ぺんたの おそらさんぽ

Page 1 illustration

こおりの うえに すんでいる、ぺんぎんの ぺんた。 ぺんたには、すてきな ゆめが ありました。

Page 2 illustration

「いいなあ、とりさんみたいに おそらを とんでみたいなあ」。 ぺんたは、きらきらのおほしさまを みあげて いいました。

Page 3 illustration

ぺんたは、ちいさな はねを いっしょうけんめい ぱたぱた させてみます。 でも、からだは ぽよん と ゆれるだけ。

Page 4 illustration

そのよる、ぺんたが ふかふかの ゆきのおふとんで ねむっていると…。 ふわ〜り。ぺんたの からだが、そっと うかびあがりました。

Page 5 illustration

「わあ、とんでる!」 ぺんたは、おつきさまの まわりを くるくる。おほしさまの あいだを すいすい。 ゆめの なかで、おそらを じゆうに さんぽしました。

Page 6 illustration

あさになって、ぺんたは めを さましました。 「そっか、ゆめだったんだ!」 でも、ぺんたの こころは ぽかぽか あったかい きもちで いっぱいでした。

Page 7 illustration

おそらは とべなくても、だいじょうぶ。 「ゆめの なかなら、いつでも とべるんだ!」 ぺんたは、こんやは どんなゆめを みようかなと、わくわく しながら よるを まちました。

1 / 7