、[Pulse]高鳴る心臓[/Pulse]を押さえ込もうとした。
ドクドクと、狂ったように脈打つ鼓動が鼓膜を叩く。
しかし、肌をなでる空気のわずかな流れさえも、無数の細い針で突かれたような、それでいて腰の力が抜けてしまうような快感となって脳髄を揺さぶる。
こみ上げる熱い吐息が、彼女の薄い唇の間から、白い湯気となって絶え間なく漏れ出た。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:恐怖]「……私は……ルミナスの……聖女……です。この身がどれほど汚されようとも、魂までは……ひゃ、あぅんっ!?」[/A]
うなじをヴァルハルトの冷たい、手袋越しではない生の指先が、すっ、となぞった。
ただそれだけのこと。それだけのことなのに、シルヴィアのデリケートな肌は爆発的な過敏反応を示した。
[Sensual]
[Heart]ドクン[/Heart]と、太も目の合わせ目、秘められた蕾から、じわりと甘い露が溢れ出すのを自覚した。
汗と混ざり合い、下着の布地をじんわりと湿らせていく。
[/Sensual]
汚れてしまう。自分が、聖女としての私が、自分でなくなっていく。
底知れぬ恐怖と快感の渦に囚われた彼女の視界に、聞き慣れた重い足音が飛び込んできた。
暗闇を割って現れたのは、無造作な灰色の短髪。
右頬に深い戦傷を持つ、鋼のように鍛え上げられた肉体の男だった。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:驚き]「あ……レイ、ヴン……? どうして、ここに……私を、私を助けに……きて、くれたのですか……?」[/A]
かつて彼女の最も近くで剣を振るい、命を賭してその身を護ると誓ったはずの護衛騎士。
だが、彼から向けられた眼光は氷のように冷たかった。
漆黒の隠密軽装甲を身にまとった彼は、ヴァルハルトの斜め後ろで、静かに片膝を折る。
主君を挿げ替えたその臣下の礼が意味する、残酷な現実。
シルヴィアの思考は、絶望によって、激しい明滅を繰り返した。
[/Sensual]
第2章:崩れ落ちた祈りと理性のひび割れ

[Sensual]
地下聖堂の冷たい静寂を、シルヴィアの荒い呼吸音だけが満たしていく。
「はぁ、はぁ、はぅ……っ」という、熱を帯びた、そして湿った音が、壁に反響する。
信じていた護衛騎士の裏切り。
冷たい床に、彼女の目からこぼれ落ちた涙が、ぽつりと黒い染みを作った。
[A:レイヴン:冷静]「……俺は自分の仕事をするだけだ。お前を助けるわけじゃない。幻想は捨てるんだな、聖女様」[/A]
ぶっきらぼうな声音には、一切の感情が通っていなかった。
シルヴィアの胸の奥で、何かがガラスのように脆(もろ)く音を立てて砕け散る。
ヴァルハルトはその絶望を心底楽しむように、ゆっくりと彼女の顎(あご)を細い指先で持ち上げた。
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:冷静]「見たまえ、シルヴィア。お前が信じていた世界は、これほどまでに脆く、そして汚れている。さあ、次は感覚を共有しよう。私の『視線』と、お前の『皮膚』をね」[/A]
[Magic]《感覚同調魔術》[/Magic]
ヴァルハルトの瞳が琥珀色から、怪しく発光する魔力色へと変色する。
彼はシルヴィアの身体に、指一本触れていない。
ただ数歩離れた位置から、床に這いつくばる彼女をじっと見つめているだけだった。
それなのに、シルヴィアの身体は、まるで彼の手で全身を執拗に撫で回されているかのような、恐ろしい熱を帯び始めた。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:興奮]「や、あ、あああっ……! 見ないで、そんな目で、私を、見ないで……っ! はぁ、はぁっ、くちゅ、んぅぅ……、あつい、よぉ……!」[/A]
[Think]触れられていないのに、どうして……。彼の視線が、まるでねっとりとした熱い手のひらのように、私の胸を、お腹を、太ももの内側を、あそこの、一番恥ずかしい場所を、這い回っている……![/Think]
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:興奮]「お前のデリケートな肌は、私の視線だけで、これほどの歓びを覚えている。ほら、いくら脚を閉じても無駄だ。すでに濡れそぼった蜜壺から、愛の雫が、床へと滴り落ちているぞ」[/A]
[A:シルヴィア・エーデルワイス:絶望]「ち、が……違います……っ! 私は、そんな……んんっ、あ、は、はあぅっ……!」[/A]
[Sensual]
シルヴィアは必死に太ももを擦り合わせ、脳を焼くような快楽を散らそうとする。
しかし、その摩擦すらも、首輪の術式によって激しい快感へと変換され、彼女のデリケートな秘核を直接、容赦なく刺激した。
「くちゅ、くちゅ、」と、下着が擦れ合う卑猥な音が静寂に響く。
頭の中が、狂ってしまいそうだった。
お祈りの後、自室の鏡の前で、罪悪感に苛(さいな)まれながら指先で密かに慰めていた、あの後ろ暗い快楽の何百倍もの波が、今、津波となって押し寄せている。
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:冷静]「自らその手を使いなさい、シルヴィア。私の命令だ。自分の汚れた指で、その熟れた蕾(つぼみ)を愛撫するのだ」[/A]
[A:シルヴィア・エーデルワイス:恐怖][Tremble]「嫌……そんな、そんな破廉恥なこと、神に誓って、できるはずが……あ、あ、あ、う、あああぁっ!」[/Tremble][/A]
首輪が激しく発光し、強制的な服従の魔力が彼女の運動神経を完全に乗っ取る。
シルヴィアの右腕が、彼女の意志を完全に無視して、ゆっくりと、しかし確実に持ち上がった。
震える指先が、透ける拘束衣の裾をじわじわとたくし上げ、すでにぐっしょりと濡れそぼった薄い布地へと伸びていく。
[/Sensual]
第3章:闇夜の密約、共犯者の手

[Sensual]
ヴァルハルトが「じっくりと身体に魔力を馴染ませる」と言い残し、地下聖堂を去ってから、どれほどの時間が経っただろうか。
感覚を極限まで活性化されたシルヴィアは、自身の荒い呼吸の熱さにさえ当てられ、半ば意識を混濁させていた。
首輪からは常に微弱な電流が流れ続け、彼女の身体は絶え間ない疼(うず)きに晒されている。
[FadeIn]
静かに、重い鉄の扉が開く音がした。
現れたのは、あの冷酷な魔術師ではない。
無口な、しかしどこか焦燥を孕んだ足取りで近づいてきたのは、レイヴンだった。
[/FadeIn]
[A:シルヴィア・エーデルワイス:怒り][Tremble]「……何の用、ですか……。無様な私を、嘲笑いに来たのですか、裏切り者……っ」[/Tremble][/A]
しかし、レイヴンは何も言わず、彼女の前に膝をついた。
そのゴツゴツとした無骨な手のひらには、小さな、古びた金属の鍵が握られている。
[A:レイヴン:悲しみ]「……すまない。俺の妹が、帝国の奴らに人質に取られていたんだ。こうするしかなかった」[/A]
[A:シルヴィア・エーデルワイス:驚き]「え……? それは……」[/A]
[A:レイヴン:冷静]「だが、お前がこれ以上、あいつに壊されていくのを見ていられない。この鍵で、首輪の術式を一時的に阻害できる。今夜、ここから逃げるぞ。準備しろ」[/A]
レイヴンのぶっきらぼうな声音の中に、確かな焦りと、彼女を想う熱が宿っていた。
シルヴィアの、涙で濡れた蒼い瞳に、一筋の希望の光が灯る。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:悲しみ]「レイヴン……私を、まだ見捨てずに、助けてくれるのですか……?」[/A]
[A:レイヴン:愛情]「ああ。お前をこんな薄汚い場所に置いておけるか。俺の命に代えても連れ出す。さあ、動けるか?」[/A]
レイヴンがシルヴィアの細い、震える肩を支えようと手を伸ばした。
その指先が、彼女の熱を帯びた肌に触れた、その瞬間――。
[Sensual]
[Heart]ドクン![/Heart]
過敏になったシルヴィアの身体が、電流を流されたように、大きく跳ね上がった。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:興奮]「ふぁ、あ、ああっ……! だ、駄目……触らない、で……背中が、ぞくぞくして、おかしく、なっちゃう……っ!」[/A]
[A:レイヴン:驚き]「シルヴィア……!? くそ, 術式のせいで、軽い接触さえも過剰な快感になっているのか」[/A]
[A:レイヴン:興奮]「……いや、だが、今は耐えてくれ。俺を信じろ、頼むから」[/A]
[Think]レイヴンの手は、ゴツゴツしていて、とても温かい……。でも、この温かさが、今の私の身体をどうしようもなく疼かせる……。駄目なのに、もっと強く、壊れるくらい抱きしめてほしいなんて、思ってしまう……![/Think]
二人が密かに肌を寄せ合い、共犯関係の絆を結ぼうとした、まさにその瞬間――。
パチ、パチ、パチ、と、乾いた、嘲るような拍手の音が地下聖堂に響き渡る。
影の中から悠然と現れたヴァルハルトが、冷酷極まりない薄笑いを浮かべて立っていた。
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:狂気]「素晴らしい。実に美しい主従の絆だ。退屈なチェスに、ようやく面白いスパイスが加わったな」[/A]
[/Sensual]
第4章:限界を超える絶頂管理の絶望

[Sensual]
[Impact]「お前たちの泥縄式の計画など、最初からすべて私の手のひらの上なのだよ」[/Impact]
ヴァルハルトの一言で、室内の温度が凍りついたかのようになる。
レイヴンは即座に腰の短剣を抜こうとしたが、ヴァルハルトが軽く指を鳴らした瞬間、地面から這い出た不可視の魔力の鎖に全身を縛り付けられ、床に激しく組み伏せられた。
[A:レイヴン:怒り][Shout]「がはっ……!? クソ、身体が動かねえ……! この、野郎……っ!」[/Shout][/A]
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:冷静]「レイヴン、お前には極上の特等席を用意してやろう。お前が命をかけて護りたかった聖女が、いかにして私の犬へと成り下がるか、その目に焼き付けるがいい」[/A]
ヴァルハルトはシルヴィアの元へ歩み寄り、彼女の首輪に魔力を注ぎ込み、その出力を最大値まで引き上げた。
[Magic]《感覚増幅・極限管理》[/Magic]
[Shout]「ひぎゃあああっ……!? あ、あ、あああああっっ! いや、いやぁぁぁ!」[/Shout]
シルヴィアは背中を弓なりに反らせ、狂ったように悶え始めた。
全身の動脈が激しく拍動し、白かった肌はまたたく間に艶めかしいピンク色に染まり、大量の汗が純白の拘束衣を濡らして、ぴったりと地肌に張り付く。
耳裏、敏感な首筋、および脚の間に隠された、熱く昂(たか)ぶった愛のボタンが、触れられてもいないのに破裂しそうなほどの快感を発信し続けている。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:興奮]「あ、あ、はぁっ、んんぅぅぅ……っ! い、息が、できない……頭が、おかしく、な、るぅ……っっ!」[/A]
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:興奮]「だが、お前は果てることはできない。私の許可がない限り、決してな」[/A]
首輪が赤く脈打つたびに、シルヴィアの脳内に絶対命令の呪縛が突き刺さる。
『絶頂に達することを禁ずる』
あと一突き、あと一度、甘い息を吹きかけられるだけで、天国へ昇れるほどの快感のピークに達している。
それなのに、首輪の呪縛が、その寸前で無理やり彼女の神経にブレーキをかけるのだ。
爆発寸前のエネルギーが、行き場を失って彼女の肉体の中で暴れ狂う。
[Sensual]
[A:シルヴィア・エーデルワイス:絶望]「んぅ、くちゅ、あ、あ、あああっ! 出して、出してえぇっ! お願い, です、神様……いいえ、ヴァルハルト様……っ! わたし、もう、耐えられない、いかせてえぇ……っっ!」[/A]
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:冷静]「駄目だ。まだお前の『聖女』としてのくだらないプライドが残っている。その口から、私に完全なる服従を誓うまでは、永劫にその快楽の生殺しを味わい続けるがいい」[/A]
[A:レイヴン:絶望][Shout]「やめろ……! ヴァルハルト、頼む、彼女をそれ以上弄ぶな! 俺をどう殺してもいい、シルヴィア様を……助けてくれ……!」[/Shout][/A]
目の前で悶え狂い、よだれを垂らしながら快感をせがむシルヴィアの姿に、レイヴンは血を吐くような絶叫をあげる。
しかし、その絶望の叫びこそが、ヴァルハルトにとっては至高の娯楽であった。
シルヴィアの秘所からは、止まることなく甘い蜜が溢れ、床に小さな水たまりを作っていた。
「くちゅ、くちゅ、ぐちゅ、」と、彼女が悶えて身体を捩(よじ)るたびに、卑猥な水音が、静まり返った地下聖堂に冷酷に響き渡る。
[/Sensual]
第5章:理性の完全な崩壊と服従の快楽

[Sensual]
もう、何も考えられなかった。
神聖な教義も、ルミナス聖王国の誇りも、自分が誰であるかさえも。
シルヴィアの頭の中にあるのは、ただ一つ。
この拷問のような、狂おしい絶頂の一歩手前の苦痛から、今すぐに解放されたい、それだけだった。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:興奮][Blur]「はぁ、はぁ、はぁっ……! あ、うぅ……もう、いや、いやですぅ……。お、お許し、お許しを……っっ、何でも、しますから……っ」[/Blur][/A]
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:冷静]「では、どうする? お前は何を望むのだ、シルヴィア。お前の主は誰だ?」[/A]
ヴァルハルトは、チェスの勝者が駒を片付けるときのような、冷徹で、かつ慈悲深い笑みを浮かべていた。
シルヴィアは震える膝をどうにか動かし、床を這った。
かつて聖女として崇められ、世界中の誰もがその頭を下げさせることすらできなかった高貴な少女が、いまや泥と脂にまみれ、一人の男の足元に這いつくばっている。
[A:レイヴン:絶望][Shout]「シルヴィア様……! 駄目だ、そいつの言うことを聞いちゃいけない……! 目を開けてくれ!」[/Shout][/A]
レイヴンの魂を削るような叫びは、彼女の耳にはもう届かない。
シルヴィアはヴァルハルトの仕立ての良い黒い革靴に、熱い吐息を吹きかけ、自らの熱い舌を這わせた。
じゅり、と、革靴の冷たさを、熱を帯びた舌で愛撫する。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:愛情][Whisper]「……私は、あなたの、犬、です……。ヴァルハルト様の、おもちゃ、です……。だから、おねがい, します……わたしを、壊して、いかせてください……っっ!」[/Whisper][/A]
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:興奮]「よく言えたね、私の可愛いお人形。……許す。果てるがいい」[/A]
ヴァルハルトが指先を優しく撫で下ろした。
首輪の絶対命令、絶頂を禁ずる術式が解除された、その瞬間――。
[Flash]閃光[/Flash]がシルヴィアの脳裏を駆け抜けた。
[Shout]「ひぎゃあああああああああああああああああっっっ!!!???」[/Shout]
[Sensual]
堰(せき)き止められていた快楽の濁流が、一気に彼女の全身の神経を突き破った。
視界が鮮烈な朱と金色に爆ぜ、幾重もの閃光が脳裏を切り裂く。
鼓膜を震わせる爆音のような心音。
シルヴィアの背中が、限界を超えて弓なりに激しく反り返る。
蒼い瞳は完全に白目を剥き、指先は空気をつかむように痙攣(けいれん)した。
喉の奥から、言葉にならない、ただひたすらに快感だけを貪(むさぼ)る獣のような喘ぎ声が漏れ出る。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:興奮][Glitch]「あ、うぁ、あ、あああぁぁぁーーーっっっ!!! んほぉっ、くちゅ、あ、あ、はぁぁうぅぅっっっ!!! あ、あ、い、イク、いっちゃううぅぅ!」[/Glitch][/A]
[Pulse]トクン、トクン、トクン![/Pulse]と激しく脈打つ肉体から、今までにないほどの大量 of 愛の雫が溢れ出し、彼女は文字通り、自ら作り出した甘い蜜の海へと沈んでいった。
何度も、何度も、身体を大きく跳ねさせ、痙攣を繰り返すたびに、彼女の理性の最後のかけらが、心地よい闇の中へと消え去っていく。
完全に達しきったシルヴィアの瞳から、かつて宿っていた気高い『光』は、もう二度と戻らない深淵へと消え去っていた。
そこにあるのは、ただ主人を見上げる、熱く、濁った、恍惚(こうこつ)とした執着の光だけだった。
[/Sensual]
第6章:美しい絶望と永劫の従属
[Sensual]
数日後。
ルミナス聖王国の地下聖堂は、ガルディニア帝国の完全なる支配下となり、美しい、しかし退廃的な装飾が施された。
かつて祈りを捧げた祭壇は、いまやシルヴィア専用の『檻』であり、同時に彼女が至上の安息を得る『揺り籠』である。
白百合のように清らかだったシルヴィアは、いまや気怠げに、どこか艶めかしい微笑を浮かべてソファーに横たわっていた。
彼女の細い首元には、今もなお、ヴァルハルトの支配の証である首輪が、怪しく、そして美しく輝いている。
[A:レイヴン:悲しみ]「……シルヴィア、様……。俺は……俺はあなたを……」[/A]
彼の足首にもまた、重い鎖が繋がれていた。
だが、彼を繋ぎ止めているのは、金属の物理的な鎖だけではない。
目の前で、完全に堕落しきり、それでいてこの世の誰よりも幸せそうに微笑むシルヴィアの、甘い誘惑の言葉だった。
[A:シルヴィア・エーデルワイス:愛情][Whisper]「ねえ、レイヴン。ヴァルハルト様から与えられる快楽はね、神様の天国よりもずっとずっと気持ちがいいの。ほら、お前も私のここに触れて、その指を吸ってみて? とっても甘いわよ……んっ、くちゅ、」[/Whisper][/A]
[A:レイヴン:興奮][Tremble]「あ、あ……そんな……俺は、お前を護るために……ああっ……!」[/Tremble][/A]
レイヴンの震える指先が、シルヴィアの差し出した、蜜に濡れた指先に触れる。
その瞬間、彼の頭の中にも、背徳の快楽の種が植え付けられていく。
かつて彼が命を賭けて護ろうとした聖女は、いまや彼を奈落の底へと引きずり込む、最も美しい悪魔と化していた。
[A:ヴァルハルト・フォン・シュバルツ:冷静]「いい表情だ、二人とも。これでお前たちは、永劫に私の手のひらの上で躍る、愛らしいチェスの駒だ」[/A]
ヴァルハルトが部屋に入り、シルヴィアを優しく後ろから抱き寄せる。
シルヴィアは極めて自然に、その広い胸に身体を預け、愛おしそうに目を細めて喉を鳴らした。
[Think]ああ、温かい……。ヴァルハルト様。私に、もっと、もっとたくさんの命令をください。私はあなたの傀儡(くぐつ)、あなたなしでは、息をすることさえできないのですから……。[/Think]
[A:シルヴィア・エーデルワイス:喜び]「神よ、この乱れる心をお許しください……。いいえ、私の神は、もう目の前にいらっしゃるわ。ふふ、ふふふっ……」[/A]
彼女を抱くヴァルハルトの腕の中で、シルヴィアは二度と戻れない、しかし果てしなく甘美な快楽の沼の底で、静かに、そして美しく微笑み続けた。
美しい絶望が、世界のすべてを優しく包み込んでいく。
その退廃的な光景は、観る者すべての理性を狂わせる、至高の芸術のようであった。
[/Sensual]