第一章: 机の下の背徳レッスン
浅倉 悠真「センパイ、次の原稿のクライマックス……実演しないと描けないって、本当ですか?」
作業部屋の静寂を切り裂くように、低い声が鼓膜のすぐ裏側を撫でる。液晶タブレットの青白い発光に照らされ、電子ペンを握りしめていた白く細い指先が、ピクリと凍りついた。
橘 紗夜「ば、馬鹿言わないで。私はプロよ。頭の中の妄想だけで、どんな淫らな絶頂だって完璧に描き切れるわ」
切れ長の瞳にかかる銀縁眼鏡を、震える中指で乱暴に押し上げる。だらしなく肩からずり落ちたオーバーサイズの白シャツ。露わになった鎖骨が、乱れた呼吸に合わせて上下する。隠すように裾をぎゅっと握り締めたが、指の震えまでは誤魔化せない。
浅倉 悠真「嘘つき。さっきからネームの手が完全に止まってますよ。ヒロインが男に組み敷かれて声を我慢するシーン……自分自身の身体の疼きを重ねて描いてるんでしょう?」
……どうして、全部見透かされたような言い方をするのよ……っ!
黒髪のマッシュヘアをわずかに揺らし、悠真の涼しげな瞳孔が肉食獣のように細められた。座面の下、暗がりから伸びてくる熱気。じわりと肌を焼く気配に、紗夜の首筋が総毛立つ。
橘 紗夜「なっ、生意気言わないで悠真……っ! あんたはアシスタントでしょ、早く背景トーンを貼りなさい!」
浅倉 悠真「はいはい、仕事はしますよ。でも、その前に……実技指導です」
机の下へと滑り込んできた大きな掌が、すべらかな太ももの内側を這い上がる。容赦のない熱量が、ひんやりと冷えた肌をじわじわと侵食していく。逃げ場のない狭い足元で、逞しい指先が肉付きの薄い内腿を圧迫した。
橘 紗夜「ひゃ、っ……!? な、何を……っ!」
浅倉 悠真「静かに。声を出したら、隣人に聞こえちゃいますよ? ほら、ネームの通りです。『男の指先が太ももをなぞると、ヒロインは恥辱で蜜を漏らしてしまう』……試しましょう」
薄い絹の下着の縁が、無慈悲に横へとずらされる。熱く湿った秘所の入り口へと、硬いタコのある指腹が容赦なく滑り込んだ。♥
橘 紗夜「ん、ぁ……っ! や、やめ……っ、悠真、ダメ……っ!」
浅倉 悠真「センパイ、布越しなのに、もうこんなにぐっしょり濡れてますよ。プロの作家が、自分の描く漫画と同じ反応をしてどうするんですか?」
橘 紗夜「ち、違う……っ! これは、部屋が暑いからで……っ!」
浅倉 悠真「じゃあ、ここはどうしてこんなに硬いんです? 愛の花芽が、僕の指を欲しがって震えてますよ」
橘 紗夜「あぁっ……! んん、ぁ……っ、♥ 悠真ぁ……っ!」
巧みな微振動で突起を転がされ、紗夜の眼鏡が鼻梁からずり落ちる。溢れ出る嬌声が唇から漏れ出し、艶やかな雫が椅子を濡らす。くちゅ、と粘っこい水音が静かな仕事部屋に跳ね返った。
ピピピ、とリビングの玄関から無機質な電子音が冷たく響き渡った。
第二章: 声を出せない極限の蜜事

鋭いハイヒールの乾いた打鍵音が、フローリングをリズミカルに叩きつける。
桐山 舞花「橘先生、起きてるかしら? 原稿の進捗が心配で、合鍵で入らせてもらったわよ」
橘 紗夜「ひっ……! ま、舞花さん……っ!? 悠真、どいて……っ!」
机の下で悠真は退くどころか、紗夜の細い両太ももを己の両肩へ担ぎ上げた。♥膝裏をがっしりと拘束され、紗夜の腰が机の縁へと無防備に引きずり出される。
浅倉 悠真「しーっ、センパイ。声を出したら、担当さんにこの淫らな姿を見られちゃいますよ? ほら、受け答えしてください」
熱い舌先が、剥き出しになった割れ目を下から上へと一気に吸い上げる。じゅる、と皮膚を吸う淫猥な摩擦音。
橘 紗夜「んんんーーっ!? ぁ……っ、ふぅっ!」
シャツの胸元を強く握り締め、豊かな双丘を波打たせながら紗夜は唇を血が出るほど噛む。鼻腔の奥にツンとした鉄の味が広がった。
桐山 舞花「橘先生? 仕事部屋にいるの?」
ドアノブに手がかけられ、ガチャリと冷たい金属音が鳴る。心臓が跳ね上がり、呼吸が喉の途中で凍りつく。
橘 紗夜「は、はいっ……! い、います……っ! 今、大事な見開きを……っ、集中してペン入れしてるから、入ってこないでください……っ!」
桐山 舞花「あら、珍しく鬼気迫る声ね。リビングで待ってるわ。今夜中に完成させてね」
舞花がソファに腰掛ける衣擦れの音と同時に、悠真の長い二本の指が秘所の奥深くへと滑り込んだ。♥
橘 紗夜「んっ、あぁぁ……っ!? ぁ、ふ……っ!」
浅倉 悠真「センパイ、上手にお返事できましたね。でも、ここ……僕の指を締め付ける力が強すぎて、ちぎれそうですよ」
橘 紗夜「ば、馬鹿……っ、悠真、ほんとに……っ、頭おかしくなっちゃう……っ!」
浅倉 悠真「ダメ、こんなところでイッたら……って、心の中で叫んでるんでしょう? でも止めませんよ。奥の熱いところ、こんなに痙攣してる……」
橘 紗夜「あ、ぁ……っ! ダメ、奥……擦られたら……っ! ん、ぁ……っ、あぁぁっ!! ♥」
舞花が雑誌をめくるカサリとした音のすぐ傍らで、紗夜は自らの手の甲を噛み締め、音のない絶頂に背筋を激しく仰け反らせた。視界の端が火花のように明滅し、腰がビクビクと跳ねる。
桐山 舞花「そろそろ原稿、見せてもらおうかしら」
無情な足音が、再び仕事部屋のドアへと迫る。ゆっくりと押し下げられるノブの感触。破滅の足音が、すぐそこまで来ていた。
第三章: インクと蜜の狂乱絶頂

……『ネームの出来が素晴らしかったから朝まで仮眠する』って……舞花さんが出ていってくれたのに……っ!
橘 紗夜「悠真……あんた、私を殺す気だったの……っ!?」
涙で滲んだ瞳を吊り上げ、掠れた声で睨みつける。肩で息をする紗夜の耳元へ、悪びれもしない笑みが寄せられた。
浅倉 悠真「殺すわけないでしょう。愛してるんですから。……でもセンパイ、完全に火がついちゃいましたよね?」
抱き上げられた紗夜の身体が机の上に仰向けに沈み、描きかけの原稿用紙が宙を舞う。飛び散る黒インク。
橘 紗夜「あ、原稿が……っ」
浅倉 悠真「原稿なら僕が倍速で仕上げます。今は、センパイが僕の雌になって啼く時間です」
橘 紗夜「なっ……私を誰だと……んんっ、ぁぁっ!!」
濡れそぼった紗夜の最奥へと、熱く硬い楔が一息に貫き通された。ぐちゅり、と湿った肉と肉が衝突し合う鈍い重低音。
橘 紗夜「あぁぁっ……!? ふ、太い……っ、奥まで、全部入って……っ!」
浅倉 悠真「センパイ、見てください。あんなに偉そうに命令してた天才作家が、僕の男を全部飲み込んで……お腹の形が変わるくらい突き上げられてる」
橘 紗夜「や、ぁ……っ! そんなこと言わないで……っ、恥ずかしい……っ!」
浅倉 悠真「恥ずかしいですか? でもここが一番敏感なんでしょう? ガツガツ突かれるたびに、お腹の奥がキュンキュン締まってますよ!」
無慈悲な腰のピストンが加速する。机の天板がきしみ、置かれたインク瓶が激しく震動して音を立てる。
橘 紗夜「ん、ぁ……っ! あぁっ、あぁっ……!! そ、そこ、擦らないでぇ……っ! おかしくなる、私、壊れちゃう……っ! ♥」
浅倉 悠真「壊れませんよ。もっと僕の形に馴染んでください。舞花さんは耳栓して寝てますから。僕の名前を呼んで、もっと啼いて!」
橘 紗夜「悠真……っ、悠真ぁっ……! あぁっ、好き……っ、好きぃぃっ! ん、ぁ……っ、イく、またイッちゃうからぁ……っ!! ♥」
浅倉 悠真「ダメです、一緒にイきましょう。センパイの締め付け、最高ですよ……っ!」
橘 紗夜「あぁぁぁーーっっ!! ん、ぁ……っ、あぁっ……!! ♥♥」
机がきしむ激しい衝撃とともに熱い奔流が最奥へと叩き込まれ、紗夜の細い背筋は弓なりに反り返ったまま幾度も波打った。視界の隅で光が破裂し、下腹部の奥深くが痙攣を繰り返す。
荒い息が二人の唇の隙間から溶け出す中、東の空が白み始め、窓から差し込む朝焼けが散乱した机を照らし出した。
第四章: 朝焼けのサインととろける蜜約
リビングのローテーブルに、インクの乾いた三十ページの完成原稿が整然と揃えられている。
桐山 舞花「……橘先生。この原稿、今までのあなたのキャリアの中で間違いなく最高傑作よ」
赤フレームの眼鏡を押し上げ、舞花は息を呑むように見開きを指先でなぞる。ページの隅まで漲る、異常なまでの線の躍動感。
桐山 舞花「特にこのラストシーン……ヒロインの瞳に宿る熱と、愛液にまみれた表情のリアリティ。一体どうやって描いたの?」
橘 紗夜「え、あ……それは……っ」
タートルネックの襟元を慌てて引き上げる。だがその下には、夜の間に刻み込まれた無数の赤い印がびっしりと咲き誇っていた。肌の奥に残る痺れが、一歩踏み出すたびに疼く。
橘 紗夜「……ただ、ちょっと。新しいインスピレーションが、湧いただけです」
桐山 舞花「ふーん? まあいいわ。悠真くん、アシスタントご苦労様。彼のおかげね」
浅倉 悠真「いえ、センパイの実力ですよ。僕は……ちょっと、お手伝いしただけですから」
冷ましたコーヒーを片手に、悠真は何食わぬ顔で微笑んでみせる。澄ましたその横顔の下に潜む獣の熱を、紗夜だけが知っていた。
舞花が満足げに原稿を鞄に収める隙に、悠真は紗夜の背後へと回り込み、華奢な腰骨を乱暴に引き寄せた。♥
浅倉 悠真「センパイ。次の新連載のネーム……また実技指導、必要ですよね?」
耳たぶを甘く甘噛みされ、紗夜の膝がガクガクと震える。
橘 紗夜「ば、バカ……っ。もうあんたの好きにはさせないわよ……っ」
浅倉 悠真「口ではそう言って、僕の指が触れただけで、もうこんなに甘い匂いさせてるくせに」
背後からスカート越しに押し当てられる硬い熱。逃げられない事実を突きつけられ、首筋が真紅に染まる。
橘 紗夜「ん……っ、ぁ……バカ悠真……っ」
バタン、と舞花が満足げに部屋を出ていく重いドアの音が響いた。鍵が閉まる乾いた金属音。
橘 紗夜「……次も、あんたがいないと……描けないかも」
悔しげに俯きながら、紗夜は小さな声で本音を零す。自ら悠真のシャツの胸元をぎゅっと握りしめた。
浅倉 悠真「知ってますよ。僕が一生、センパイの専属になって、啼かせてあげますから」
浅倉 悠真「さあセンパイ、休む間もなく次のネーム……ベッドの上で始めましょうか?」
軽々と抱き上げられた身体。抗う力など、どこにも残っていなかった。
橘 紗夜「♥「……っ、優しく、しなさいよね……バカ」