きらきらのみ
もりのなかに、りすのくりんがいました。 「なにかすてきなもの、みつからないかなあ」
きのねもとで、なにかがぴかぴかっ! きらきらひかる、ふしぎなきのみをみつけました。
「わーい、おいしそう!」 でも、とってもかたくて、どうしてもわれません。 こんこん、かりかり。だめみたい。
そこへ、くまのぽんたがやってきました。 「くりん、どうしたの?」 「このきのみが、かたくてわれないんだ」
「よし、ぼくがてつだうよ!」 ぽんたは、おおきなてで、きのみをぎゅーっとおしました。 でも、やっぱりわれません。
「そうだ!いっしょにきのみをわろうよ!」 くりんがしっかりおさえて、ぽんたがそっとひっぱって。 「せーの、よいしょ!」
ぱかっ!きのみはきれいにふたつにわれました。 なかからは、あまいみつがとろーり。 「わあ、おいしいね!」「ほんとだ、おいしい!」
ひとりよりも、ふたりでみつけた「おいしい」は、もっともっとすてきだね。 くりんとぽんたは、あたらしいおともだちになりました。
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