惑星エデン:支配管理官による絶頂のテラフォーミング

惑星エデン:支配管理官による絶頂のテラフォーミング

10 3354 文字 読了目安: 約7分
文字サイズ:
表示モード:

第一章 汚染された温室

警告音が、遠くで鳴っているような気がした。

視界が赤いアラートで点滅しているはずなのに、私の網膜に焼き付いているのは、目の前に立つ男の冷ややかな微笑だけだ。

「エレナ博士。バイタルが乱れていますね。環境適応(テラフォーミング)の数値エラーですか?」

低く、腹の底に響くような声。

惑星開発局の最高管理官、ケイル・ヴォルグ。

彼が指先で空中のホログラムを弾くと、私が管理していた生態系シミュレーターの数値が、ありえない速度で書き換えられていく。

「やめ……て……、ケイル。これ以上、温度を上げたら……植物たちが……」

「植物? 君が心配すべきなのは、君自身の『生態系』だろう?」

ここ、惑星エデン・ゼロの第4バイオドームは、外気とは遮断された完全なる無菌室だ。

はずだった。

けれど今、私の身体は、未知の熱病に冒されたように火照り、白衣の下で汗が伝うのを感じていた。

ケイルが靴音を響かせ、実験台に寄りかかる私へと歩み寄る。

逃げ場はない。

背後には、彼が「育成」を命じた、肉厚な葉を持つ異星の植物たちが、私の震えを嘲笑うかのように蠢いている。

「極限環境における生命の繁殖力。それを証明するのが君の任務だ」

彼の手が、私の頬を滑り落ち、喉元で止まる。

革手袋の冷たい感触に、身体がビクリと跳ねた。

「優秀な生態学者である君なら分かるはずだ。過酷な環境であればあるほど、生命は種の保存を渇望する」

「それは……理論上の……話で……っ!」

「実践してみせろ」

彼は容赦なく、私の白衣の胸元に指を滑り込ませた。

布一枚隔てた肌に、彼の「支配」が直接触れる。

理性が警鐘を鳴らすが、身体は裏腹に、彼に触れられた場所から甘い痺れを拡散させていく。

この惑星のテラフォーミング計画は、すべて彼のシナリオ通りに進んでいる。

大気の組成も、土壌のバクテリアも、そして――この研究所の「女王」である私自身も。

「あ……っ、だめ、ケイル……そこは……センサーが……」

「感度良好だ。これなら、すぐにでも発芽するだろう」

彼は私の耳元で囁くと、わざとらしく研究室の空調パネルを操作した。

『湿度、上昇。フェロモン濃度、致死レベルへ移行』

無機質なAIのアナウンスと共に、部屋中の空気がねっとりと重くなる。

私は膝から力が抜け、その場に崩れ落ちそうになった。

それを待っていたかのように、ケイルの強靭な腕が私の腰を抱き留める。

「さあ、実験を始めようか。君という不毛な大地を、私が耕し、種を植え付ける。拒絶は許さない」

彼の瞳の奥に、狂気じみた所有欲が揺らめいた。

それは愛などという生温いものではない。

この星の重力そのもののような、抗えない絶対的な強制力だった。

第二章 極限環境下の適応訓練

「うっ、あぁっ……! あつい、熱いよぉ……っ!」

「泣くな。まだ初期段階だ」

視界が白い霧で覆われている。

いや、それは私の呼気と、異常なまでに上昇した室内の湿気が作り出した靄(もや)だ。

私は実験台の上に仰向けにされ、両手首を冷たい拘束具で固定されていた。

「惑星エデンの地表温度は40度、湿度は90%を超える。君がこの星で生き残るためには、この環境下で快楽を受け入れられる身体にならなくてはならない」

ケイルは冷静な口調で分析しながら、私の露わになった太腿の内側を、ゆっくりと指でなぞり上げる。

指先が触れるたび、電流のような刺激が脳髄を駆け上がった。

「ひぐっ……! お願い、許して……もう、おかしくなる……」

「おかしくなれ。理性など、この星には不要だ」

彼は私の懇願を一蹴し、さらに残酷な「処置」を加える。

彼が手にしたのは、微弱な生体電流を流す特殊なデバイスだった。

本来は植物の成長を促進させるための器具。

それを、私の敏感になりきった秘所に、じらしながら押し当てる。

「あ、あ、あああぁっ――!」

声にならない悲鳴があがる。

直接的な接触ではない。

けれど、波紋のように広がる振動と熱が、身体の奥底に眠る「雌」の部分を無理やり叩き起こしていく。

「いい反応だ、エレナ。蕾(つぼみ)が、蜜を溢れさせている」

「みないで……そんな言葉、いわないで……っ」

「事実を述べているだけだ。君は今、高潔な科学者ではない。ただの、発情した雌花だ」

言葉の暴力。

けれど、その屈辱的な言葉こそが、私の興奮を極限まで高めていることを、彼は完全に見抜いていた。

逃れられない現実。

私の身体は、彼に管理され、弄ばれることに歓喜している。

「まだだ。絶頂(クライマックス)にはまだ早い」

私が腰を浮かせ、頂点に達しようとした瞬間、彼は冷酷にデバイスを離した。

「あ……っ? うそ、どうして……」

「焦らし(寸止め)もまた、重要な環境ストレスだ。渇望しろ。私を求めろ。君の意思など粉々に砕け散るまで」

身体中が、満たされない熱で疼く。

血管の中をマグマが流れているようだ。

苦しい。欲しい。彼に、埋めてほしい。

プライドも恥じらいも、汗と共に流れ落ちていく。

私は涙に濡れた瞳で、支配者を見上げた。

「ケイル……お願い……ください……。私を、めちゃくちゃにして……」

私の敗北宣言を聞くと、彼は満足げに口角を吊り上げた。

「よく言った。では、本番(テラフォーミング)を開始する」

第三章 創世記の捕食者

世界が、反転する。

ケイルが私に覆いかぶさった瞬間、私は自分が小さな羽虫になり、巨大な捕食植物に飲み込まれたような錯覚を覚えた。

「あぐっ、ぁぁあああっ!」

彼の一部が、私の最奥を穿つ。

それは熱く、硬く、私の存在そのものを塗り替えるための楔(くさび)だ。

避妊や優しさといった概念は、この部屋には存在しない。

あるのは、種を植え付け、根付かせようとする、暴力的で神聖な儀式だけ。

「狭いな……。だが、すぐに私の形に馴染む」

「お、おおきい……っ、裂けちゃう……こわれるぅっ!」

「壊れろ。一度壊れて、私専用の器として再生するんだ」

彼が腰を打ち付けるたび、激しい衝撃が背骨を伝って脳を揺らす。

思考が白く飛び、自分が誰なのか、ここがどこなのかも分からなくなる。

ただ、彼と繋がっている場所から、焼き切れるような快楽が押し寄せてくるだけ。

波ではない。

津波だ。

何度も何度も、限界を超えた絶頂が私を襲う。

「い、くっ……! いくぅっ! また、イっちゃうのぉぉっ!」

「逃がさない。全て受け入れろ、エレナ!」

彼は私の腰を掴み、さらに深く、執拗に、奥の奥にある子宮の入り口をノックする。

そこを突かれるたび、目の前で火花が散り、魂が抜かれていくような感覚に陥る。

私の内壁は、彼の侵入を拒むどころか、逃がさないようにと強く絡みつき、吸い付いていた。

そう、私は最初から、これを望んでいたのだ。

冷徹な科学者として振る舞いながら、心のどこかで、彼のような圧倒的な存在に征服されることを。

「ケイル……さま……っ、愛して……もっと、汚してぇっ!」

「ああ、愛しているとも。君のその、理性が崩壊した顔こそが、この星で一番美しい花だ」

彼の重い愛が、熱い奔流となって私の中に注ぎ込まれる。

一度、二度、三度。

終わらない脈動。

私の身体は弓なりに反り、声にならない絶叫を上げて、彼の腕の中で完全に溶け出した。

意識が戻りかけたとき、私はケイルの胸の中で微睡んでいた。

窓の外には、テラフォーミングが進み、赤から緑へと変わりつつある惑星の大地が広がっている。

けれど、私にとっての世界は、もうこの男の腕の中だけだった。

「これからは、君がこの星の母体(マザー)だ」

彼は私の汗ばんだ髪にキスを落とす。

私は力なく微笑み、その首に腕を絡めた。

もう、研究室に戻ることはないだろう。

私は極限環境に適応したのだ。

『彼に支配される』という、永遠の快楽の牢獄に。

AI物語分析

【主な登場人物】

  • エレナ・セロヴァ博士: 優秀だが堅物な生態学者。「知性」を鎧にして自分を守っていたが、ケイルによってその鎧を一枚ずつ剥がされ、本能的な快楽に目覚めさせられる。
  • ケイル・ヴォルグ管理官: 惑星開発局のトップ。冷徹な完璧主義者。テラフォーミングとエレナへの調教を同一視しており、彼女を自分色に染め上げることに歪んだ執着を持つ。

【考察】

  • 環境決定論と性愛: 本作は「環境が生物を変える」という生物学のテーゼを、性的な支配関係に置き換えている。高温多湿な環境設定は、登場人物の理性(冷たさ)を溶かし、本能(熱さ)を暴走させるための装置として機能している。
  • 「植え付け」のダブルミーニング: テラフォーミングにおける「種まき」と、性的なメタファーとしての「種付け」が重ね合わされている。エレナが拒絶から受容へと転じる過程は、不毛な大地が緑に覆われていく惑星の変遷とリンクしており、読者に背徳的なカタルシスを与える。
  • 閉鎖空間の心理: 宇宙という逃げ場のない極限状況(ソリッド・シチュエーション)が、ケイルへの依存度を強制的に高め、ストックホルム症候群的な「歪んだ愛」の正当化を加速させている。
この物語の「続き」を生成する

あなたのアイデアをAIに与えて、この物語の続きや、もしもの展開を創作してみましょう。

0 / 200
本日、あと...

TOPへ戻る