第一章: 震える膝と完璧な笑顔
[Sensual]
シャンデリアの煌めきが、磨き上げられた大理石の床に幾重にも乱反射する。
最高級ホテル『アストライア』のメインバンケット。政財界の重鎮たちが交わすグラスの音、紫煙の匂い、そして値踏みするような視線が入り混じる空間。
そこに、九条麗華は彫像の如く佇んでいた。
漆黒の髪は一筋の乱れもなく夜会巻きに。露わになったうなじは、白磁のよう。
銀縁の眼鏡の奥、氷河のごとく冷ややかな色を宿した瞳は、しかしどこか熱を帯びたように潤んでいる。身体のラインを執拗になぞるチャコールグレーのタイトスカート。その完璧な装いの下、彼女は縫い目のないストッキング一枚しか身につけていない。
否、正確には――秘所の最奥。そこには、ある異物が深く、深く埋め込まれている。
[A:西園寺 透夜:冷静]「……麗華、今の挨拶は少し声が震えていたな?」[/A]
左耳に装着したインカムから、鼓膜を直接撫でるような低い声。
心臓が跳ねた。麗華は表情筋を総動員して微笑を張り付けたまま、小さく息を呑む。
[A:九条 麗華:恐怖]「申し訳……ございません」[/A]
紡がれる謝罪は、唇の動きのみ。その瞬間、スカートの中で異物が唸りを上げた。
[Heart]ブブブブブッ……![/Heart]
[A:九条 麗華:驚き]「っ……!」[/A]
予期せぬ振動が、恥丘の芯を強烈に突き上げる。ガクン、と折れそうになる膝。慌ててレセプションデスクの縁を掴む指は、関節が白く浮き出るほどに。
[A:西園寺 透夜:狂気]「客が見ているぞ。総支配人としての品位を保て」[/A]
会場の奥、VIP席に座る男――西園寺透夜が、グラスを片手にこちらを見ているのがわかった。
優雅な談笑。だが、テーブルの下に隠した片手で、彼は麗華の胎内を弄んでいるのだ。
振動のモードが変わる。今度は粘つくような、うねるようなリズム。
硬質なシリコンが敏感な粘膜をこじ開け、内側から掻き回す暴挙。
[Think](あ、だめ……そんなに強くされたら、立っていられない……!)[/Think]
冷や汗が背筋を伝い、臀部の谷間へと滑り落ちていく。
目の前には、チェックインを待つ初老の議員が立っていた。
「九条くん、顔色が優れないようだが?」
[A:九条 麗華:照れ]「い、いいえ……。空調が少し……効きすぎているようでしてよ」[/A]
必死に太ももを擦り合わせ、溢れ出しそうな愛液をせき止めようとする麗華。
だが、その摩擦さえもが快楽の火に油を注ぐ結果に。
西園寺は残酷だ。彼女が客と話すタイミングを見計らって、出力を最大にするのだから。
[Shout]ンッ、あぁっ……![/Shout]
喉の奥で押し殺した悲鳴が、熱い吐息となって漏れる。
眼鏡が鼻梁からずり落ち、視界が歪んだ。
完璧な聖女の仮面の下で、彼女はただの欲情した雌へと堕ちていく。
[/Sensual]
◇◇◇
第二章: 硝子の執務室
翌朝。
朝陽が差し込む四十五階の役員会議室は、全面ガラス張りの冷徹な空間だった。
眼下に広がる東京の街並み。人々が豆粒のように蠢いている。
巨大な楕円形のテーブルを囲むのは、各部門のマネージャーたち。深刻な顔つきでの、次期四半期の売上予測報告。
その上座、革張りのチェアに深く腰掛けた西園寺は、退屈そうに万年筆を指先で回している。
その右隣。
直立不動でプロジェクターのスクリーンの横に立つ、九条麗華の姿。
[Sensual]
[A:西園寺 透夜:冷静]「……それで? 飲食部門の赤字は、どう埋め合わせるつもりだね」[/A]
西園寺の声は絶対零度。だが、彼の手元にある万年筆――それは巧妙に偽装されたリモコン。
カチリ、とクリップ部分が押し込まれる。
[Heart]ヂヂヂヂヂッ![/Heart]
[A:九条 麗華:恐怖]「ひぐっ……!」[/A]
プレゼン中の麗華の身体が、電流を受けたように跳ねた。
今日の玩具は昨日よりもひと回り大きく、そして凶悪。さらに悪いことに、先端が二股に分かれ、花芯と最奥を同時に責め立てる構造。
「総支配人? どうなさいました?」
[A:九条 麗華:驚き]「な、なんでも……ありません。続けて」[/A]
演台にしがみつき、震える足をなんとか固定する。
ガラスに映る自分の顔――紅潮した頬、とろんと濁った瞳。
部下たちが真剣な議論を交わすその数メートル横で、彼女は地獄のような快楽と戦っていた。
西園寺は一度もこちらを見ない。資料に目を落としたまま、指先だけで麗華を支配している。
その無関心さが、麗華の倒錯した心をさらに煽るのだ。
[Think](見て……もっと私を見て……! こんなに濡らして、いやらしい顔をしている私を……!)[/Think]
蜜が太ももを伝い、膝裏へと滴る感覚が鮮明にある。
もし今、誰かがふと足元を見れば、床に小さな水溜まりができていることに気づくだろう。
その背徳感。絶対的な社会的死と隣り合わせの状況が、脳内麻薬を爆発させる。
[A:西園寺 透夜:興奮]「九条。次のスライドだ。……早くしたまえ」[/A]
命令と同時に、振動パターンが『パルス』へ。
断続的な衝撃が、限界まで膨らんだ蕾を直撃した。
[Shout]ああっ、んんッ!![/Shout]
崩れ落ちるように膝をつき、資料を床にばら撒いてしまう麗華。
[/Sensual]
◇◇◇
第三章: 奪われた主導権
[Sensual]
昼下がりのロビーラウンジ。
乱れた呼吸を整え、なんとか業務に戻っていた麗華。
そこへ、ハイヒールの音を高く響かせて一人の女性が現れる。
明るい茶髪のボブカット、最新シーズンのブランドドレスに身を包んだ一条院美月。
西園寺の元婚約者であり、このホテルを買収しようと目論む敵対企業の令嬢。
[A:一条院 美月:怒り]「あら、麗華さん。相変わらず能面みたいなお顔ね」[/A]
[A:九条 麗華:冷静]「……一条院様。当ホテルにどのようなご用件でしょうか」[/A]
眼鏡の位置を直し、毅然と対応する。だが、体内には依然として異物が残されたまま。
ふふん、と鼻を鳴らした美月は、ハンドバッグから何かを取り出した。
それは、見覚えのある黒い万年筆。
[A:九条 麗華:驚き]「それは……!」[/A]
[A:一条院 美月:喜び]「さっき透夜とすれ違った時にね、ポケットから落ちそうだったから拾ってあげたの。でもこれ、ただのペンじゃないみたい……?」[/A]
無邪気な顔で、クリップ部分を弄り始める美月。
彼女はそれが何なのか理解していない。何かのボイスレコーダーか、USBメモリだと思っているようだ。
だが、その無知こそが最大の恐怖。
[Heart]ウィィィィン!![/Heart]
[A:九条 麗華:恐怖]「あひぃっ!?」[/A]
ロビーの中央、大勢の宿泊客やベルボーイが行き交うその場所で、麗華は腰を弓なりに反らせた。
最大出力。予兆なしの暴走。
[A:一条院 美月:驚き]「あれ? 何か音がする。……これ、壊れてるのかしら?」[/A]
首を傾げ、さらにボタンを連打する美月。
オン、オフ、リズム変更、最大出力。
ランダムな快楽の波状攻撃が、麗華の理性を粉々に砕いていく。
[A:九条 麗華:絶望]「や、やめ……返して……それを、返してぇッ!」[/A]
恥も外聞もかなぐり捨て、美月の足元に這いつくばる。
乱れたスカートの裾。露わになる太ももの内側。
そこには、蜜と汗で張り付いたストッキングと、小刻みに震える筋肉の痙攣がはっきりと見て取れた。
[A:一条院 美月:狂気]「……あら。あなた、まさか……?」[/A]
美月の瞳に灯る、残酷な理解の色。
[/Sensual]
◇◇◇
第四章: 崩壊する聖女
[Sensual]
美月からリモコンを回収した西園寺は、しかし麗華を助け起こそうとはしなかった。
冷ややかな瞳で、床に這いつくばり、荒い息を吐く総支配人を見下ろすのみ。
[A:西園寺 透夜:怒り]「管理不行き届きだ、麗華。私の所有物を他人に触らせるとは」[/A]
その夜。
麗華はホテルの最上階にある『ロイヤルスイート』の奥、隠されたVIPルームに連行された。
そこは一方がマジックミラーになっており、向こう側――高級会員制クラブのフロア――からは鏡に見えるが、こちらからは客たちの姿が丸見えという悪趣味な部屋。
[A:西園寺 透夜:冷静]「罰として、今夜のメインディッシュは君がサーブしろ」[/A]
麗華に与えられたのは、薄手のレースのエプロン一枚のみ。
全裸の肌に、純白の布地が透けて張り付いている。
髪は乱れ、眼鏡は外され、かつての鉄の女の面影はない。ただ快楽に溺れ、許しを乞う雌の表情だけがあった。
ソファに深く腰掛け、ワイングラスを揺らす西園寺。
[A:西園寺 透夜:冷静]「窓に手をつけ。そして、向こうの客たちに聞こえるような声で鳴くんだ。……さもなくば、このスイッチを切らない」[/A]
[A:九条 麗華:悲しみ]「そん、な……主人様、お許しを……!」[/A]
[A:西園寺 透夜:興奮]「聞こえないな」[/A]
スイッチが入る。
もはや限界を超えた感度が、微弱な振動さえも雷撃のように変換する。
[Shout]いやぁぁぁぁッ!! 見ないで、見ないでぇぇッ!![/Shout]
マジックミラーに押し付けられ、白く濁った窓ガラスに乳房を潰す。
向こう側の客たちは、鏡の向こうで全裸の美女が泣き叫んでいることなど知る由もなく、談笑を続けている。
だが、麗華の目には彼らの視線が自分を貫いているようにしか思えない。
羞恥で全身が熱い。涙と涎が止まらない。
けれど、下腹部は正直に痙攣し、とめどなく愛液を噴き出していた。
魂が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちていく音。
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◇◇◇
第五章: 堕ちた先にある光
[Sensual]
極限の焦らし。寸止めの拷問。
麗華の意識は白濁と覚醒の狭間を彷徨っていた。
[A:九条 麗華:愛情]「お願いします……もう、壊れます……いかせて、ください……ッ」[/A]
西園寺の革靴に頬を擦り付け、懇願する。
プライドも、地位も、名誉も、もはや塵芥に等しい。
ただ、この男に許されたい。この男の手によって果てたいと願う。その渇望だけが彼女を生かしていた。
ゆっくりと立ち上がり、彼女の顎を爪先で持ち上げる西園寺。
その瞳には、初めて見るような暗い情熱が宿っていた。
[A:西園寺 透夜:狂気]「……いいだろう。堕ちろ、麗華」[/A]
彼がリモコンの『停止』ボタンを押すのと同時、麗華の身体から引き抜かれたのは、異物ではない。
西園寺自身の指が、彼女の濡れそぼった秘所を直接、乱暴に貫いたのだ。
機械的な振動が止み、代わりに生身の温度と、圧倒的な質量が彼女を満たす。
その瞬間、世界が弾けた。
[Shout]あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!![/Shout]
獣のような咆哮。
背骨が砕けそうなほどの激しい痙攣。
麗華は西園寺の足にしがみつき、白目を剥いて絶頂の海へと沈んでいった。
それは、結合などなくとも成立する、魂の交尾。
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◇◇◇
翌朝。
ホテル『アストライア』のロビーには、いつものように完璧な笑顔を浮かべる総支配人の姿があった。
九条麗華の髪は一分の隙もなく整えられ、スーツの皺ひとつない。
だが、通り過ぎる従業員たちは知らない。
彼女が時折、何もない空間を見つめ、恍惚とした表情を一瞬だけ浮かべる理由を。
そして、その豪奢なドレスの下で、西園寺が刻み込んだ所有印が、今も熱を持って疼いていることを。
[A:九条 麗華:冷静]「……いらっしゃいませ。当ホテルへようこそ」[/A]
深く一礼する。
その瞳は、昨日までよりもずっと深く、妖しく輝いていた。
彼女は理解したのだ。この社会という檻の中で、自分だけが知る背徳こそが、生の実感なのだと。
[Think](さあ、今日も完璧に演じましょう。……主人様のために)[/Think]
麗華の口元に、微かな笑みが浮かぶ。それは聖女の微笑みであり、同時に、飼い慣らされた獣の笑みでもあった。
[Sensual]
完
[/Sensual]