もぐちゃんの きらきらぼし

Page 1 illustration

もぐらの もぐちゃんは、いつも つちの なか。 くらくて しずかな おうちが だいすきでした。

Page 2 illustration

ある よるのこと、もぐちゃんは ふと おもいました。 「おそとには、なにが あるのかな?」 すこしだけ あなから かおを だしてみました。

Page 3 illustration

すると、きの うえで なにかが きらり。 「わっ、ひかる おめめが ふたつ!ふくろうさん?」 びっくりした もぐちゃんは、あなに かくれそうに なりました。

Page 4 illustration

「こわくないよ。ぼくは ふくろうの ほー。」 やさしい こえが きこえました。 「きみは だあれ?」

Page 5 illustration

もぐちゃんは、おそるおそる でてきました。 「ぼくは もぐ。あのね、うえに ある きらきらは なあに?」 もぐちゃんは、よぞらを ゆびさしました。

Page 6 illustration

ほーくんは にっこり わらって おしえてくれました。 「あれは おほしさま。よるの おそらを てらしてくれるんだよ。」 みあげると、たくさんの きらきらが またたいていました。

Page 7 illustration

「わあ、なんて きれいなんだろう!」 もぐちゃんの こころは、ぽかぽかに あたたかくなりました。 もぐちゃんは、はじめての おともだちと、すてきな よるの おそらが だいすきに なりました。

1 / 7