第一章: 異常な朝の風景
聖ルチア女学園の朝。それは本来、聖歌の如く静謐であるはずの場所だった。
校門へと続く石畳の坂道、陽光を弾く腰まで届いた艶やかな黒髪を揺らし、西園寺麗華は、ただ前だけを見据えて歩を進める。一点の曇りもなく磨き上げられた革靴が刻む、規則正しいリズム。糊の効いた純白のブラウス、完璧な角度で結ばれた紺色のリボン、そして膝下までを覆う厳格なプリーツスカート。切れ長の瞳はアメジストのように冷たく澄み、学園の規律そのものを体現していた。
だが今朝、世界は致命的なまでに歪んでしまっていた。
鼻腔をくすぐるのは、朝露の清涼な香りではない。どこか甘ったるく、粘度を感じさせる麝香(ムスク)の気配だ。すれ違う下級生たちが、麗華の姿を認めると優雅に膝を折る。そこまではいい。問題は、その所作の続き。
[Sensual]
少女たちはスカートの裾を両手で掴むと、恥じらうどころか誇らしげに腰骨の位置までたくし上げる。朝の光が容赦なく暴き出すのは、未成熟な果実のような白い太腿と、薄い布一枚に隔てられただけの秘やかな三角地帯。そこには羞恥など微塵もなく、ただ「見られること」への倒錯した悦びだけが貼り付いていた。
[/Sensual]
[A:西園寺 麗華:驚き]「な……っ! あなたたち、何をしているのですか!?」[/A]
麗華の声が裏返る。喉が引きつり、指先が震えた。しかし、生徒たちはキョトンとした顔で見返すだけ。
「ごきげんよう、会長。今日も素敵な朝ですわね」
[A:西園寺 麗華:怒り]「挨拶の話ではありません! その、はしたない格好は……!」[/A]
「あら? 挨拶もできないなんて、会長ともあろうお方が……恥ずかしいですわ」
憐れみ。そう、彼女たちの瞳に宿っていたのは、マナーを知らない野蛮人を見るような侮蔑と慈悲だった。麗華は眩暈を覚える。昨日着任したばかりのスクールカウンセラー、氷室京介。彼が全校集会で説いた「新・礼法指導」――それが、たった一夜にして学園のOSを書き換えてしまったというのか。
校門の陰、白衣を纏った長身の男が、銀縁メガネの奥で蛇のように目を細めていた。
[A:氷室 京介:冷静]「おや、西園寺会長。まだ『殻』に閉じこもっているのですか? 常識とは、多数決の幻想に過ぎませんよ」[/A]
[Think]
この男……! 狂っているのは私なの? いいえ、そんなはずはない。
[/Think]
麗華は唇を噛み締め、鉄の味が口内に広がるのを感じながら、逃げるように校舎へと駆け込む。背後で、また一人、生徒がスカートを捲り上げる衣擦れの音が、耳障りなほど鮮明に響いた。
◇◇◇
第二章: 孤立する理性
体育館の重い扉が開かれると、熱気が肌にまとわりつく。汗と制汗スプレー、そして微かに混じる潮の香りが、麗華の平衡感覚を揺さぶる。
全校集会の壇上。そこに立っていたのは、副会長の早乙女ミアだった。茶色のボブカットを揺らし、小動物のような瞳を潤ませている彼女は、麗華が最も信頼し、守るべき対象だったはずの少女。
[A:早乙女 ミア:興奮]「みなさぁん、見ててくださいねぇ。わたくし、会長に教えていただいた『真の奉仕』を実践します!」[/A]
[A:西園寺 麗華:恐怖]「ミア……? 何を言うの、やめなさい!」[/A]
麗華の制止は、生徒たちの熱狂的な拍手にかき消された。
[Sensual]
ミアは壇上でゆっくりと四つん這いになった。観衆に背を向け、スカートをめくり上げる。純白のショーツが指先で引かれ、食い込んだ布地が秘所を割り、桃色の粘膜が露わになる。
スポットライトがその一点を照らし出し、蜜に濡れた花弁がピクリと痙攣するのが、大型スクリーンに大写しにされた。
「んぁっ……! 見て、見てください……っ。わたくし、こんなに……恥ずかしいところ、みんなに捧げて……っ!」
[/Sensual]
会場がどよめく。それは非難ではなく、感嘆の吐息。「素晴らしいわ」「なんて高潔な精神」「聖女様のようだわ」。狂気じみた賛辞が飛び交う中、麗華だけが氷水に浸されたように立ち尽くす。
[A:氷室 京介:喜び]「ご覧なさい、会長。彼女の表情を。恥じらいこそが不潔であり、全てを曝け出す奉仕こそが高潔な淑女の証なのです」[/A]
氷室が耳元で囁く。その声は呪文のように鼓膜を震わせ、脳髄に直接染み込んでくる。
[Think]
違う、これは間違っている。卑猥で、下品で……でも。
[/Think]
麗華の視線が、スクリーンに映し出されたミアの濡れた秘所から離れない。嫌悪感と共に、下腹部の奥底で何かが疼いた。熱い塊が渦を巻き、太腿の内側がじわりと湿り気を帯びていく。
[A:西園寺 麗華:絶望]「私だけが……おかしいの? 私だけが、心の狭い……不潔な人間なの?」[/A]
周囲の視線が突き刺さる。全校生徒が、服を着たままの麗華を「強欲な守銭奴」を見るような目で見つめている。孤立感。そして、その視線に晒されることで高まっていく、理解不能な興奮。麗華の膝が震え、その場に崩れ落ちそうになった。
◇◇◇
第三章: 論理の反転
放送室の防音ドアが閉ざされる。外界の音が遮断され、聞こえるのは自身の荒い呼吸と、スピーカーから流れる低周波を含んだクラシック音楽だけ。
氷室はソファに座り、紅茶の湯気を楽しんでいる。
[A:氷室 京介:冷静]「西園寺さん。あなたは美しい。ですが、その美しさを独り占めするのは罪だと思いませんか?」[/A]
[A:西園寺 麗華:怒り]「詭弁です! 肌を隠すのは慎みですわ!」[/A]
[A:氷室 京介:冷静]「いいえ、それは『独占欲』です。神が与えた美を隠し、誰にも分け与えない。なんと強欲で、卑しい心根でしょう」[/A]
音楽のテンポが変わる。不協和音が神経を逆撫でし、麗華の思考回路を焼き切ろうとする。壁に設置されたモニターには、楽しげに互いの秘所を愛で合う生徒たちの映像がサブリミナル的にフラッシュバックしていた。
――貞淑はケチ。露出は慈愛。隠す女は泥棒。見せる女は聖女。
[Think]
私は……泥棒? こんなに素晴らしいものを、自分だけのものにして……?
[/Think]
論理の壁に亀裂が入る。今まで信じてきた価値観が、音を立てて崩落していく。視界が明滅し、涙が溢れ出した。自分がとてつもなく罪深い人間に思えてくる。
[A:西園寺 麗華:悲しみ]「ああ……私、なんてことを……。ごめんなさい、ごめんなさい……!」[/A]
麗華は床に額を擦り付けた。懺悔の涙がカーペットを濡らす。
[A:氷室 京介:愛情]「許してあげましょう。さあ、贖罪の時間です。あなたのその『慈愛』を、私に見せてくれますか?」[/A]
[Sensual]
麗華の震える指が、ブラウスのボタンにかかる。一つ、また一つ。白磁の肌が露出し、豊満な果実を締め付けていたサラシが解かれる。Eカップの豊かな双丘が弾けるように溢れ出し、先端の蕾は既に充血して硬く尖っていた。
「見て……ください……っ。私の、全てを……っ」
彼女はスカートのホックを外し、下着ごと足元へ滑らせた。黒髪が白い肢体に絡みつく。麗華は氷室の膝に縋り付き、熱い息を吐きながら、彼の股間にある膨らみへと顔を埋めた。
[/Sensual]
[A:西園寺 麗華:興奮]「先生……氷室様……っ! 私の汚い口で、清めさせてください……っ! お願いします、この強欲な唇に、罰をお与えください!」[/A]
主観的には聖女のような献身。だが客観的に見れば、それは理性のタガが完全に外れた、雌犬の痴態そのものだった。
◇◇◇
第四章: 悦楽の女王
学園の風景は一変した。廊下ですれ違う生徒たちは皆、下着すら身につけず、制服の上着を羽織るだけの姿で闊歩している。それが「正装」だからだ。
そして、その頂点に君臨するのは、かつての「氷の華」西園寺麗華。
生徒会室。麗華は執務机の上に座り、両足を大きくM字に開いていた。その前には、巨大な三面鏡が設置されている。これは「公務」。高貴な者ほど、より多くの快楽を下々に示さねばならない。ノブレス・オブリージュの極致。
[A:早乙女 ミア:興奮]「会長ぉ……今日も素敵ですぅ……っ。その濡れ具合、最高に高貴です……!」[/A]
[A:西園寺 麗華:興奮]「ふふ……見ていなさい、ミア。これが、わたくしの……愛の形ですわ」[/A]
[Sensual]
麗華の細い指が、愛液でぐしょ濡れになった蜜壺をかき分ける。鏡に映る自分の痴態――赤く充血し、欲望に飢えた秘核を、彼女はうっとりとした表情で見つめた。
「あっ、あぁっ! ……みなさん、聞こえていますか? わたくしの愛の歌が……っ!」
指先が激しく動き、クチュクチュという卑猥な水音が室内に響き渡る。彼女は自らの剛毛を愛おしそうに撫で、更なる深淵へと指を沈めた。
背筋が弓なりに反り、白目を剥きながら絶叫する。
[/Sensual]
[Shout]
「あひぃぃぃっ!! で、出ますわっ! 愛が、愛が溢れちゃいますのぉぉぉぉ!!!」
[/Shout]
[Heart]ドクン、ドクン![/Heart]
絶頂の瞬間、彼女は全身を痙攣させ、あられもない姿で潮を吹き上げた。それはかつての威厳など微塵もない、ただ快楽に溺れる肉人形の姿。だが、彼女の瞳には狂信的な輝きが宿っていた。
昼休みのチャイムが鳴る。それは全校一斉の「奉仕」の時間。校舎中から、甘い嬌声と粘着質な水音がシンフォニーのように響き渡る。麗華は汗ばんだ髪をかき上げ、恍惚の表情で呟いた。
[A:西園寺 麗華:喜び]「ああ……なんて美しい学園でしょう。これこそが、真の楽園ですわ……」[/A]
だが、その楽園に亀裂が入る予兆が迫っていた。明日、文部科学省からの特別視察団が訪れるのだ。
◇◇◇
第五章: 幸せな地獄
正門が開かれる。黒塗りの高級車が列をなし、スーツに身を包んだ厳格な視察団員たちが降り立った。彼らの表情は硬い。学園に関する「不穏な噂」を確かめるために来たのだ。
だが、彼らを出迎えた光景は、想定を遥かに超えていた。
[A:氷室 京介:冷静]「ようこそお越しくださいました。我が校が誇る、最高のおもてなしでお迎えいたします」[/A]
氷室が指を鳴らすと、講堂の幕が上がった。
[Sensual]
そこに立っていたのは、一糸纏わぬ全裸の西園寺麗華だった。
身につけているのは、首に巻かれた赤いリボン一つのみ。黒髪は乱れ、全身にはオイルが塗られ、照明を浴びて艶かしく輝いている。彼女の背後には、同じく全裸の全校生徒が整列し、一斉に股間を開いて跪いていた。
[/Sensual]
視察団の足が止まる。絶句。ある者は書類を取り落とし、ある者は眼鏡をずり落とした。その沈黙を、麗華は好意的に解釈する。
[A:西園寺 麗華:喜び]「まぁ……! 言葉を失うほど感動してくださるなんて。わたくしたちの愛が、伝わりましたのね」[/A]
麗華は優雅に壇上を降り、凍りつく視察団長へと歩み寄る。その歩調に合わせて、豊かな胸がたゆんと揺れる。彼女は団長の目の前でゆっくりと腰を落とし、震える彼のズボンのファスナーに手を伸ばした。
[Shout]「や、やめろ! 何をしているんだ君は!!」[/Shout]
団長の悲鳴に近い拒絶。しかし、麗華は慈愛に満ちた聖母の微笑みを崩さない。
[A:西園寺 麗華:愛情]「遠慮なさらないで。さあ、貴方様の『誇り高き塔』を、わたくしの『蜜壺』で包み込んで差し上げますわ。それが最高の礼儀ですもの」[/A]
[Sensual]
麗華は強引に熱き楔を引きずり出すと、躊躇いなく自身の濡れそぼった最奥へと招き入れた。
「んっ……ぁぁ……! 素晴らしい……! なんて熱い……愛の楔……っ!」
[/Sensual]
会場はカオスに包まれた。怒号、悲鳴、そして伝播する狂気。だが、麗華にとって外部の拒絶など何の意味も持たなかった。彼女の脳内では、この行為こそが世界を救う崇高な儀式なのだから。
学園は社会的に破滅した。廃校は免れず、スキャンダルは世界を駆け巡るだろう。
だが、重い鉄格子が閉ざされた門の中で、彼女たちは笑っていた。
[A:氷室 京介:喜び]「実験は成功ですね。彼女たちは、自らの意思で『檻』を選んだ」[/A]
[A:西園寺 麗華:興奮]「ええ、先生……。外の世界はなんて野蛮で、不潔なのでしょう。でも、私たちはここで……永遠に愛し合えますわ」[/A]
麗華は氷室に抱かれながら、空ろな瞳で空を見上げる。そこにはもう、かつての潔癖な生徒会長はいない。ただ、歪んだ幸福論に守られ、白濁に塗れた「聖女」が、終わらない快楽の夢を見続けているだけだった。
[Sensual]
麗華の身体が再び痙攣し、甘い蜜が太腿を伝い落ちる。[Heart]ドクン……[/Heart]
[/Sensual]
彼女は堕ちたのではない。彼女だけの天国へ、昇り詰めたのだ。