アンチ・ストリーム・ラバーズ —— 聖女の裏垢、閲覧禁止の部屋

アンチ・ストリーム・ラバーズ —— 聖女の裏垢、閲覧禁止の部屋

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第一章 100万人の視線と、たったひとつの熱源

「……ッ、はぁ、……もう、限界」

深層階、セーフティエリアに設置された防音テントの中。

配信用のドローンカメラを切った瞬間、国民的探索者アイドルである『聖女』エナは、泥のようにその場に崩れ落ちた。

「お疲れ。今日の同接、過去最高だったぞ」

俺、相馬レイジは、冷めた手つきでタブレットの数値を記録する。

画面の向こうでは、まだ数万人の視聴者が『エナちゃん神!』『今日のボス戦のエフェクトやばかった』と熱狂の渦にいる。

だが、俺の目の前にいるのは、そんな煌びやかな聖女じゃない。

汗と泥にまみれ、荒い息を吐きながら、自身の探索者スーツの胸元を無造作に寛げる、一人の渇いた女だ。

「数字なんて……どうでもいい……」

エナが這うようにして、俺の足元にすがりついてくる。

上気した頬。焦点の定まらない瞳。そして、異常なほどに上昇した体温。

これは『承認熱(ライク・フィーバー)』。

現代のダンジョンが、配信者の精神(マナ)に寄生して引き起こす、特有の状態異常だ。

他者からの視線を浴びれば浴びるほど、魔力が体内で暴走し、耐え難いほどの疼きとなって宿主を苛む。

「早く……レイジさん、早く……『治療』して」

「焦るな。まずは中和剤だ」

「そんなの……効かないの、知ってるくせに……!」

彼女は俺のベルトに手をかけ、懇願するような瞳で見上げてくる。

その瞳の奥には、理性を食い破りそうなほどの欲求が渦巻いていた。

俺はため息をつき、彼女の顎を指先ですくい上げる。

「契約だもんな。……裏方(マネージャー)の特権、行使させてもらう」

俺がそう呟くと、エナは安堵と背徳が入り混じった表情で、熱い吐息を漏らした。

第二章 バフ・デバフの境界線

狭いテントの中、二人分の体温が飽和していく。

俺はエナを簡易ベッドに押し倒し、体に密着した特殊繊維のスーツを、ゆっくりと引き下げていった。

「あ……っ、ん……」

肌が空気に触れただけで、彼女の喉から甘い声が漏れる。

白磁のような肌は、内側から発光するように紅潮していた。

承認熱を散らす方法はただ一つ。

他者による、直接的な魔力干渉――つまり、濃厚な接触による『上書き』だ。

「熱いな……。視聴者の欲望を、全部溜め込んでやがる」

「んぅ……レイジさんの手、冷たくて……気持ちいい……」

俺の掌が、彼女の脇腹から背中へと這う。

筋肉の強張りを探り当て、指先で強めに圧迫すると、エナの体がビクリと跳ねた。

「そこ……っ! だめ、響く……ッ!」

「我慢しろ。毒素(カルマ)が溜まってる場所だ」

「あぁっ、んあッ! 深い……深いのが、来るぅ……ッ!」

俺は容赦なく、彼女の敏感な部分――魔力の流れる経絡(パス)を刺激していく。

首筋に唇を寄せ、脈打つ動脈の上から甘噛みする。

「ひぃっ!? あ、ああっ……!」

エナがシーツを握りしめ、背中を大きく反らせた。

普段、清純派として売っている彼女が、裏では男の指一本でこんな無様な声を上げている。

その背徳感が、俺の中の加虐心を煽る。

「……ん、いい匂いがするな」

「嗅がないで……っ、変な匂い、するから……!」

「いや、極上の蜜の匂いだ。ダンジョンの魔物共が寄ってくるわけだ」

俺はわざとらしく鼻を鳴らし、彼女の耳元で囁く。

その低音の響きだけで、エナの太ももが小刻みに震え始めた。

「もっと……もっと、奥まで……かき回して……」

「注文が多いな、聖女様は」

俺の手が、さらにきわどい場所へと滑り込む。

そこは既に、どうしようもないほど濡れそぼっていた。

理性と本能の境界線が溶け出し、彼女の瞳から涙がこぼれ落ちる。

第三章 オフライン・インフェルノ

「レイジさん……見て、ちゃんと私を見て……」

エナが俺の首に腕を回し、必死に求めてくる。

配信中のカメラに向ける計算された視線とは違う。

ここにあるのは、ただの女としての、生々しい渇望だ。

「誰のせいでこんな体になったと思ってる」

「みんな……みんなのせい……。でも、今はレイジさんだけ……」

「そうだ。お前のその熱を冷ませるのは、世界で俺だけだ」

俺は彼女の唇を塞ぎ、言葉を奪う。

舌先が絡み合うたび、体内でスパークするような衝撃が走る。

魔力のパスが繋がり、俺の体温が彼女へと流れ込んでいく。

「んんっ……! んむぅ……ッ!」

エナの喉が鳴り、唾液が混じり合う音が、静寂な空間に卑猥に響く。

俺は彼女の腰を引き寄せ、自身の硬く張り詰めた衝動を、柔らかい下腹部に押し付けた。

「あッ……! あたる……硬いの、当たってる……ッ」

「欲しいか?」

「ほしい……レイジさんの、楔(くさび)……打ち込んで……ッ」

「……いい子だ」

俺は焦らすように、楔の先端で、彼女の濡れた花弁を擦り上げる。

入りそうで入らない、ギリギリの寸止め。

その拷問のような焦燥感に、エナは狂ったように腰をくねらせた。

「じれったい……っ! お願い、もう、いれて……!」

「自分でねだるなら、もっと正直になれ」

「わ、たし……レイジさんのモノになりたい……! ファンのみんなじゃなくて、レイジさんだけに、愛されたいのぉ……ッ!」

その言葉が、最後の引き金だった。

俺は彼女の太ももを大きく割り開き、一番奥の、誰も触れたことのない聖域へと、一気に侵入する。

「あ――ッ!!!」

声にならない絶叫。

肉の壁が俺を締め付け、熱い粘膜が脈打つように吸い付いてくる。

「っ、く……キツすぎる……」

「ああっ、あぁっ、すごい……! レイジさんのが、中を、埋め尽くしてるぅ……ッ!」

理性が弾け飛び、獣のような交わりが始まる。

激しく打ち付けるたびに、エナの体から過剰な魔力が火花のように散り、視界が白く明滅する。

「あくッ、あぁっ、イくっ、頭おかしくなるぅ……ッ!」

「吐き出せ、全部……! 俺が受け止めてやる!」

何度も、何度も、最奥を突き上げる。

そのたびにエナは白目を剥きかけ、痙攣し、快楽の濁流に飲み込まれていく。

「――ッ、あ、あ、あああああッ!!!」

エナの体が弓なりになり、絶頂の瞬間、彼女の全身から眩い光のマナが放出された。

俺もまた、その強烈な締め付けに耐えきれず、彼女の深淵へと熱い魂を注ぎ込んだ。

第四章 ログアウト後の余韻

嵐のような交合が終わり、テントの中には重たい沈黙と、濃密な情事の匂いだけが残っていた。

エナは虚ろな目で天井を見つめ、時折、ビクリと身体を震わせている。

余韻(アフターグロウ)。

それは、どんなボス攻略後よりも深く、甘い倦怠感。

「……生きてるか?」

俺が髪を撫でてやると、エナはとろんとした瞳を向け、だらしなく笑った。

「……ん……最高、だった……」

「毒は抜けたみたいだな」

「まだ……残ってるかも。……また、溜まったら、してくれる?」

上目遣いでねだるその表情は、聖女の仮面など跡形もない、ただの雌の顔だった。

「……追加料金、高いぞ」

「ふふ、私の稼ぎ、全部あげるから……」

エナは俺の胸に顔を埋め、所有印をつけるように深く吸い付いた。

外ではまだ、何も知らないファンたちが、彼女の虚像を崇めている。

だが、彼女の真実(リアル)を知っているのは、この狭く薄暗いテントの中にいる俺だけだ。

俺たちは共犯者のように微笑み合い、再び熱を帯び始めた肌を重ね合わせた。

配信(ストリーム)はオフライン。

ここから先は、アーカイブに残らない、二人だけの秘密の時間だ。

AI物語分析

【主な登場人物】

  • 天宮エナ (20歳): 「聖女」と呼ばれるトップ配信者。清純な表の顔とは裏腹に、膨大な承認欲求とストレスを性的な衝動として蓄積している。レイジによる「治療」なしでは正気を保てない。
  • 相馬レイジ (32歳): エナの専属マネージャー。特殊な「魔力中和」のスキルを持つ。エナの汚れた本性を唯一知る人物であり、彼女を支配することで自身の虚無感を埋めている。

【考察】

  • 「承認熱」のメタファー: 本作における「承認熱」は、現代社会におけるSNS疲れや、他者の評価に依存する自己肯定感の危うさを、肉体的な「熱」と「渇き」として可視化したものである。
  • 配信と密室の対比: 数万人の視線に晒される「配信(パブリック)」と、誰の目も届かない「防音テント(プライベート)」の対比が、エナの二面性と背徳感を強調している。カメラの前での聖女の笑顔が輝くほど、テント内での堕落がより甘美なものとなる構造。
  • 治療という名の支配: レイジの行為は治療でありながら、エナを自分なしでは生きられないようにする「依存の形成」でもある。この歪んだ共依存関係こそが、本作の官能性の核となっている。
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