もぐちゃんの きらきらぼし

もぐらの もぐちゃんは、いつも つちの なか。 くらくて しずかな おうちが だいすきでした。

ある よるのこと、もぐちゃんは ふと おもいました。 「おそとには、なにが あるのかな?」 すこしだけ あなから かおを だしてみました。

すると、きの うえで なにかが きらり。 「わっ、ひかる おめめが ふたつ!ふくろうさん?」 びっくりした もぐちゃんは、あなに かくれそうに なりました。

「こわくないよ。ぼくは ふくろうの ほー。」 やさしい こえが きこえました。 「きみは だあれ?」

もぐちゃんは、おそるおそる でてきました。 「ぼくは もぐ。あのね、うえに ある きらきらは なあに?」 もぐちゃんは、よぞらを ゆびさしました。

ほーくんは にっこり わらって おしえてくれました。 「あれは おほしさま。よるの おそらを てらしてくれるんだよ。」 みあげると、たくさんの きらきらが またたいていました。

「わあ、なんて きれいなんだろう!」 もぐちゃんの こころは、ぽかぽかに あたたかくなりました。 もぐちゃんは、はじめての おともだちと、すてきな よるの おそらが だいすきに なりました。
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