第一章: 氷の女団長の秘密と、変態刻印師の舌
ロア・ヴェルディ「俺に殺されたくなければ、今すぐその鎧を脱いで背中の『呪い傷』を舐めさせろ、氷の団長様」
赤い魔力ランタンが揺れる地下の違法工房に、氷の穂先が閃く。
結い上げた銀髪を激しく揺らし、白銀の重厚な鎧を纏ったセレスティア・ヴァルハイトが、ロアの喉元へ槍を突きつけた。
切っ先が皮膚を僅かに裂き、冷気が気道を焼き付くように冷やす。
セレスティア・ヴァルハイト「貴様、なぜ私が魔竜の呪い傷を隠していることを知っている!?」
くすんだ黒髪の下から覗くロアの三白眼は、微塵も揺らがない。
彼は魔力結晶の粉で汚れた革のエプロンを無造作に擦ると、彫刻刀のタコだらけの指先で、自らの鼻先をトントンと叩いてみせた。
ロア・ヴェルディ「血と、腐りかけた魔力の匂いがプンプンするぜ。聖女の治癒魔法でも消えない、特級の呪いだろ?」
セレスティア・ヴァルハイト「黙れ! 傷を治せぬ無能と追放された下賤な男に肌を晒すなど、死んでも断る!」
蒼い瞳を吊り上げ、彼女が一歩踏み出す。
その瞬間。
セレスティアの喉奥から、ヒュッと浅い息が漏れた。
ドクン、と部屋の温度が急激に下がり、冷たい脂汗が彼女の白磁の額を伝い落ちる。
セレスティア・ヴァルハイト「く、ぅ……っ! ま、またこの疼きが……!」
ガシャン、と乾いた音を立てて槍が石畳に転がる。
セレスティアの細い膝がガクガクと震え、そのまま床へと崩れ落ちた。
袖をまくった黒の作業着の腕を伸ばし、ロアは獲物を狙う獣の歩調で、うずくまる彼女の背後へと回り込む。
金属の留め具を強引に弾き飛ばし、重厚な胸部装甲と背当てを一気に剥ぎ取った。
冷たい地下の空気に晒された白磁の背中から、豊かなFカップの胸元にかけて、黒く脈打つ亀裂が深く、生々しく刻まれている。
呪いの瘴気が皮膚の下で蠢き、彼女の浅い呼吸に合わせて不気味に明滅していた。
セレスティア・ヴァルハイト「見ない、でくれ……っ! 醜い……私は、無傷の象徴であらねばならないのに……!」
肩を小刻みに震わせ、悔しさに唇を噛み締めて涙を滲ませる女団長。
その無防備な背中を見下ろし、ロアの三白眼が異様な熱を帯びてカッと見開かれた。
荒い鼻息がセレスティアの白いうなじに直接かかり、ロアの口調が熱に浮かされたような早口へと豹変する。
ロア・ヴェルディ「醜いだと? ふざけるな、最高だ……! この引き攣れた皮膚、暴走する魔力の脈動、こんな極上の芸術品、見たことがねえでございますよ!」
セレスティア・ヴァルハイト「な、何を言って……ひゃあっ!?」
ロアは彼女の背中に覆いかぶさると、黒く熱を持った傷口に直接、濡れた熱い舌を這わせた。
鉄錆の生臭さと、恐怖に滲む甘い汗の混じった味が舌の上で濃厚に広がる。
セレスティア・ヴァルハイト「き、貴様、何を……っ、あ、あぁっ!? 私に触れるな、下賤な刻印師め! ……っ、な、なぜ私の傷が、お前の舌で熱を持っているのだ……!?」
逃れようと身を捩るものの、彼女の指先は石畳を空しく引っ掻くばかりで力が入らない。
たまらねえ。この女、傷口を舐められるだけで魔力が跳ね上がってやがる。
ロアが傷の溝を舌先で抉るように執拗に吸い上げると、彼女の背中がビクンと大きく跳ねた。
ロア・ヴェルディ「治すなんて冒涜だ。あんたのその醜い傷……俺の舌と刃で、世界一淫らな聖痕に変えてやるよ」
セレスティア・ヴァルハイト「ひっ、やめろ、そこは……っ! 傷の奥が、痺れて……あ、あぁぁっ!♥」
激痛が走っていたはずの呪い傷から、背骨を焼き切るような甘い電流が脳天を突き抜ける。
セレスティアは石畳に爪を立て、声を殺そうと自らの手の甲を噛みながら悶え狂った。
やがてロアが濡れた唇を離すと、糸を引く唾液の向こうで、黒く泡立っていた呪いの脈動が嘘のように鎮まっている。
荒い息をつき、火照った頬で呆然と振り返るセレスティア。
その頭上で、突如として工房の分厚い扉が木っ端微塵に吹き飛んだ。
純白の聖光が舞い散る粉塵を照らし出し、金糸の刺繍が施された礼装の男が、硬い靴音を響かせて歩み寄る。
輝く金髪と柔和な碧眼を持つ婚約者、ユリウス・フォン・アルカディアが、氷のように冷酷な笑みを浮かべて立っていた。
第二章: 聖光の裏切りと、最悪の秘密の暴露

ユリウス・フォン・アルカディア「ああ、なんて嘆かわしい光景だ。僕の美しい婚約者が、追放されたゴミ虫に肌を舐め回されているなんてね」
崩れた瓦礫を革靴で踏みしめ、ユリウスの背後に聖教会の騎士たちが槍を構えてずらりと並ぶ。
殺気立つ鉄の匂いが工房を埋め尽くした。
セレスティアは一瞬で血の気を失い、震える手で外れた鎧を拾い上げて豊かな胸元を隠すように抱き寄せる。
セレスティア・ヴァルハイト「違う、ユリウス! これは魔竜の呪いを抑えるために、やむを得ず……!」
声が上擦り、視線が泳ぐ。
ユリウスは柔和な笑みを顔面に貼り付けたまま、一歩、また一歩と間合いを詰めた。
ユリウス・フォン・アルカディア「弁明など不要ですよ、セレスティア。そもそも、君が討伐した魔竜に『回復不能の呪い毒』を仕込んでおいたのは、僕なのですから」
地下工房の空気が凍りつく。
呼吸が止まる。
セレスティアの蒼い瞳が限界まで見開かれ、血の気の引いた唇がわなわなと痙攣した。
セレスティア・ヴァルハイト「な……なぜだ!? 私たちは婚約者ではなかったのか!?」
ユリウスの碧眼から慈愛の色がスッと消え失せ、路傍の汚物を見下ろすような冷たい色に変わる。
ユリウス・フォン・アルカディア「無傷で高潔な君は最高のトロフィーだった。だが、強すぎて僕の言うことを聞かない女は邪魔だ。だから傷物にしてやったのさ!」
彼は一点の汚れもない白手袋をはめた指先で、セレスティアの肩口から覗く黒い傷跡を嘲るように指差した。
ユリウス・フォン・アルカディア「汚らわしい欠陥品に生きる価値はない。ああ、可哀想なセレスティア。明日、大聖堂の浄化儀式で、君のその醜い傷は、僕の聖光で『命ごと』綺麗に消してあげよう」
セレスティア・ヴァルハイト「あ、あぁ……私の誇りが、私の騎士道が……すべて、茶番だったというのか……」
ガラン、と握りしめていた鎧が床に滑り落ち、セレスティアの瞳から完全に光が消える。
ユリウスが掌を掲げると、周囲の空気をチリチリと焼き焦がす《聖光浄化(ホーリー・パージ)》の白い光球が膨れ上がった。
ユリウス・フォン・アルカディア「まずはその薄汚い無能と一緒に、ここで消し炭になれ!」
放たれた極大の熱線がセレスティアの顔面を焼き尽くそうとした、まさにその刹那。
黒い影が割り込んだ。
ロアが魔力を帯びた彫刻刀を逆手に振るい、鼓膜を裂く甲高い金属音とともに、聖光を斜め上へと弾き返す。
天井の岩盤が抉れ、灼熱の破片が降り注いだ。
ユリウス・フォン・アルカディア「なっ……!? 貴様、たかが彫刻刀で僕の聖光を!?」
焦げた作業着の袖を無造作に払い、ロアは背中越しにセレスティアを振り返る。
ロア・ヴェルディ「おい、団長。あんな無傷のインテリ野郎に綺麗に殺されるのと、俺に一生傷口を愛撫されて泥臭く生き残るの、どっちがいい?」
油と鉄の匂いが染み付いた広い背中が、聖騎士たちの殺気から彼女を完全に遮っている。
セレスティアは唇から赤い血が滲むほど強く噛み締め、震える指先でロアの汚れた作業着の裾を鷲掴みにした。
セレスティア・ヴァルハイト「……貴様の変態的な舌の方が、あいつの偽善より百倍マシだ!」
ロア・ヴェルディ「交渉成立だ。しっかり掴まってろ!」
ロアが足元の石畳に刻まれた起爆紋様を踵で力任せに踏み抜くと、工房の床が大爆発を起こして崩落した。
轟音。噴き上がる黒煙。
セレスティアの華奢な腰を片腕で乱暴に抱きかかえ、ロアは口を開けた地下の奈落へと真っ逆さまに飛び込んだ。
しかし、落下の凄まじい風圧と衝撃が彼女の胸を貫き、黒い傷跡がどす黒い瘴気を噴き上げて暴走を始める。
セレスティアの視界が急速に明滅し、その心臓が凍りつくような冷たい音を立てて止まりかけていた。
第三章: 痛みと快楽の極致、背徳の聖痕刻印

地下深くの古代遺跡、青い発光苔が淡く照らす石の祭壇にセレスティアの身体が横たわっている。
黒い呪いの傷跡はすでに豊かな胸の谷間まで深く侵食し、透き通るような白い肌を白い霜が覆い始めていた。
吐き出す息すら白く凍り、指先が紫に変色していく。
セレスティア・ヴァルハイト「はぁっ、はぁっ……ロア、もう、駄目だ……呪いが心臓を、凍らせていく……っ!」
ロア・ヴェルディ「死なせねえよ。俺の最高のキャンバスを、あんな潔癖野郎に奪われてたまるか!」
ロアは自らの親指を奥歯でギリッと噛み切り、溢れ出る鮮血を彫刻刀の鋭い刃に塗りたくった。
無傷の奴には使えない。だが、死の淵で刻まれたこの特大の傷跡なら、俺のすべてをねじ込める!
ロア・ヴェルディ「いいかセレスティア、今からあんたの傷跡に直接、俺の魔力回路を彫り込む。呪いを消すんじゃない、呪いごと力に変える《背徳の魔刻(スティグマ・エングレーブ)》だ! ただし、死ぬほど痛いし……死ぬほど気持ちいいぞ」
セレスティアは凍える指先を自身の胸元へとかけ、濡れたインナーをビリビリと自ら引き裂いた。
たわわに実ったFカップの乳房の間で、どす黒く脈打つ傷跡が冷たい空気の中に晒け出される。
セレスティア・ヴァルハイト「やれ、ロア……! 私の醜い傷を、お前のすべてで染め上げてくれ! 私はもう、無傷の人形になど戻らない!」
ロアの三白眼が真紅の魔力光を宿し、血塗られた彫刻刀の切っ先と燃えるように熱い舌が、同時に彼女の胸元の傷へと突き立てられた。
セレスティア・ヴァルハイト「ぐ、ぁあああっ……!? んんっ、あ、あぁぁぁっ!!♥」
生身を裂かれる激痛と、魂の芯を直接撫で回されるような暴力的快楽が同時に炸裂する。
セレスティアの背中が冷たい祭壇の上で大きく弓なりに反り返り、結い上げていた銀髪がほどけて美しく波打った。
ロアは彫刻刀で黒い傷の縁に緻密な魔力紋様をガリガリと刻み込みながら、溢れ出る彼女の熱い血と自分の血を舌の上で混ぜ合わせ、音を立てて啜り上げる。
ロア・ヴェルディ「いい声だ、もっと鳴けでございますよ! あんたが戦って傷ついた証、この引き攣れた肉の溝、俺が全部愛してやる!」
セレスティア・ヴァルハイト「ロアっ、すごい、熱いのが、傷口から全身に……!♥ 私、壊れる、気持ちよすぎて壊れてしまうぅっ!」
視界がチカチカと火花を散らし、全身の筋肉が甘い痙攣を繰り返す。
一刀彫り込むごとに、彼女の傷跡の感度が百倍へと跳ね上がっていく。
涙と涎で端正な顔をぐしゃぐしゃに濡らした氷の女団長が、プライドも忘れて自らロアの後頭部を鷲掴みにし、豊かな胸の谷間の傷口へと強く押し付けた。
セレスティア・ヴァルハイト「もっと、もっと深く彫ってくれロア……! お前の舌と刃がなければ、もう生きられない身体にしてくれぇっ!♥」
ロア・ヴェルディ「ああ、骨の髄まで俺の魔力を刻み込め!!」
最後の一彫りが、激しく鼓動する心臓の真上で深く交差した、その瞬間。
真紅と白銀の入り混じった凄まじい魔力の柱が轟音とともに噴き上がり、古代遺跡の分厚い天井をぶち抜いた。
禍々しかった黒い呪い傷は跡形もなく消え失せ、背中から豊かな胸元にかけて、妖艶に脈打つ『真紅の聖痕』が浮かび上がる。
二人の荒く熱い吐息が暗闇で重なり合う中、はるか頭上の地上では、眩い朝日が昇り始めていた。
王都の中央大聖堂。その広大な石畳の広場には、数万の民衆がひしめき合っている。
白亜の演説台に立つユリウスが、わざとらしく目頭を押さえ、拡声魔導具に向かって悲痛な声を張り上げた。
「親愛なる民よ! 我らが誇り高き騎士団長セレスティアは、魔竜の卑劣な呪いに蝕まれ、昨夜ついに息を引き取った!」
民衆から悲鳴とどよめきが上がり、ユリウスが唇の端でほくそ笑みながら両手を天に広げた、まさにその時。
大聖堂の上空を覆う雲が真っ二つに引き裂かれ、絶対零度の吹雪と真紅の火花が広場へと猛烈に降り注いだ。
第四章: 無傷の偶像の崩壊と、傷だらけの凱旋
大地を揺らす轟音とともに演説台の目の前に巨大な氷の柱が突き立ち、二つの影が舞い降りた。
ユリウス・フォン・アルカディア「ば、馬鹿な!? 呪いで死んだはずのセレスティアが、なぜ生きている!?」
舞い上がる砂煙を槍の一振りで払い除け、立ち上がったセレスティアの姿に、広場を埋め尽くす数万の民衆がゴクリと息を呑む。
彼女の白銀の鎧は胸元と背中が大胆に開け放たれ、その白い肌には、まるで生きている宝石のように妖しく輝く『真紅の聖痕』が深く刻み込まれていた。
隣に立つロアが血のついた彫刻刀を無造作に肩に担ぎ、三白眼を細めてニヤリと凶悪に口角を吊り上げる。
セレスティアは氷の竜槍を天へと高々と掲げ、広場全体にビリビリと響き渡る凛とした声を張り上げた。
セレスティア・ヴァルハイト「見ろ、民衆よ! これが私が魔竜から王国を守った誇り高き傷であり、このロア・ヴェルディが私に授けた新たな力である!」
一瞬の静寂。
直後、「なんて美しい傷跡だ……!」「無傷の時よりずっと神々しいぞ!」「団長様が生きておられた!」と、広場中が地面を揺らすほどの熱狂的な歓声で沸き返った。
完璧だったはずの計画を衆人環視の中で踏み躙られたユリウスは、柔和な貴公子の仮面をかなぐり捨て、顔面を醜く朱に染める。
こめかみに青筋が浮き上がり、奥歯がギリギリと鳴った。
ユリウス・フォン・アルカディア「黙れ欠陥品が! 汚らわしい傷ごと消えろぉっ!」
ユリウスが両手を前に突き出し、大聖堂に蓄えられた魔力を根こそぎ集めた最大出力の《聖光浄化(ホーリー・パージ)》を解き放つ。
視界を焼き尽くす極大の光の奔流が、轟音とともに二人に迫る。
だが、ロアは微動だにせず、セレスティアの露わになった背中の聖痕へ、ちゅっと音を立てて軽く唇を押し当てた。
セレスティア・ヴァルハイト「んっ……!♥ いくぞ、私の刻印師」
ロア・ヴェルディ「ああ、ぶちかませ、俺の最高傑作!」
唇が触れた箇所から聖痕が真紅の閃光を放ち、セレスティアの全身から大気を震わせる爆発的な魔力が噴き上がる。
セレスティア・ヴァルハイト「全てを凍てつかせろ、《絶対零度の竜槍》――紅蓮氷結!!」
真紅の魔力を纏った氷の槍が一閃され、迫り来る聖光の奔流を瞬時に凍結させて木っ端微塵に粉砕した。
キラキラと光を反射して砕け散った氷片の一つが鋭く風を切り、演説台で呆然と立ち尽くすユリウスの左頬を浅くかすめる。
ぷつり。
赤い血の玉が彼の白い頬から盛り上がり、一滴の汚れもない純白の礼装にポタリと落ちた。
ユリウス・フォン・アルカディア「ひ、ひぃぃっ!? ぼ、僕の完璧な顔に、傷が……血がぁぁぁっ!」
たった一筋の浅い擦り傷を両手で押さえ、ユリウスは白目を剥いて演説台の床に転がり回る。
ユリウス・フォン・アルカディア「血が止まらない、誰か治せ! 魔竜に毒を盛ったのは僕じゃない、セレスティアを殺そうとしたのも聖教会の命令で――あ、あぁっ!?」
足元に転がっていた拡声魔導具を通じ、彼の醜く浅ましい自白が、数万の民衆の耳へと克明に響き渡った。
氷点下のように冷え切った広場の無数の視線に気づいたユリウスは、口からカニのように泡を吹いてそのまま白目を剥き、失神してピクリとも動かなくなる。
一拍の間の後、広場が割れんばかりの大歓声と、新たな英雄となったロアたちを称える拍手の渦に包まれた。
しかし、その熱狂の中心にいるはずの二人は、いつの間にか演説台の裏の薄暗い路地へと姿を消していた。
冷たい石壁にロアの背中を押し付け、セレスティアが熱っぽく潤んだ蒼い瞳で、彼の汚れた作業着の胸倉をグッと掴む。
荒い呼吸のたびに豊かな胸元が大きく上下し、甘い汗の匂いが狭い暗がりに充満していた。
セレスティア・ヴァルハイト「……おいロア、さっきの戦闘で、また傷が疼き出したぞ。責任を取って、今すぐここで舐めてメンテナンスしろ」
命令口調とは裏腹に、その声は蜜のように甘く震えている。
彼女は自ら鎧の隙間から豊かなFカップの胸元を突き出し、ドクドクと熱く脈打つ真紅の聖痕をロアの唇へと擦り付けた。
ロアは喉の奥を鳴らして低く笑い、彫刻刀のタコだらけの無骨な指で、彼女の美しい銀髪を荒々しく掴んで引き寄せる。
ロア・ヴェルディ「はっ、すっかり俺の舌の中毒だな、団長様。いいぜ、一生あんたの傷をしゃぶり尽くしてやるよ」
広場を揺らす数万の大歓声が響くすぐ壁の向こう側で、ロアの熱い舌が再び彼女の聖痕の溝を深く、激しく吸い上げた。
セレスティア・ヴァルハイト「んんっ、あぁっ……ロア、私の、ロア……っ♥」
指先がロアの背中に食い込み、歓声にかき消されながら漏れる嬌声が石壁に反響する。
決して治ることのない背徳の傷口で深く繋がれた二人の甘い吐息は、祝福の鐘が鳴り響く王都の片隅で、いつまでも熱く淫らに絡み合っていた。