くりんの おおきな どんぐり
りすの くりんは、もりの なかで とっても おおきな どんぐりを みつけました。 「わあ、ぴかぴかだ!ぼくの たからもの!」
くりんは おおきな どんぐりを、はっぱの したに そっと かくしました。 「これは ぜんぶ ぼくの もの。ひとりじめ しちゃおうっと。」
ひろばでは、みんなが なかよく あそんでいます。 うさぎさんは にんじんを、さるくんは きいちごを、みんなで わけていました。 みんな とっても たのしそうに わらっています。
くりんは、はっぱのしたの どんぐりを じーっと みました。 ひとりぼっちで たべるのを そうぞうしたら、なんだか すこし さみしい きもちに なりました。
「そうだ!」 くりんは、おおきな どんぐりを よいしょと かかえて、みんなの ところへ はしりました。 「みんなー!いっしょに たべよう!」
「わーい!」「ありがとう、くりん!」 みんなは おおよろこびです。 ぱりーん!と どんぐりを わって、みんなで なかよく わけっこ しました。
みんなで たべる どんぐりは、いままでで いちばん おいしかったです。 わけあうって、こんなに うれしいんだね。くりんの こころは、ぽかぽかに なりました。
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