第一章: 深層の捕縛と理性の抗い
エルディス・フォン・アルトハイム「くっ……殺せ! 貴様の思う通りには、決してならんぞ……ッ!」
割れるような頭痛とともに、泥濁りの意識が水面へと浮上した。
青白い発光苔が、冷え切った地下洞窟の岩肌をぬらりと照らし出している。
エルディス・フォン・アルトハイムは、自らの両手首が背後で硬直している感覚に戦慄した。
緊縛。それも、皮膚を焼き焦がさんばかりに脈打つ、高密度の魔力光帯。
乱れた白銀の長い髪が、冷や汗で額や頬にべったりと張り付く。
神聖帝都の誇るミスリルの胸甲は無残に粉砕されていた。
鍛え上げられた肩口から二の腕、引き裂かれた布地の下から、豊かな膨らみと純白の素肌が生々しく剥き出しになっている。
洞窟特有の湿った冷気が、晒された胸元の谷間を執拗に撫で回し、エルディスは身震いした。
ハルト(陽斗)「暴れるなって。魔毒の巡りが早くなるから、じっとしててくれ」
目の前の焚き火で、濁った鉄鍋を木匙でかき混ぜていた黒髪短髪の青年――実利一点張りの革鎧を纏ったハルトが、濡れ布と半透明の粘液をすくい取り、無遠慮な足取りで歩み寄ってくる。
魔術師風情が生意気にも私を見下ろすか……! あの粘着質な濁液、まさか邪悪な儀式に用いる媚薬か!
エルディス・フォン・アルトハイム「な、何を塗る気だ! 穢らわしい真似を……触るなっ!」
ハルト(陽斗)「皮膚から直接浸透させるタイプの薬草エキスだよ。冷たいけど我慢しろ」
男の硬い指先が、無防備に晒されたうなじの付け根へ割り込んできた。
ぬち、と卑猥な水音を立ててとろりとした軟膏が塗り込められた瞬間、灼熱の電流が背筋を垂直に貫く。
エルディス・フォン・アルトハイム「ん、あぁっ……!? こ、これは……っ、ひゃぅ……っ!」
青白い光を帯びた群青の瞳がみるみる潤み、全身の毛穴という毛穴が粟立つ。
冷たいはずの薬液は、皮膚に馴染んだ瞬間に猛烈な毒火へと変貌した。
鎖骨の窪みから、胸元の柔らかな肉の峰へとジクジクと広がる。
皮膚を押し広げ、肉の深部を丹念に解し回すハルトの手のひら。
男のゴツゴツとした掌から伝わる体温が、凍えた肌を暴力的に侵食していく。
身体の芯が、燃えるように熱い……! 意志とは無関係に、下腹部が甘く痺れていく……ッ! これが噂に聞く、高貴なる精神を破壊し牝狗へ堕とす淫祠の呪薬か!
ハルト(陽斗)「よし、汗が出てきたな。次は腹部のリンパ節を解さないと、毒が心臓に届く」
エルディス・フォン・アルトハイム「や、やめろ……触るな! 屈服など断じて……ひゃぅっ、ああっ!?」
ハルトの荒れた指が、露出した脇腹から下腹部へと大胆に沈み込む。
ぐちゅ、と肉を揉み解されるたび、子宮の奥深くから甘美な熱風が噴き上がった。
エルディスは唇を血が滲むほど強く噛み締める。
だが、溢れ出る吐息を抑え込めない。
快楽の奔流に抗おうと反らされた背筋は、豊かな双丘を夜気の中へ無防備に突き出し、汗に濡れた純白の肌が青白い苔の光を妖しく反射する。
ドクン、ドクンと早鐘を打つ心臓が、肋骨を内側から叩き割らんばかりに跳ね上がった。
エルディス・フォン・アルトハイム「はっ……ぁ、くっ……んんぅっ……! なぜだ、なぜ身体が、言うことをきかん……ッ!」
下腹部を弄られる感覚に、太腿の内側が痙攣するように引きつる。
男の指が動くたび、体内の奥底で何かがぷつりと音を立てて千切れていく。
ハルトがさらに深く指を沈め、下腹の熱を散らそうと力を込めた、まさにその瞬間だった。
通路の奥から、ズシン、と大気を軋ませる重い地響きが鼓膜を揺らした。
第二章: 背徳の密着と震える肌

ハルト(陽斗)「チッ、巡回の大型種か……まずいな」
エルディス・フォン・アルトハイム「な、何を――」
抗議の言葉を紡ぐ間も与えられず、エルディスの華奢な身体は強引に引き寄せられた。
ハルトは彼女を狭い岩棚の隙間へと押し込み、自らの屈強な体躯で完全に蓋をする。
エルディス・フォン・アルトハイム「ん、むぅ……っ!?」
ハルトの厚い手のひらが、エルディスの唇を無慈悲に塞ぎ込んだ。
ハルト(陽斗「声を出すな。嗅覚の鋭いタイプだ。息を潜めろ」
耳元に吹き付けられた熱い呼気に、エルディスの身体が敏感に跳ね上がる。
♥至近距離で重なるハルトの鼓動が、自分の心音と溶け合うように激しく共鳴していた。[/Heart]
背後には氷のように硬い岩肌、前面からは男の引き締まった胸板が隙間なく圧し掛かる。
破れた胸甲の隙間から溢れ出た柔らかな双丘が、逃げ場を失ってぐしゃりと押し潰された。
熱い布地越しに、男の頑強な肉感と体温が生々しく吸い上げられていく。
密着している……男の身体と、これほど隙間なく……! 塞がれた口から息が漏れるたび、私の唇が彼の掌に擦れ合ってしまう……っ!
通路の向こう側を、三本の角を持つ巨大なトカゲ型の魔物が、重い爪音を響かせて通り過ぎていく。
緊迫した空気が肌を切り裂く中、エルディスの肉体には抗いようのない別の炎が燃え広がっていた。
先ほど塗り込まれた薬草の熱が、男との密着による体温上昇で何倍にも跳ね上がる。
下腹部の奥深く、秘められた花蕾がじんじんと疼き、蜜を求めて脈打つ。
太腿を擦り合わせようともがくが、ハルトの脚が割り込むように深く挟み込まれており、身動きすら取れない。
エルディス・フォン・アルトハイム「んっ……んく……っ、ふぅ……っ! んんぅ……っ」
ハルトの手のひらに直接押し当てられる、濡れた吐息と熱い舌先。
耳の裏をかすめる男の荒い息遣いに、うなじの産毛が総毛立つ。
拘束され、口を塞がれ、男の体温に蹂躙される屈辱――そのはずなのに、腰の奥がズキズキと甘く痺れ、白銀の誇りがドロドロに溶け崩れていく。
群青色の瞳から、羞恥と熱情の混ざり合った涙が零れ落ち、ハルトの親指を伝って落ちた。
視界の端が朱色に明滅し、指先が快楽の余韻で小刻みに震える。
ハルト(陽斗)「……よし、行き過ぎたな」
魔物の巨大な足音が遠ざかり、ハルトがゆっくりと拘束の手を緩めた、まさにその瞬間だった。
岩棚の陰から、ふわりと軽快な足音が舞い降りる。
シルフ・ミラ「あーららら! 団長さん、迷宮の奥底で随分と熱烈な課外授業の真っ最中っすねぇ!」
第三章: 主従逆転の熱狂と真実の暴露

エメラルドグリーンの巻き毛を揺らし、尖った耳をピコピコと動かしながら現れたのは、副官のシルフだった。
露出度の高い儀礼装束を身にまとった彼女は、目を丸くしてニヤニヤと口角を吊り上げている。
その姿を視界に捉えた瞬間、過熱したエルディスの脳裏に最悪のシナリオが完成した。
シルフが捕虜になった……!? 私を精神的に追い詰めるための見せしめとして連れてこられたのか!
エルディス・フォン・アルトハイム「シルフ! 貴様、我が部下にまで手を出したのか……ッ!」
ハルト(陽斗)「は? いや、彼女は通路で迷子になってたから結界に案内しただけで――」
エルディス・フォン・アルトハイム「だまれ悪鬼め! 部下を辱めることはこの私が断じて許さん!」
光の帯を魔力の残滓で強引に引きちぎり、エルディスは猛然とハルトを押し倒した。
男の腰の上に馬乗りになり、乱れた白銀の髪を振り乱しながら、自らの破れた胸当てを両手で押し広げる。
豊満な白い膨らみが夜気の中へ大胆に露わとなり、汗の雫が深い谷間を滑り落ちた。
エルディス・フォン・アルトハイム「シルフを解放しろ! その代わり……私の身体も、魂も、すべて貴様にくれてやる! 隷属の契約を結ぶがいい……! 存分に弄び、貪り尽くすがいいッ!」
荒い息とともに吐き出された熱烈な降伏宣言。
エルディスの群青の瞳は情熱の炎に爛々と揺れ、頬は朱に染まり、ハルトの首元へ今にも自ら噛みつかんばかりの勢いである。
腰を擦りつけるように押し当て、荒い息を喉の奥から漏らしながら、必死に男の視線を我が身へと繋ぎ止めようとしていた。
凍りついたような沈黙が岩窟を支配した。
パチパチと焚き火が爆ぜる乾いた音だけが、虚しく響き渡る。
シルフ・ミラ「ぶっ……! ぎゃはははは! 団長さん、何言ってるんすか!? 隷属って何!? 顔真っ赤っ赤にして、なに一人で発情してるんすかーっ!」
腹を抱えて岩肌を転がり回るシルフを余所に、ハルトは心の底から重い溜息をついた。
革鎧のポーチを漁り、一枚のくしゃくしゃになった羊皮紙を取り出すと、馬乗りになったエルディスの鼻先へ突きつける。
ハルト(陽斗)「頼むからまず話を聞いてくれ。命を助けただけなんだよ。これ、迷宮内救助および高級解毒軟膏の治療費請求書な」
エルディス・フォン・アルトハイム「……せ、いきゅう……しょ?」
ハルト(陽斗)「お前が浴びたのはフロアボスの猛毒。塗ったのは血行を爆発的に促進して汗と一緒に毒を抜く『竜血草の軟膏』。身体が熱くなったのも、息が荒くなったのも、全部ただの薬効だよ」
湯気を立てる木樽のカップが、ハルトの手からエルディスの鼻先へ差し出された。
漂うのは淫猥な媚薬の匂いなどではなく、香ばしい迷宮野菜と干し肉を煮込んだ、ただの素朴なシチューの香り。
カチリ、と全ての事実が結びついた。
淫祠の秘薬など、最初からこの世界のどこにも存在しなかった。
単に適切な救急手当を受け、勝手に身体の火照りを勘違いし、自ら服をはだけて「貪り尽くせ」と男に組み敷いたのだ。
エルディス・フォン・アルトハイム「あ……あ、あ…………」
白銀の女騎士の顔面が、臨界点に達したヤカンのように深紅へと染まり上がる。
耳の先端まで赤く染め上げ、信じられない熱気を目元から立ち上らせながら、彼女はそのままハルトの胸元へと力なく突っ伏した。
エルディス・フォン・アルトハイム「……こ、殺せ…………もう、ひと思いに私を殺してくれ……っ」
ハルトの硬い革鎧に額を擦りつけ、二度と顔を上げようとしない女騎士の震える背中を、シルフの容赦ない哄笑が洞窟の天井へと木霊させていた。