硝子の靴は砕けて快楽となる

硝子の靴は砕けて快楽となる

主な登場人物

白石 茉莉花 (Shiraishi Marika)
白石 茉莉花 (Shiraishi Marika)
20歳 / 女性
透き通るような白肌、色素の薄い茶色の瞳。常に清楚な白やパステルのワンピースを着用しているが、下着はつけていないことが多い。
氷室 京介 (Himuro Kyosuke)
氷室 京介 (Himuro Kyosuke)
29歳 / 男性
仕立ての良いダークスーツ、銀縁眼鏡。冷ややかな目つき。常にタブレットや最新デバイスを持ち歩く。
神楽坂 レン (Kagurazaka Ren)
神楽坂 レン (Kagurazaka Ren)
17歳 / 男性
大きめのパーカー、ボサボサの黒髪、死んだ魚のような目。猫背。

相関図

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4 4908 文字 読了目安: 約10分
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第一章: 硝子の靴を履いた愛玩人形

正午の渋谷。初夏の陽光がスクランブル交差点の人波を容赦なく焼き、アスファルトから立ち昇る陽炎が視界を揺らしていた。

その灼熱地獄から切り離されたかのような一角。オープンテラスのカフェに、彼女は鎮座している。

白石茉莉花。

光を吸い込んで自ら発光するかのような、ミルクティー色のウェーブヘア。肩口でふわりと揺れるその髪は、一筋の乱れもなく整えられ、清廉な乙女の像を結ぶ。身に纏うは、純白のコットンレースがあしらわれたノースリーブのワンピース。鎖骨のくぼみに溜まる汗さえ、朝露のように美しかった。

琥珀色に透き通る大きな瞳。目の前の青年を見つめ、細められる。

[A:白石 茉莉花:喜び]「来てくれてありがとうございます。えっと……タカシさん、ですよね? いつもコメントくださる」[/A]

[Sensual]

青年の顔が朱に染まる。震える手で差し出された色紙に、茉莉花はサラサラとサインを走らせた。

だが、その完璧な「アイドル」の皮の下。彼女の肉体は、すでに悲鳴を上げている。

下腹部の奥底、誰にも触れられない聖域に埋め込まれた異物。

硬質なシリコンの塊が、恥骨の裏側へじりじりと熱を伝えていた。

[Think](……んっ、……動いた……?)[/Think]

テーブルの下、揃えられた白い膝が、微かに触れ合う。

内腿の筋肉が意思とは無関係に収縮し、蜜壺の入り口をきつく締め上げた。

[/Sensual]

通りの向かい側、雑居ビルの二階にある喫煙所。

紫煙をくゆらせながら、氷室京介はタブレット端末の画面を指先でなぞった。画面に映し出されるのは、カフェの防犯カメラ映像と、茉莉花の生体バイタルデータ。心拍数、百二十。体温、三十七度二分。

[A:氷室 京介:冷静]「笑え、茉莉花。口角が二ミリ下がっている」[/A]

インイヤーモニターから響く冷徹な指令。

茉莉花の背筋に、氷柱を突き刺されたような戦慄が走る。

[Sensual]

京介の指が、画面上のスライダーを右へ弾いた。

瞬間。

[Heart]《ヴヴヴヴヴッ!》[/Heart]

体内に潜む蟲が、猛烈な勢いで羽ばたき始めた。

茉莉花の視界が白く弾ける。

[/Sensual]

[A:白石 茉莉花:驚き]「……っ!」[/A]

「白石さん? どうかしましたか?」

ファンが怪訝そうに眉を寄せる。

[Sensual]

茉莉花はテーブルの縁を握りしめた。爪の先が白くなるほど強く。

奥歯がカチリと鳴るのを、必死の笑顔で覆い隠す。

秘所の最奥で暴れ回る振動。神経の束を直接掻き乱し、脳髄を痺れさせていく暴力的な快楽。

熱い楔を打ち込まれているわけではない。ただの振動だ。なのに、どうしてこんなにも腰が砕けそうになるのか。

[Think](見られてる……京介さんに、全部……この人にも、バレちゃう……!)[/Think]

羞恥と昂りが混ざり合った粘着質な液体が、蕾から溢れ出し、太腿を伝って椅子を汚していく感覚。

[/Sensual]

[A:白石 茉莉花:照れ]「い、いえ……少し、眩しくて……ふふ」[/A]

[A:氷室 京介:冷静]「いい顔だ。瞳孔が開いているぞ。その男の手を握れ。強く、だ」[/A]

[Sensual]

命令は絶対だ。

茉莉花は痙攣しそうになる指を伸ばし、ファンの手を両手で包み込んだ。

振動の余波が、指先を通じて相手に伝わってしまうのではないかという恐怖。

それが、ガソリンのように興奮の炎を煽る。

[/Sensual]

「は、はい! 一生応援します!」

ファンが去っていく背中を見送りながら、茉莉花はガクリと項垂れた。

額に玉のような汗が滲んでいる。

[A:氷室 京介:冷静]「休憩は終わりだ。次はレベルマックスで駅まで歩け。……つま先立ちでな」[/A]

スマホの画面が明滅する。

まだ、昼の十二時を回ったばかりだった。

第二章: 共犯の儀式

夕刻のラッシュアワー。

地下鉄のホームは、家路を急ぐサラリーマンたちの倦怠と汗の臭いで満ちていた。

茉莉花はその濁流の中、吊革に掴まり必死に耐えている。

ワンピースの下、彼女は下着を身につけていない。

[A:氷室 京介:冷静]「右斜め後ろ、グレーのスーツの男。お前を見ているぞ」[/A]

イヤホン越しの京介の声。唯一の命綱であり、同時に首を絞める鎖。

[Sensual]

[Think](やだ……そんな目で見ないで……わかっちゃう……)[/Think]

男の視線が、ワンピースの薄い生地を通して、無防備な双丘の輪郭を舐め回すように這う。

電車が揺れるたび、太腿同士が擦れ合い、愛液がヌルリと音を立てるような錯覚に陥る。

実際には、蜜はすでに膝裏まで達し、ハイソックスのゴムに吸われているかもしれない。

[Heart]《ンンッ……!》[/Heart]

体内のおもちゃが、不規則なリズムで跳ねた。

京介が「ランダムモード」に切り替えたのだ。

[/Sensual]

[A:氷室 京介:興奮]「声を出すな。誰かに気づかれたら、この場でその服を脱がせる」[/A]

[Sensual]

茉莉花は唇を噛み締め、涙目で虚空を睨んだ。

恐怖。なのに、深淵からの疼きは止まらない。

満員電車という密室、無数の他人との接触、そして遠隔地から自分を操る京介の存在。

自分が「人間」ではなく、彼のリモコン一つで快楽を貪る「肉人形」に過ぎないという事実。それが、脳を溶かすほどの安心感を与えていた。

[/Sensual]

帰宅後、息つく暇もなく京介からの指示が飛ぶ。

「ライブ配信を始めろ」

茉莉花は自室のリングライトを点灯させ、スマホをセットした。

画面上の彼女は、清楚なパジャマ姿の天使だ。

だが、机の下では、両足を開き、京介の送ってくる信号に翻弄されている。

[A:白石 茉莉花:喜び]「みなさーん、こんばんはぁ。茉莉花ですっ♡ 今日はどんな一日でしたか?」[/A]

コメント欄が滝のように流れる。

『茉莉花ちゃん今日も天使!』

『肌めっちゃ綺麗』

『なんか今日、顔赤くない? 風邪?』

[A:氷室 京介:冷静]「『赤くない?』のコメントを拾え。そして、もっと腰を振れ」[/A]

[Sensual]

茉莉花は画面の向こうの京介と、何千人もの視聴者の視線を同時に浴びながら、浅い呼吸を繰り返す。

見えない楔が、敏感な突起を執拗に擦り上げる。

[A:白石 茉莉花:照れ]「ふふ……ちょっと、お部屋が暑くて……。みなさんの熱気のせいかなぁ……?」[/A]

甘ったるい声。

だが、その実態は、限界寸前の喘ぎを必死に糖衣で包んだものだ。

机の下で、彼女の手は秘所に伸びていた。

パジャマのズボンの上から、濡れた割れ目を押しつぶすように弄る。

[/Sensual]

[A:氷室 京介:冷静]「キーワードだ。『私の秘密の場所、ドキドキしてるの』と言え」[/A]

これは公開処刑だ。

そして、二人だけの秘密の儀式。

[Sensual]

[A:白石 茉莉花:興奮]「あのね、みんな……私の……秘密の場所、すっごく……ドキドキしてるの……っ[Heart]」[/A]

[Shout]イッちゃダメ……まだ、ダメぇ![/Shout]

脳内で叫びながら、茉莉花の瞳は焦点が合わず、とろりと濁った。

[/Sensual]

その時だった。

配信画面のコメント欄に、異質な文字列が流れたのは。

『User: Ren_K > 京介ってやつのオモチャ、感度良すぎじゃね?』

茉莉花の笑顔が凍りついた。

第三章: 第三の目

翌日、茉莉花は大学の図書館にいた。

静謐な空気。古書の匂い。

ページをめくる音だけが響く空間で、彼女は震える手でスマホを握りしめていた。

昨夜のアカウント『Ren_K』からのDM。

『あんたの中に入ってるやつのIDとパス、特定したわ』

[A:氷室 京介:怒り]「無視しろ。ただの愉快犯だ。セキュリティは万全だ」[/A]

京介の声には珍しく焦燥が混じっていた。

だが、次の瞬間。

[System]警告:外部からの強制アクセスを検知。制御権限が移行されました。[/System]

京介のタブレットがブラックアウトする。

図書館の静けさの中、茉莉花の体内が、予期せぬリズムで脈打った。

[Sensual]

[Heart]《ズンッ! ズズズッ……!》[/Heart]

これまでの京介の、計算された洗練された攻めとは違う。

荒々しく、暴力的で、まるで子供が新しい玩具を壊そうとするかのような、不規則な振動。

[/Sensual]

[A:白石 茉莉花:恐怖]「ひっ……!」[/A]

声が漏れる。

隣の席の学生が、怪訝な顔でこちらを見た。

[Sensual]

[Think](違う、これは京介さんじゃない……誰? 誰が私を触ってるの!?)[/Think]

見えない手が、内側から内壁を抉るように暴れ回る。

茉莉花は机に突っ伏し、必死に太腿を擦り合わせた。

恐怖で縮み上がるはずの蕾が、未知の侵入者に対して、いやらしく涎を垂らして歓迎している。

京介以外の誰かに支配される。

その背徳感が、茉莉花の理性の堤防を決壊させた。

[/Sensual]

スマホに新たなメッセージが表示される。

『Ren_K: ほら、声出しちゃダメだろ? もっとイイ顔してよ、茉莉花ちゃん』

どこかで見ている。

この図書館のどこかに、彼がいる。

あるいは、ハッキングされたスマホのカメラを通じて、全世界に見られているのかもしれない。

[Sensual]

茉莉花の背中が弓なりに反った。

濡れた下着が肌に張り付き、冷たいエアコンの風が汗ばんだ首筋を撫でる。

「見られているかもしれない」という曖昧な恐怖が、これまでのどんなプレイよりも鮮烈なスパイスとなって、脳髄を焼き尽くしていく。

[/Sensual]

[A:白石 茉莉花:狂気]「あ……うぅ……っ……[Heart]」[/A]

机の下で、彼女は自分のスカートを捲り上げた。

誰に見られてもいい。

いや、誰かに見てほしい。

この異常な事態を、私の壊れた姿を。

その時、書架の影から、大きめのパーカーを着た猫背の少年が姿を現した。

死んだ魚のような目が、ギラリと光を宿して茉莉花を射抜く。

[A:神楽坂 レン:冷静]「……へえ。実物はもっとエグいな」[/A]

第四章: 崩壊と選択

深夜二時、廃公園。

錆びついたブランコが風に吹かれて軋んだ音を立てる。

街灯の頼りない明かりの下、三つの影が対峙していた。

京介は、苦虫を噛み潰したような顔で立っている。その横には、勝ち誇ったような笑みを浮かべるレン。

そして、その二人の前で、茉莉花は泥に汚れた膝を地面についていた。

トレンチコートの下は、全裸だ。

[A:神楽坂 レン:冷静]「さて、プロデューサーさん。あんたの大事な商品、俺がバラしちゃってもいいんだけど?」[/A]

レンはスマホを弄びながら、京介を挑発する。

画面には、茉莉花の恥ずべきデータが満載されたフォルダが表示されていた。

[A:氷室 京介:冷静]「……条件はなんだ」[/A]

[A:神楽坂 レン:狂気]「単純だよ。俺の前で、彼女の本性を見せてくれよ。あんたの命令でさ」[/A]

京介の冷徹な瞳が、足元の茉莉花を見下ろす。

そこに慈悲の色はない。あるのは、所有物としての価値を測る計算だけだ。

[A:氷室 京介:冷静]「茉莉花。コートを開け」[/A]

[A:白石 茉莉花:悲しみ]「京介、さん……?」[/A]

[A:氷室 京介:怒り]「聞こえないのか。脱いで、彼に懇願しろ。『私を見てください』と」[/A]

[Sensual]

茉莉花の心臓が早鐘を打つ。

一番信頼していた主人からの、裏切りにも似た命令。

だが、拒絶の言葉は喉で詰まり、代わりに熱い吐息となって漏れた。

見捨てられる恐怖。

そして、それを上回るほどの、新たな「観客」を得た興奮。

震える指が、コートのボタンに掛かる。

一つ、また一つ。

夜風が、火照りきった胸の膨らみを、平らな腹部を、そして未だに微振動を続ける秘部を撫でていく。

[/Sensual]

[A:白石 茉莉花:絶望]「ぁ……あぁ……」[/A]

コートが地面に落ちた。

月光の下、白磁のような裸体が晒される。

レンが息を呑む気配がした。スマホのレンズが、貪るように彼女を捉える。

[A:白石 茉莉花:興奮]「みて……ください……私を……好きなように、して……っ[Heart]」[/A]

[Sensual]

涙が頬を伝う。それは悲しみの涙ではない。

自分が「被害者」ではなく、この異常な露出狂の舞台を誰よりも望んでいる「怪物」であることを自覚した、歓喜と絶望の涙だった。

[Shout]見てぇぇぇ!! 私の中身を、全部ぅぅぅ!![/Shout]

茉莉花は自らの手で胸を鷲掴みにし、獣のように吠えた。

理性の糸が完全に焼き切れ、白目を剥きながら、二人の男の前で激しく痙攣し、絶頂へと堕ちていく。

[/Sensual]

その姿を見つめる京介の瞳に、初めて「執着」という名の暗い炎が宿った。

第五章: 堕ちた先の楽園

数ヶ月後。

都内某所のスタジオ。

フラッシュの嵐の中、白石茉莉花はカメラに向かって微笑んでいた。

[A:白石 茉莉花:喜び]「みなさんに、秘密のプレゼントです……♡」[/A]

その笑顔は、以前よりも遥かに妖艶で、見る者の魂を吸い取るような魔力を帯びていた。

スタジオの隅、モニター席には二人の男がいる。

[A:氷室 京介:冷静]「角度が甘い。レン、ドローンの位置を修正しろ」[/A]

[A:神楽坂 レン:冷静]「へいへい。うるせーな、わかってるよ」[/A]

レンは新たな技術スタッフとしてチームに加わっていた。

京介の完璧な演出と、レンの変態的なカメラワーク。

二つの才能が、茉莉花という素材を極限まで調理していた。

[Sensual]

きらびやかなアイドルの衣装の下で、茉莉花の身体には、さらに進化した玩具が装着されている。

二人の男が持つそれぞれのデバイスから、同時に信号が送られる。

支配と監視。二重の檻。

「はい、カット! 最高だ!」

スタッフの声と共に照明が落ちる。

闇の中で、茉莉花は膝を震わせながら、モニター席の二人を見つめた。

[/Sensual]

[Think](もっと……もっと私を壊して。二人の視線で、私をドロドロに溶かして……)[/Think]

彼女はもう、硝子の靴を履いたシンデレラではない。

自ら靴を割り、その破片で足を傷つけながら踊り続ける、幸福な愛玩人形だった。

[A:白石 茉莉花:愛情]「ふふ……次の命令は、なんですか?」[/A]

とろけるような笑顔。

レンズの向こう側の世界さえも嘲笑うかのように、美しく歪んでいた。

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