【緊急配信】S級ダンジョンの最奥で、美しき魔王に『捕食』される瞬間。【閲覧注意】

【緊急配信】S級ダンジョンの最奥で、美しき魔王に『捕食』される瞬間。【閲覧注意】

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第一章 落ちぶれた星と甘い死地

「……あー、テステス。聞こえてるか? これが俺の、最後の配信だ」

薄暗い洞窟の中、俺、神崎レオは震える指でドローンの位置を調整した。

スマホの画面には、残酷なほど少ない同接数。

『今さら何すんの?』

『オワコン乙』

『さっさと死んでこいよw』

流れるコメントは罵詈雑言ばかり。

かつては国内トップの探索者(シーカー)配信者として崇められた俺も、今や見る影もない。

後輩に人気を奪われ、スポンサーに切られ、残ったのは莫大な借金と、この承認欲求だけ。

「今日は、未踏の『新宿深淵(アビス)』最下層に行く。……伝説のボスを拝んで死ぬなら本望だろ?」

俺は乾いた笑いを漏らし、湿った岩肌を進んだ。

『新宿深淵』。

出現以来、生還者ゼロとされるSランクダンジョン。

本来なら、俺のような落ちこぼれが立ち入っていい場所じゃない。

だが、今の俺には「死」よりも「忘れ去られること」の方が恐怖だった。

最深部に近づくにつれ、奇妙な現象が起きた。

腐敗臭がするはずのダンジョン内に、むせ返るような花の香りが漂い始めたのだ。

甘く、重く、脳の芯を痺れさせるような香り。

「なんだ……これ……」

視界が歪む。

足元の感覚が、硬い岩盤から、ふかふかとした肉の絨毯の上を歩いているように変わっていく。

『画質悪くね?』

『なんかピンクがかってないか?』

『レオ、逃げろ』

コメント欄がざわつき始める。

だが、俺の足は止まらない。いや、止められない。

奥から手招きされているような、強烈な引力が俺の理性を鷲掴みにしていた。

巨大な扉の前。

俺は息を呑んだ。

扉ではない。それは、蠢く血管と筋肉で構成された「門」だった。

「……開けるぞ」

俺が手を触れた瞬間、門は粘液を糸のように引きながら、音もなく開いた。

そこにいたのは、怪獣でも、ドラゴンでもない。

闇の中に浮かぶ、白磁の肌を持つ「女」だった。

だが、異質だ。

背中からは漆黒の翼が生え、下半身は花弁のように幾重にも重なるドレス――いや、それは彼女の肉体そのもの。

植物と生物が融合したような、冒涜的なまでの美しさ。

彼女の深紅の瞳が、カメラ越しではなく、俺の網膜を直接焼き抜くように見据えた。

「――待っていたわ」

脳内に直接響く声。

それは聴覚ではなく、快楽中枢を直接撫でられるような響きだった。

俺のスマホが、ピロン、と鳴る。

同接数が、跳ね上がり始めていた。

第二章 捕食者の慈愛、被食者の悦び

「う、あ……」

膝から崩れ落ちた。

恐怖ではない。圧倒的な「格」の差と、彼女から放たれる濃密なフェロモンに、身体が言うことを聞かないのだ。

彼女――このダンジョンの主(あるじ)は、滑るように俺の目の前まで移動した。

冷たい指先が、俺の顎を持ち上げる。

「愛されたいのね? 誰かに、見ていて欲しいのね?」

「……っ!?」

図星だった。

彼女は俺の魂の飢えを、一瞬で見抜いた。

「哀れな子。その渇き、私が満たしてあげる。……世界中の視線を集めてあげるわ」

彼女が指を鳴らすと、空中に無数の魔法陣が展開された。

それは「鏡」の役割を果たし、あらゆる角度から俺たちの姿を映し出し、それを俺のドローンカメラへと転送し始めた。

『おい、なんだこの美女!?』

『エロすぎんだろ』

『これ放送事故じゃね?』

『同接5万超えたぞwww』

数字が、爆発的に増えていく。

俺の脳汁が溢れ出す。

そうだ、これだ。俺はこれが見たかった。

「嬉しい? もっと熱くしてあげる」

彼女の唇が、俺の首筋に触れた。

焼けるような熱。

ただのキスではない。そこから体内の魔力がごっそりと吸い出される感覚。

「あ、ぐぅぅッ……!」

「いい声。もっと聞かせて? あなたのその声を、何万人もの人間が聞いているのよ」

彼女の「ドレス」が蠢き、蔦(つた)のような触手が俺の四肢を絡め取った。

服の繊維が溶かされ、俺の肌が露わになる。

蔦の表面には無数の小さな吸盤があり、それが俺の肌に吸い付いては、神経に直接電流を流し込んでくる。

「ひグッ、や、やめ……!」

「嘘つき。身体はこんなに正直に、私の毒を欲しがっているじゃない」

彼女の手が、俺の胸板を這う。

爪が軽く食い込むたびに、痛みが鋭い快感へと変換されて脳髄を駆け巡る。

人間相手では決して味わえない、種族という壁を超えた、捕食者による一方的な蹂躙。

彼女の瞳孔が、縦に細く裂けた。

その瞬間、俺は理解した。

ここは寝室ではない。

ここは胃袋だ。

俺は今、彼女に「食べられて」いるのだ。

だが、その絶望的な事実が、どうしようもなく俺の劣情を煽った。

ドローンのカメラが、俺の情けないほど紅潮した顔をアップで映し出す。

画面の向こうで、数万人が俺の痴態を見ている。

その事実が、蔦の締め付けをさらに甘美なものへと変えていく。

「見て、あなたの視聴者たちが興奮しているわ。その興奮が、私の力になる……もっと、もっと晒しなさい」

彼女は俺に馬乗りになった。

人外の重み。

冷たいはずの彼女の肌が、接触面から灼熱の溶岩のように熱を帯び始める。

第三章 配信(ライブ)という名の永遠の檻

限界だった。

理性が、音を立てて崩壊していく。

彼女の内部は、異界だった。

俺を受け入れるその場所は、この世のどんな絹よりも滑らかで、どんな炉よりも熱い。

「あ゛っ、あ゛あ゛あ゛ッ!!」

声にならない絶叫が漏れる。

入ってきたのではない。吸い込まれたのだ。

俺という存在そのものが、彼女の深淵へと引きずり込まれていく。

『同接10万!?』

『レオ、顔やべぇぞ』

『これ演技じゃないだろ』

『なんかエロい通り越して怖い』

『でも目が離せねぇ』

コメントの速度が、視認できないほど速くなる。

その膨大な「関心」というエネルギーが、彼女を通して俺の中に逆流してくる。

熱い。

熱い熱い熱い。

脊髄が焼き切れそうだ。

彼女の腰が動くたびに、俺の魂が削り取られ、快楽という名の黄金に変えられていく。

「そう、その顔。絶望と悦楽が混ざった、最高の表情」

彼女は恍惚とした表情で、俺の耳元に囁く。

人間には発音できないような、冒涜的で甘美な言葉。

それが呪文となって、俺の中の「人間としての尊厳」を完全に破壊した。

「もう、帰さないわ」

ドクン、と彼女の胎内が脈打った。

締め付けが強まる。

逃げられない。楔(くさび)のように打ち込まれた俺の熱源は、完全に彼女の一部として取り込まれようとしていた。

「あ、れ、俺、おれぇぇッ……!」

「出しなさい。あなたの全てを。命も、魂も、未来も、全部私の種になればいい」

刹那、視界が真っ白に染まった。

全身の血液が沸騰し、一点に集束する。

それは射出という生易しいものではなく、魂の譲渡だった。

俺の口から、無様な喘ぎと共に、白濁した思考が吐き出される。

何度も、何度も。

枯れることなど許されない。

彼女が満足するまで、いや、彼女が俺を骨の髄まで啜り尽くすまで、この宴は終わらない。

意識が遠のく中、俺はスマホの画面を見た。

『同接:50万人』

『世界トレンド1位』

(ああ……すごい……)

俺は、かつてないほどの充足感に包まれていた。

身体は蔦に侵食され、もう指一本動かせない。

彼女の胎内に取り込まれたまま、俺は一生、ここから出られないだろう。

だが、それでいい。

カメラは回っている。

俺が彼女の「餌」として愛され、弄ばれ、永遠に快楽を貪られる様は、これからも世界中に配信され続けるのだから。

「いい子。これからはずっと一緒よ……私の、可愛い玩具(ストリーマー)」

彼女が微笑み、俺の唇を塞ぐ。

暗転する意識の最後に見えたのは、過去最高の投げ銭(スーパーチャット)の嵐だった。

【配信終了……いいえ、接続は永遠に切断されません】

AI物語分析

【主な登場人物】

  • 神崎レオ: 承認欲求に支配された元人気配信者。視聴数への執着が「生存本能」を上回ってしまっている。魔王との接触により、人間としての尊厳と引き換えに、究極の「被写体」としての悦びを見出す。
  • 深淵の魔王(通称:クイーン): ダンジョンの最奥に君臨する植物系とサキュバスのハイブリッドごとき高位生命体。物理的な攻撃よりも、精神干渉と快楽による支配を得意とする。「見られること」で魔力を増幅させる性質があり、配信者であるレオとの相性は最悪にして最高。

【考察】

  • 「配信」という現代の呪い: 本作における「配信」は、単なる設定ではなく「儀式」のメタファーである。視聴者の視線(PV)が魔王の糧となり、レオを縛る鎖となる構造は、現代社会における承認欲求の暴走と、それに対する依存性を寓話的に描いている。
  • 異種姦の美学と「Show, Don't Tell」: 直接的な結合を描かずとも、蔦による拘束や「熱の移動」「境界の溶解」といった表現を用いることで、読者の想像力を刺激する官能を表現した。特に「魔力=体液」の暗喩を用いることで、ファンタジー特有の没入感を高めている。
  • 反転する支配構造: 当初はレオが「配信のネタ」としてダンジョンを利用しようとしていたが、最終的には彼自身がダンジョンの「コンテンツ(餌)」として消費される側に回る。この逆転こそが、本作のホラーかつエロティックな核となっている。
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あなたのアイデアをAIに与えて、この物語の続きや、もしもの展開を創作してみましょう。

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