第一章: 濡れた敗北
冷たい雨が石畳を叩き、淀んだ水たまりに波紋を刻む。路地裏の湿った空気に混じるのは、カビと腐敗臭。
その暗がりを、白衣のような清潔なローブを纏った青年が歩く。泥はね一つない裾。無機質に切り揃えられた黒髪が、街灯の光を吸い込むように濡れていた。彼の深い碧眼は、ただ手元の魔力測定器の数値だけを映し出し、周囲の劣悪な環境など認識すらしていない。
[A:レン:冷静]「……排出魔力量、正常。環境ノイズ、許容範囲内。なぜ彼らは『気持ち悪い』などと非論理的な言葉を吐いたのでしょうか」[/A]
[Think]理解不能だ。[/Think]
Sランクパーティからの追放。理由は「サポートが完璧すぎて生理的に無理」。
レンは測定器の針を見つめる。効率こそ正義。彼の支援魔法は、対象の神経伝達速度を極限まで高め、反応速度を物理限界まで引き上げるもの。それがなぜ、拒絶されるのか。
[A:シルヴィア:怒り]「離せっ! あと一回、あと一回潜れば返せるんだよ!」[/A]
怒声が路地の奥から響く。
ゴミ箱が蹴り飛ばされる音。レンが視線を上げると、一人の女剣士が数人の男たちに囲まれていた。
燃えるような赤髪を乱暴にポニーテールに束ね、その肢体は露出度の高い銀の軽鎧と、肌に張り付く黒のレオタードに包まれている。豊満な胸元は鎧で押し潰され、白い肌には古い傷と新しい泥がこびりついていた。
かつて「氷の女帝」と呼ばれた剣士、シルヴィア。今は借金まみれの落伍者。
男たちが彼女の剣を取り上げようとした瞬間、レンは無関心に通り過ぎようとして――立ち止まる。彼女の体内魔力が、異常なほど乱れていたのだ。
[A:レン:冷静]「……興味深い。その魔力回路、効率が悪すぎますね」[/A]
[A:シルヴィア:驚き]「あぁ!? なんだお前……って、うわっ!」[/A]
レンが指先を振るう。不可視の衝撃が男たちを弾き飛ばした。
彼は泥水に膝をついたシルヴィアの前に立ち、無表情に手元の測定器を彼女に向ける。
[A:レン:冷静]「あなた、被検体になりませんか? 私の理論が正しいことを証明するための」[/A]
[A:シルヴィア:驚き]「は、はぁ!? 何言って……」[/A]
[A:レン:冷静]「借金、私が肩代わりします。その代わり、ダンジョン配信で私の支援魔法の効果を実証してください」[/A]
◇◇◇
地下ダンジョン、第三層。湿度は高く、壁面からは粘着質の苔が垂れ下がる。
空中に浮かぶドローン型カメラが、二人の姿を世界中に配信していた。視聴者数はまだ二桁。
[A:シルヴィア:恐怖]「おい、本当に大丈夫なんだろうな。私の剣は錆びついてるんだぞ」[/A]
[A:レン:冷静]「問題ありません。あなたの感覚野をハックして、反応速度をブーストします。多少……敏感になる副作用はありますが」[/A]
レンがシルヴィアの背中に手を添える。
[Magic]《感覚鋭敏化(センス・ブースト)・倍率八〇〇%》[/Magic]
[Sensual]
[System]ターゲット:シルヴィア 状態:感覚過敏(Extreme)[/System]
「ひっ……!?」
シルヴィアの喉から、意図しない声が漏れる。
レンの魔力が脊髄を駆け上がり、脳髄を直接撫で回すような甘美な痺れ。
風が肌を撫でるだけで、羽毛で愛撫されているような擽ったさが走る。銀の軽鎧が乳房の隆起に擦れる感触が、やすりで削られるような刺激となって神経を焼き焦がす。
「な、なに……これ……服が、痛い……いや、熱い……」
彼女は膝を震わせ、自身の太ももを両手で抱きしめた。レオタードの薄い布地が食い込む秘所の感覚が、脳内で百倍に増幅されて炸裂する。
[/Sensual]
[A:レン:冷静]「初期調整完了。接敵します。オーク・ジェネラルです」[/A]
巨大な豚の怪物が、石斧を振り上げて突進してくる。
通常なら反応できない速度。だが、今のシルヴィアには、それがスローモーションに見えた。いや、見えすぎたのだ。空気の振動、オークの放つ獣臭、殺気の圧力。すべてが快楽物質(ドーパミン)へのトリガーとして変換されていく。
[A:シルヴィア:恐怖]「くっ、来るな……! 感覚が、おかしいのよッ!」[/A]
彼女は剣を振るう。だが、その動きは艶めかしく、どこか踊り子のよう。
オークの攻撃を紙一重でかわす。その風圧だけで、彼女の背中が弓なりに反り、口元から銀の糸が垂れる。
[System]視聴者数が急上昇しています。 現在:5,000人[/System]
[A:レン:冷静]「素晴らしい回避です。ですが、まだ出力に余裕がありますね。感度、上げます」[/A]
[A:シルヴィア:悲しみ]「や、やめろバカ! これ以上は……あひっ!」[/A]
レンは無慈悲に魔力出力を上げた。
その瞬間、オークの背後から伸びた触手のような寄生植物が、シルヴィアの無防備な太ももを掠める。
[Sensual]
「――ッ!!!」
ただ掠っただけ。布の上から触れただけだ。
なのに、シルヴィアの脳内では、灼熱の楔(くさび)を深々と打ち込まれたかのような衝撃が走った。
[Heart]ドクンッ![/Heart]
白目が剥き出しになり、焦点が霧散する。
剣が手から滑り落ち、カランと虚しい音を立てた。
彼女はその場に四つん這いに崩れ落ち、オークの前で無防備な臀部を突き出す体勢になる。
「あ、あ、あああああっ! 無理、無理ぃッ! 擦れちゃっ……そこ、擦れちゃったぁぁ!!」
視聴者の前で、かつての女帝は涎と涙で顔をぐしゃぐしゃにし、股間を押さえて激しく痙攣した。
[/Sensual]
第二章: 羞恥のスパチャ
配信画面は、滝のようなコメントで埋め尽くされていた。
『何この神配信』『エッッッッ』『騎士様が堕ちたw』『50000Gスパチャ!もっと泣かせろ!』
宿の一室。シルヴィアはベッドの隅で毛布にくるまり、小刻みに震えている。
だが、その表情は恐怖だけではなかった。頬は紅潮し、瞳は潤んでいる。
[A:シルヴィア:怒り]「……殺す。あんた、絶対殺す……」[/A]
[A:レン:冷静]「借金、この一回の配信で半分返済できましたよ。視聴者のニーズは『苦戦する女騎士』にあるようです。データ分析の結果ですが」[/A]
レンは淡々と端末を操作している。彼には、シルヴィアがなぜ怒っているのか、本質的には理解できていない。ただ「刺激が強すぎた」という物理的な事象として処理しているのだ。
[A:レン:冷静]「次回の対策として、感度の上昇カーブを緩やかにします。その代わり、持続時間を延ばしましょう」[/A]
[A:シルヴィア:照れ]「ふ、ふざけるな! もうやらない! あんな……あんな声出して……」[/A]
しかし、彼女の身体はすでに、レンの魔力なしでは満足できないように作り変えられていた。
レンがふと、彼女の肩に手を置く。
[Sensual]
「ひゃぅっ!?」
シルヴィアが跳び上がった。
ただの手のひらの熱。それが衣服を通して伝わっただけで、彼女の背筋に電流が走り、花芯がきゅんと収縮する。
「触るな……! あんたの魔力、まだ残って……うぅ……」
彼女は自分の腕を抱きしめ、熱い吐息を漏らす。拒絶の言葉とは裏腹に、彼女の内太ももは擦り合わされ、渇きを訴えていた。
[/Sensual]
◇◇◇
二回目の配信。場所は地下水路。
相手は物理攻撃が効きにくいスライムの群れ。
[A:シルヴィア:冷静]「こ、今度は上手くやる。私だって元Sランク候補だ」[/A]
震える手で剣を構えるシルヴィア。だが、レンの『感覚鋭敏化』はすでに発動済み。
水路の湿気が肌にまとわりつく感触さえ、濃密なオイルを塗られているような錯覚を引き起こす。
[A:レン:冷静]「敵性体、接近。粘液の成分分析……強酸性ではありません。安全です」[/A]
[A:シルヴィア:恐怖]「そういう問題じゃ……ひっ!」[/A]
スライムが跳躍し、シルヴィアの胸元に直撃した。
ダメージはない。だが、ぬるりとした冷たい感触が、鎧の隙間からレオタードの中へと侵入する。
[Sensual]
「んぐっ! 入って……入ってきたぁ!」
[Heart]ぬぷ、ちゅぷ。[/Heart]
異物が肌の上を這い回る音。それが鼓膜を震わせるたびに、シルヴィアの腰がガクガクと砕ける。
「や、やだ、冷たい……のに、熱い……!」
スライムが敏感に尖った蕾を押し潰すように這う。
[Shout]「あひぃぃぃぃぃッ!!」[/Shout]
シルヴィアは剣を杖にしてなんとか立っていたが、目は完全に虚ろ。
白目を剥き、舌をだらりと垂らしながら、彼女は無意識にスライムを自身の秘所へと押し付けていた。
「もっと……レン、もっと感度を……! 頭おかしくなるくらいにしてぇッ!」
騎士の誇りは、粘液と快楽の波に呑まれ、跡形もなく崩壊していた。
[/Sensual]
[System]同接視聴者数:50,000人突破 ランキング一位獲得[/System]
[A:レン:冷静]「要請を受理。出力、最大化」[/A]
[Think]彼女は攻撃を回避するために、より鋭敏な感覚を求めているのだな。[/Think]
レンは真顔で、彼女を廃人寸前まで追い込むスイッチを押した。
その配信を、端末越しに見つめる一人の少女がいる。
純白の聖職衣を纏った小柄な少女、アリス。かつてレンを追放したパーティの聖女。
彼女は画面の中のレンを見つめながら、自身のスカートの中に手を滑り込ませていた。
[A:アリス:狂気]「レン様……あぁ、レン様……。そんな汚い雌犬に触らないで……あなたは私の、私だけの精神安定剤(ドラッグ)なのに……」[/A]
第三章: 裏切りの聖女
街の広場にある巨大モニター。そこには、連日のようにシルヴィアの「醜態」と「勝利」が映し出されていた。
レンの名声は「天才支援術師」として、そして「加虐の貴公子」という歪んだ二つ名と共に広まる。
レンとシルヴィアがギルドへ向かっていると、純白の集団が道を塞いだ。
中央に立つのはアリス。慈愛に満ちた微笑みを浮かべているが、その瞳の奥には昏い炎が渦巻いている。
[A:アリス:愛情]「ごきげんよう、レン様。……随分と低俗な遊びに興じていらっしゃるのね」[/A]
[A:レン:冷静]「アリス。遊びではありません。これは実証実験です」[/A]
[A:シルヴィア:怒り]「……っ! お前は、あの時の聖女!」[/A]
シルヴィアが剣に手をかけるが、指先が震えて力が入らない。レンの隣にいるだけで、パブロフの犬のように身体が疼いてしまう。
[A:アリス:冷静]「単刀直入に言いますわ。レン様、私達の元へ戻ってきて。……あなたがいないと、夜も眠れないの」[/A]
アリスが一歩近づく。甘い香水の下から、どろりとした情欲の匂いが漂う。
彼女がレンを追放した真の理由。それは「レンの支援魔法がないと、日常の些細な刺激さえ感じられなくなるほどの重度の依存症」に陥っていた事実を隠すためだった。
だが、離れてみてわかった。彼がいない世界は、色彩のない灰色の地獄なのだと。
[A:レン:冷静]「断ります。こちらのパーティの方が、データ収集効率が良い」[/A]
[A:アリス:怒り]「効率!? そんな雌豚のどこがいいのですか! ……許せない。決闘よ」[/A]
アリスは狂ったように叫び、広衆の面前で決闘を申し込んだ。
[A:アリス:狂気]「私が勝ったら、レン様は一生、地下牢で私だけに魔法をかけ続ける家畜になっていただきますわ」[/A]
[A:シルヴィア:怒り]「ふざけるな! レンは……レンは私の、大事なパートナーだ!」[/A]
[A:レン:冷静]「……受諾します。ただし、条件があります。この決闘、全世界に配信しましょう」[/A]
◇◇◇
決闘前夜。
レンはシルヴィアのメンテナンスを行っていた。
だが、通常の手順ではない。明日の相手はSランクの聖女と勇者パーティ。通常の強化では勝てないのだ。
[A:レン:冷静]「シルヴィア。明日はリミッターを外します。脳内麻薬物質を強制分泌させ、痛みと快楽の境界を消滅させる『限界突破(オーバードーズ)』を使用します」[/A]
[A:シルヴィア:恐怖]「それを使ったら……私はどうなる?」[/A]
[A:レン:冷静]「戦っている間は無敵です。ですが、終了後は……自我が保てる保証はありません」[/A]
シルヴィアは唇を噛み締め、レンを見上げた。その瞳には、すでに隷属の色が混じっている。
[Sensual]
彼女は震える手でレンの手を取り、自分の豊かな胸へと押し当てた。
「いいよ。やって。……あんたの魔法で壊れるなら、本望だ」
[Heart]ドクン、ドクン。[/Heart]
心臓の音が、レンの手のひらを叩く。
「その代わり、約束して。私が壊れても、捨てないって……最後まで、責任取ってよ……?」
彼女の涙混じりの瞳が、濡れた光を帯びてレンを射抜く。
[/Sensual]
一方、アリスの部屋。
彼女はレンの残滓――彼がかつて触れたローブの切れ端を顔に被せ、ベッドの上で激しく身をよじっていた。
[Sensual]
「んっ、ふぅっ、レン様ぁ……! 早く、早く私を滅茶苦茶にして……!」
指先が最奥を弄る速度が上がっていく。
[System]状態異常:魔力欠乏症(末期)[/System]
アリスの身体は、すでに限界を迎えていた。レンの魔力以外では決して満たされない渇き。
「あの女を殺して、その内臓を引きずり出してやる……! レン様の一番奥は、私の場所よぉッ!」
聖女の仮面は剥がれ落ち、そこにはただの渇望する獣がいた。
[/Sensual]
第四章: 理性の決壊
闘技場は異様な熱気に包まれていた。
中央に立つのは、ボロボロの聖職衣を纏ったアリスと、黒いオーラを纏ったシルヴィア。
配信の同接数は、歴史的な数字を叩き出していた。
[A:レン:冷静]「時間です。……『限界突破(オーバードーズ)』、起動」[/A]
[Magic]《全感覚解放・痛覚反転・強制絶頂維持(エンドレス・エクスタシー)》[/Magic]
[Shout]「ガァァァァァァッ!!!」[/Shout]
シルヴィアが獣のような咆哮を上げた。
彼女の瞳から理性の光が消え、深紅の魔力が瞳孔を埋め尽くす。
剣を構える姿勢すら取らず、彼女はダラリと腕を下げたまま、アリスへ向かって歩き出した。
一歩踏み出すたびに、足元の石畳が砕ける。快楽のエネルギーが物理的な破壊力へと変換されているのだ。
[A:アリス:恐怖]「な、なによその魔力……! 汚らわしい!」[/A]
アリスが神聖魔法を放つ。光の矢がシルヴィアの肩を貫いた。
だが、シルヴィアは止まらない。
[Heart]ジュワッ。[/Heart]
傷口から血が噴き出すのと同時に、彼女の口元が三日月型に歪む。
[Sensual]
「あはッ……! イイ……っ! もっと、もっとちょーだいッ!」
貫かれた痛みが、脳内で極上の甘露へと変換される。
シルヴィアは自ら光の矢を掴み、さらに深く傷口へとねじ込んだ。
「んほぉぉぉッ! レン、見てる!? 私、すごく感じてるよぉッ!」
[/Sensual]
観客席が静まり返る。それは戦闘ではない。狂気の宴だ。
シルヴィアは瞬時に距離を詰め、アリスの首を掴み上げた。
だが、決着は意外な形で訪れる。
レンが支援魔法を維持するために放出している強烈な魔力波。
その濃厚な魔力の匂いが、至近距離でアリスの鼻腔を直撃したのだ。
[Sensual]
「あ……れ、レン様の……匂い……ッ!?」
アリスの動きがピタリと止まる。
シルヴィアに首を締め上げられているというのに、アリスの顔が紅潮し、目がトロンと濁っていく。
「あひっ、濃い……! こんなに濃いの、初めてぇ……!」
[System]アリスの状態:理性の決壊(System Crash)[/System]
アリスはその場でガクガクと膝を震わせ、白目を剥いて崩れ落ちた。
スカートの下から、大量の蜜が石畳に水たまりを作る。
「ごめんなさい、もう無理、我慢できないぃぃッ! レン様ぁぁぁ!!」
聖女アリスは、数万人の観衆と配信カメラの前で、自らの濡れた秘所に手を突っ込み、絶叫しながら自慰行為に近い懇願を始めた。
「欲しい……ッ! その魔力、私の奥に注いでぇぇ……! もう戦えないぃぃッ!」
[/Sensual]
闘技場は混沌の坩堝と化した。
バーサーカーと化したシルヴィアは、快楽に溺れながら剣を振り回し、聖女アリスは地面を転げ回りながらレンの名を呼び続けて果てていく。
レンはその光景を呆然と見下ろしていた。
[A:レン:驚き]「……計算外だ。私の魔法は……彼女たちを戦士ではなく、ただの『肉の奴隷』に変えてしまったのか?」[/A]
戦慄が背筋を走る。
彼は初めて、自分の「効率」という名の狂気がもたらした結果を、直視した。
だが、もう止まらない。
暴走したシルヴィアの剣が、制御を失って観客席へ向かおうとしている。
そして、アリスの暴走した聖なる魔力が、周囲の観客を巻き込んで暴発寸前。
[A:シルヴィア:狂気]「足りない……足りないよレン……! 世界中ぜんぶ、気持ちよくなっちゃえぇぇッ!」[/A]
世界が終わる音が聞こえた。
第五章: 支配者の誕生
闘技場の結界が砕け散り、暴走した魔力が観客席を蹂躙しようとした、その刹那。
[Think]止めるには、制御権を完全に掌握するしかない。[/Think]
[Think]個体別の調整など不可能だ。ならば――[/Think]
レンは測定器を握り潰した。
もはや数値などどうでもいい。彼は白衣を脱ぎ捨て、剥き出しの魔力を解放した。
[A:レン:冷静]「システム、全リミッター解除。対象、この場にいる全生命体」[/A]
[Magic]《広域支配魔法:絶対感度領域(ワールド・オブ・センセーション)》[/Magic]
[Shout]「ひれ伏せ!!」[/Shout]
レンの声が、物理的な衝撃波となって闘技場を叩きつけた。
その瞬間、世界の色が変わる。
空気が蜜のように重くなり、呼吸をするだけで肺胞が甘く痺れた。
[Sensual]
武器がぶつかる音、悲鳴、風の音。
あらゆる「振動」が、直接的な快楽として神経に変換される異常空間。
「あ、が……っ!?」
暴走していたシルヴィアが、剣を取り落として地面に額を擦り付けた。
指一本動かすだけで、脳が焼き切れるほどの絶頂が襲う。動くことすら許されない。
「うぅっ、あぁぁ……レン様、レン様ぁ……!」
アリスもまた、痙攣しながらレンの方角へ向かって礼拝のように平伏していた。
観客も、他の冒険者たちも、全員が膝をつき、荒い息を吐きながらレンを見上げるしかない。
[/Sensual]
レンは静かに、二人のヒロインの間へと歩み寄る。
誰も彼に触れることはできない。彼に触れれば、その圧倒的な感度差で精神が崩壊するからだ。
[A:シルヴィア:愛情]「レン……私を、使って……。あなたの剣に、あなたの肉便器に……何でもなるから……」[/A]
涙と涎にまみれた顔で、シルヴィアが靴を舐めようと這いずる。
[A:アリス:愛情]「いいえ、私です……! 私は最初から、あなたのモノでした……! 浄化して、汚して、私を壊してぇ……!」[/A]
アリスが虚ろな目で、愛の言葉を囀る。
レンは冷徹な碧眼で彼女たちを見下ろした。
そこに以前のような「鈍感な研究者」の姿はない。あるのは、自らが作り出した地獄を管理し、支配する「魔王」の瞳。
[A:レン:冷静]「いいでしょう。効率的な運用のため、あなた達を私の管理下に置きます」[/A]
彼は指を鳴らす。
その音だけで、二人の身体がビクリと跳ね、恍惚の表情で背中を反らせた。
[A:レン:冷静]「この指の音が合図です。私の許可なく感じることは許しません。私の許可なくイクことも、戦うことも許しません」[/A]
[A:シルヴィア:喜び]「「はい……! ご主人様(マスター)……!!」」[/A]
[A:アリス:喜び]「「はい……! ご主人様(マスター)……!!」」[/A]
カメラは、その光景を世界中に映し出していた。
廃墟と化した闘技場の中心で、ただ一人立っている白衣の魔王と、その足元で快楽に打ち震えながら服従を誓う二人の最強の乙女たち。
レンは空を見上げる。
これから、この世界すべてが彼の実験場となる。
感度3000倍の聖戦は終わり、永遠に続く管理と調教の日々が始まるのだ。
[A:レン:冷静]「さて……まずは数値を安定させましょうか。感度、さらに上げますよ」[/A]
絶望と歓喜が入り混じった絶叫が、空高く響き渡った。
[System]メインクエスト完了:『魔王の戴冠』[/System]
[了]