第一章: 星屑と埃の仮想愛撫
足首まで届く、流れるような銀髪。冷たい石の床に落ちる薄い影。透けるような薄絹の白いドレス。身体の線を無残なほどに拾い上げる。
虚ろな紫水晶の瞳で、空を埋め尽くす流星群の軌跡を追うアリア・ルシエル。
外界から完全に隔離された白百合の塔。鼻腔を突くのは、何百年も積もった埃と、カビの混じった古びた石の匂い。
[A:アリア・ルシエル:絶望]「私に触れて、私が生きていると教えてください……」[/A]
部屋の片隅。厚い布を被せられた古い通信鏡。何かに呼ばれるように歩み寄り、布を引き剥がす。
[Flash]鏡面が淡く発光する[/Flash]。
そこに映し出されたのは、血と油に塗れた黒革の戦闘服を纏う男。無造作に伸びた黒髪の奥から、飢えた獣のような鋭い黄金の瞳がアリアを射抜く。
[A:レオン・ヴォルフ:驚き]「……おい。なんだお前は。幻覚か?」[/A]
[A:アリア・ルシエル:驚き]「あなたは……誰、なのですね?」[/A]
レオン・ヴォルフ。荒廃した未来を生きる戦士。
時空を超えた声の交歓。隔絶された二人の孤独が、強烈な引力で惹かれ合う。
[Sensual]
[Whisper]「お前のそこ……指を当ててみろ」[/Whisper]
レオンの低く甘い声。鏡越しにアリアの鼓膜を震わせる。
[Pulse]胸の奥で脈打つ、経験したことのない熱[/Pulse]。
言われるがまま、自身の薄絹越しに、秘められた純潔な蕾へと指を這わせるアリア。
[A:レオン・ヴォルフ:興奮]「もっと開け。俺に見せろ」[/A]
[Tremble]小刻みに震える指先[/Tremble]。一瞬だけ跳ねる眉間。彼の視線が物理的な重さを持って、肌をねっとりと撫で回している錯覚。
[A:アリア・ルシエル:照れ]「あ……私なんて、汚いのに……」[/A]
[A:レオン・ヴォルフ:狂気]「綺麗だ。俺の魂は、お前の奥深くにしか存在しない」[/A]
鏡の中の彼が指を動かす。同時、アリアの敏感な突起に絡みつく見えない熱。[Heart]
[A:アリア・ルシエル:興奮]「ひっ……!」[/A]
声にならない嬌声。自身の蜜壺から溢れ出す甘い雫が、太ももを伝い落ちる。孤独な夜の静寂。狂おしい熱帯夜への変貌。
[/Sensual]
突如、鏡に走る不吉な亀裂。
[Impact]時空の壁が、二人の共鳴に耐えきれずに悲鳴を上げる[/Impact]。
第二章: 血肉と蕾の交換
限界点の突破。共鳴する魔力。
[Glitch]反転する視界。脳を揺らす強烈な吐き気[/Glitch]。
アリアの紫水晶の瞳が瞬きをした次の瞬間。彼女の肺を満たしたのは、むせ返るような血と獣の臭気。
[Think]ここは……どこなのですね?[/Think]
重い。視線を見下ろせば、見知らぬ屈強な肉体。両手には無骨な双剣。
[Shout]「グルルルルァァッ!!」[/Shout]
迫り来る異形の魔獣。アリアはレオンの強靭な筋肉を通して剣を振り抜く。肉を断つ生々しい感触。口の中に広がる鉄の血の味。生きるための暴力の昂揚感。彼女の空っぽの魂を、恐ろしい勢いで満たしていく。
一方、白百合の塔。
透けるようなドレスに包まれたアリアの柔らかな身体の中で、レオンは目を覚ます。
[A:レオン・ヴォルフ:興奮]「……なんて華奢な身体だ。少し力を入れれば折れちまう」[/A]
[Sensual]
己の意思で動かす、アリアの白い指。
[A:レオン・ヴォルフ:狂気]「お前の身体、隅々まで俺が開発してやる」[/A]
彼女自身の指。無防備な濡れた洞窟への侵入。[Pulse]グチュ、という卑猥な水音。石造りの部屋に響き渡る[/Pulse]。
荒野で魔獣を屠るアリアの脳内。自身の肉体が蹂躙される強烈な快楽が、直接流れ込んでくる。上下する喉仏。痙攣する足の指。
[A:アリア・ルシエル:興奮]「あぁっ! だめ、レオン……私、変になってしまう……っ!」[/A]
[Whisper]「いいや、もっとだ。お前は俺なしじゃ息もできなくなる」[/Whisper]
巧みに操るアリアの指。最奥の柔らかな壁を執拗に掻き回すレオン。[Heart]熱を帯びる首筋から鎖骨へのライン。硬く尖る淡い桃色の花芽。
互いの存在。脳髄の深くまで根を張り、後戻りできない絶対的な依存の沼へと沈んでゆく。
[/Sensual]
背徳的な蜜月に酔いしれる二人。迫り来る残酷な真実の足音。
[FadeIn]廊下の奥から、コツ、コツと響く不気味な靴音[/FadeIn]。
第三章: 暴かれた百年の死臭
元の肉体への帰還。
開き放たれた重い扉。現れたのは最高神官ザルク・マグヌス。撫で付けられた金髪。爬虫類のように冷たく粘り着く緑の瞳。絢爛豪華な法衣の隙間から覗く、異常なまでの支配欲。
[A:ザルク・マグヌス:冷静]「美しい……その絶望に染まった顔こそが、君の真の価値だよ、アリア」[/A]
ザルクの背後にある壁掛け時計。レオンの背後にある廃墟の時計台。
鏡越しに見比べる二人の脳裏。[Flash]閃光のように走る最悪の事実[/Flash]。
[A:レオン・ヴォルフ:驚き]「おい……お前の後ろの暦、何年だ?」[/A]
[A:アリア・ルシエル:悲しみ]「神聖暦、九百九十九年……」[/A]
[A:レオン・ヴォルフ:絶望]「馬鹿な……俺がいるのは、千九十九年だぞ」[/A]
レオンが生きる血塗られた未来。アリアが「世界を救う人柱」としてザルクの凌辱の果てに命を落とした、百年の後。世界は救われるどころか、滅びに瀕している。
「私が苦痛を受け入れれば、皆が幸せになれると……」
膝から力が抜ける。冷たい石畳に崩れ落ちるアリア。喉の奥で詰まった嗚咽。引きつる唇の端。自分の指を血が滲むほどに強く噛み締める。
[A:アリア・ルシエル:絶望]「全部、嘘だったのですね……!」[/A]
[A:レオン・ヴォルフ:怒り]「ふざけんな! お前を死なせやしない!!」[/A]
鏡に叩きつけられる血の滲む拳。時空を超えた魂の完全融合を試みるレオン。
しかし、歴史の修復力。鋭い牙を剥く。
[Glitch]歪む空間。二人の精神を無惨に引き裂きにかかるノイズ[/Glitch]。
[Shout]「ぐあぁぁぁっ!!」[/Shout]
全身の骨が粉砕される激痛。砕け散る鏡の表面。闇へと溶けるレオンの姿。
[Impact]絶対的な孤独。再びアリアの細い首にかかる冷たい指[/Impact]。
第四章: 凌辱の祭壇と魂の反逆
儀式の夜。
祭壇に縛り付けられたアリア。香木と、ザルクがまとう甘ったるい香水の匂い。胃を激しくかき回す。
[A:ザルク・マグヌス:狂気]「さあ、神聖なる儀式を始めようか。君の悲鳴が、この世界を潤すのだよ」[/A]
宝石だらけの汚い手。純白のドレスを無惨に引き裂く。露わになった柔肌に這い寄る爬虫類のような指。
[Tremble]恐怖で開く瞳孔。凍りつく声帯[/Tremble]。
[Think]助けて……レオン……っ![/Think]
その瞬間。[Flash]黄金の光に包まれる白百合の塔全体[/Flash]。
アリアの意識の底。漆黒の怒りを纏った獣が咆哮を上げる。
[A:レオン・ヴォルフ:怒り]「俺の魂の半身に、気安く触れるな」[/A]
アリアの紫水晶の瞳。黄金の獣の瞳への変貌。
[Impact]肉体の完全掌握[/Impact]。
拘束を引きちぎる華奢な腕。容赦なく掴み上げるザルクの喉元。
[A:ザルク・マグヌス:驚き]「な、なんだ君は……っ!?」[/A]
[A:レオン・ヴォルフ:冷静]「百年分のツケだ、外道」[/A]
アリアの身体を通じた凄絶な一撃。ザルクの顔面を粉砕し、祭壇の奥底へと吹き飛ばす。
[Sensual]
消え去った邪魔者。極限の危機感。一つの肉体の中で激しく衝突し、絡み合う二人の魂。
[Whisper]「よく耐えたな、アリア。俺が全部、満たしてやる」[/Whisper]
物理的な肉体の交わりを遥かに凌駕する、魂のダイレクトな結合。[Pulse]アリアの奥底で眠っていた熱。レオンの圧倒的な支配欲と混ざり合い、業火となって全身を駆け巡る[/Pulse]。
[A:アリア・ルシエル:狂気]「あぁぁっ! レオン、レオンっ! もっと、私を壊して……!」[/A]
弓なりに反る背中。強く縮こまる足の指。脳髄を直接弄られる異常な快楽。蜜壺の最奥が、目に見えない彼の熱い楔を締め付け、歓迎する。白目を剥き、口角から垂れる銀の糸。とめどなく溢れる甘い蜜。
[A:レオン・ヴォルフ:興奮]「一緒に果てるぞ、アリア……っ!」[/A]
限界を超えて膨張し、爆発する互いの魂。[Flash]絶頂の奔流。百年という時空の分厚い壁に決定的な亀裂を穿つ[/Flash]。
[Shout]「あ、あ、だめ、壊れる、真っ白になるぅっ!」[/Shout]
[/Sensual]
ガラスのように砕け散る空間。真っ白な光に飲み込まれていく世界。
第五章: 瓦礫に咲く百年の夜明け
轟音。
崩落する白百合の塔。砕け散る石の雨が降り注ぐ中、祭壇の中心に口を開ける巨大な光の渦。
床に倒れ込み、荒い息を吐きながらその光を見つめるアリア。
[FadeIn]眩い渦の中から響く、重いブーツの足音[/FadeIn]。
傷だらけの黒革の戦闘服。無造作な黒髪と、黄金の瞳。
幻ではない。圧倒的な質量と熱を伴って。百年の時を超え、アリアの目の前に立つレオン・ヴォルフ。
[A:レオン・ヴォルフ:愛情]「……待たせたな」[/A]
[Sensual]
彼が差し出した分厚く無骨な手。
そこに重なる、アリアの震える白い指。
[Heart]初めて触れ合う、本物の体温[/Heart]。
血と汗、夜風の冷たさが入り混じった彼の匂い。アリアの鼻腔を満たす。強烈な安心感。せき止めていた涙が止めどなく溢れ出す。
[A:アリア・ルシエル:愛情]「私……生きて、いるのですね……あなたの熱が、わかります……」[/A]
アリアの華奢な身体を強く抱き寄せるレオン。その透き通るような白い肌に顔を埋める。
[Whisper]「あぁ。お前は生きている。俺の腕の中でな」[/Whisper]
崩れ落ちる瓦礫の音。血に塗れた世界の運命。今の二人には何の意味も持たない。
近づくレオンの顔。深く、執拗に重なり合う二人の唇。
絡み合う舌。互いの唾液を貪り尽くす。息が詰まるほどの深い口付け。[Pulse]完全に同期する鼓動。一つに溶け合っていく二つの命[/Pulse]。
[/Sensual]
崩壊した塔の頭上。皮肉なほどに美しい、満天の星空。
[A:レオン・ヴォルフ:冷静]「行くぞ。俺たちの世界を、新しく創り直すんだ」[/A]
[A:アリア・ルシエル:喜び]「はい……どこまでも、あなたと共に」[/A]
地平線の彼方から差し込み始める、夜明けを告げる淡い紫色の光。
破壊と再生の瓦礫の上。二人は永遠に混ざり合うような、甘く深い快楽の海へと静かに沈んでいく。